「発達障害は一生治らない」と決めつけず、試行錯誤する仲間の交流サイトです。ご自由にご活用ください!

聴覚過敏は治りますか?

さて、今日は聴覚過敏を取り上げます。
「我が家の治った自慢」のコーナーでKeiさんがこんなことをおっしゃっています。

わたしの次男は家のソファーをトランポリン代わりにして聴覚過敏を自分で治しました。
ソファーは壊れましたが、治って良かったです!

これを読んで私は「なるほどトランポリンは聴覚過敏を治しそうだ」と思ったのですが、もしかしたら「ソファをトランポリン代わりにした」というところがミソかもしれません。

いずれにせよ、トランポリンをやる気がまったくないお子さんの前にトランポリンを持っていって「ほら、とんでごらん」とやらせても聴覚過敏は治らないと思います。つまり「トランポリンを跳ぶと聴覚過敏が治る」ではない。

そうではなく、Keiさんのお子さんは自分で自分に必要な動きをそのとき遊びとして取り入れて、その結果聴覚過敏が治ったのですね。

花風社読者の間では、聴覚過敏はほぼほぼ100パーセント治っている、というのが実感ではないでしょうか。そして聴覚過敏が治ればいいな、というのは私の長年の夢でした。聴覚過敏があるまま学校に通ったり社会で働いたりは相当きつそうだからです。

黄色本こと『自閉っ子の心身をラクにしよう!』を出すとき、栗本啓司さんに聴覚過敏はどうやって治ると思うかきいたら「首が使えるようになれば治るのではないか」という仮説が出てきました。

そして栗本さんを講師とした講座の中で、成人の発達障害の人にアセスメントの協力してもらいましたが、実は首が使えていない人が意外と多かったです。首が使えているかどうか、アセスメントの方法は『自閉っ子の心身をラクにしよう!』のP32、33をごらんください。

首が使えるようになると聴覚過敏は消えるのではないか、という仮説を当時福祉関係者の方にしたら「全員ではなく一部でもその方法で治ればどんなにいいだろう」と言われたのを覚えています。

そして灰谷孝さんと『人間脳を育てる』を作ったときには、動きの四発達(脊椎→相同→同側→対側)のうち、相同をやり遂げることと聴覚過敏に関する指摘を受け、これもなるほどと思いました。

そしてKeiさんのおうちのように、ソファをトランポリン代わりにするのは、相同の動きを密にトレーニングしたようなものですね。

お子さんは身体がある程度弛んでいて、栄養が行き渡っていて、そして薬が入っていないと、自分で自分を発達させる遊びを自然にするような気がします。これを問題行動ととらえて抑え込んでしまう場面もよく見るのですが。

Keiさんのおうちではソファを一つ犠牲にしたわけですが、ソファはまた買うことができます。そして聴覚過敏がなくなって色々な場所で適応がよくなるのは一生の財産ですから、ソファと引き換えにした価値があったということですね。

聴覚過敏が実は聴覚の未発達かもしれない、という指摘は『感覚過敏は治りますか?』の中で栗本啓司氏がしています。

聴覚過敏を障害ととらえてしまうと「一生治らない」になるかもしれませんが、「未発達」「発達のヌケ」ととらえると「発達させればいい」ということです。『感覚過敏は治りますか?』にはそのヒントがたくさん載っています。

いずれにせよ「聴覚過敏は治らない」は過去の伝説となったと思ってよさそうです。

5 COMMENTS

muu

我が家もここ最近トランポリンにハマってます♪
自分でトランポリンを出してきて楽しそうに跳んでます♪
急になんでトランポリンをやりだしたのだろうと思っていましたが、

今必要な動きをやっているということになるほどと思いました(^o^)

返信する
まろん

うちもまさにソファートランポリン期。ソファーだけでなく家まで壊れそう(笑)

花風社さんの本読んで「なんか動いてるときは本人が治してるかも」というのが一番よかったです。知らなかったら力ずくで止めてたかも(笑)

聴覚過敏、ほぼ無くなりました。触覚過敏もだいぶ消えました。砂場に突っ込むし自分で爪切りする。あと散髪・病院系クリアできれば治った認定でよいかなというところです。

返信する
yoyoyo

今まさにトランポリン期です。
そして、聴覚過敏、どんどん良くなっています!

返信する
ふうりん

うちの子は首のすわりがいまいち安定感がないうちに寝返りしてその時は寝返りするのはやかったなぐらいしか思わなかったんですが、ハイハイの時期も短かったりお座り苦手だったり首の安定感のなさにより連なっていったという気がします。
枯れ葉のガサゴソ音、虫の声、建物に響く足音、低い声、騒ぎ声、スーパーなどのBGMが駄目でした。身体をいっぱい動かしてるうちに平気になりました。勝手に繰り返す動きがちゃんと本人に必要な動きだったというのを『人間脳を育てる』で知りました。駄目だった時というのは怯えていたので今でも辛いけど我慢しているというのとは違います。発達して聴覚過敏が治ったのだと思います。
大人の私でも余裕がない時は子どもの声をうるさく感じたりするので対処法としても弛めるのはいいです。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


画像アップロード(PNG, JPG, JPEG)