さて、本日はうさこさんの自己紹介から。
うさこさんはご本名と所属を私には開示していただいていますが、支援学校の寄宿舎で働く支援者の方です。
新サイト開設おめでとうございます。
支援学校寄宿舎で指導員をしているうさこです。地方の支援学校には、遠距離で通学できない生徒のために寄宿舎が併設されています。月〜金曜日まで寄宿舎で生活しながら学校に通っている生徒達の生活を支えています。高等部卒業後に、しっかりと仕事ができ楽しみを持って生き生きと生活できる人になってほしいと願い、日々奮闘している毎日です。
花風社さんの本やサイトのみなさんのエピソードを読ませていただき、日々の支援に生かしていきたいと思っています。よろしくお願いします!
実はご本名と所属をいただいたとき、「男子も高校生となるとなかなか金魚とかできない」というご相談があり、その通りだろうなあと思いました。
そもそもコンディショニングを頭から否定している人の中には相当数「そもそも親子でじゃれあうだけの関係ができあがっていない人がいるのではないか」という指摘はこれまでも受けてきました。
たしかにある程度大きくなってしまうと難しいし、ましてや親が療育に励んでしまい「○○します」みたいな療育語で話しかけるような関係を築いてきてしまうと、いきなり金魚とか難しいかもしれません。
ましてやうさこさんは親ではなく支援者。相手は高校生男子。だとしたら余計スキンシップは難しい。
でもね、花風社はきちんとスキンシップのいらないコンディショニングを用意していますよ。
この本が参考になります。
『自傷・他害・パニックは防げますか?』
「誰も傷つけない、誰も傷つかない」武道である護道宗家の廣木道心さんがメイン著者。
そして栗本さんも書いてくれています。
花風社のサイトに飛んでいただくと目次が読めますが
http://kafusha.com/products/detail/46
栗本さんの書いている
第二章 誰も傷つけない身体づくり 自傷・他害・パニックを起こさない身体を育てる
の箇所は自傷や他害やパニックを起こさない人にも役に立ちます。
身体に負担のかからない適度な運動とコンディショニングを教えてくれる。
そして廣木さんのパート、準備運動のところ。
ここを一日数分やるだけでコンディショニングになります。
たしか治った自慢コーナーででシアさんがスワイショウが金魚への導入によいと言っていた。
そのとおりです。
そして金魚と違いスワイショウは一人でできるし、寝転がる場所がなくてもできます。
一人金魚が苦手な人は、スワイショウから入るといいと思うし
試しに今この瞬間やっても気分が変わるのに気づくはずです。
タイトルが『自傷・他害・パニックは防げますか?』だから状態の安定している人には関係ないと思われるかもしれませんが、そしてもちろん、強度行動障害と呼ばれる人たちに曲芸方面と薬方面しか解決策がないのを廣木さんが介護士としても自閉っ子父としても改善したくて護道を編み出したわけですが、実はこの本は、「スキンシップのいらないコンディショニング」の参考として状態の安定している人にも役立ちます。
もしよかったら読んでみてくださいね。
一人でできるコンディショニングを教えて頂き、ありがとうございます!
「自傷・他害・パニックは防げますか?」は、本を読み載っていた運動を自分でもやってみました。金魚にこだわっていましたが、スワイショウは簡単ですし、生徒も抵抗なくできそうな気がします。
みんな身体を動かすことは好きで、ランニングや部活などけっこう動いていますが、スポーツだけでは身体を緩めることはできないのですね。身体(ボディイメージや睡眠、排泄など)や心(すぐカッとなったりイライラするなど)に辛さを抱えている子が多い気がします。
「自傷・他害・パニックは防げますか?」は貸し出し中なので、戻ってきたら読み直していろいろ試してみたいです。生徒が自分で「変わりたい」「変われるんだ」と思えるような働きかけを頑張りたいと思います。