「発達障害は一生治らない」と決めつけず、試行錯誤する仲間の交流サイトです。ご自由にご活用ください!

子どもが自分で自分を治す

さて、今日はまろんさんの治った自慢から。
URLはこちら。

我が家の治った自慢

から、全文貼らせていただきます。

4歳3ヶ月年中の息子のことです。現在進行形で治ってきている感じですが、言葉とコミュニケーションの伸びが凄いのでそのことについて書かせていただきます。

2歳半のとき1歳半相当の発達と言われました。言葉は出てましたがなかなか増えず、ずっと「(りん)ご」「(ば)なな」の状態がしばらく続きました。問いかけても返事をすることがありませんでした。月2回のSTと、自宅でも何かできることを、と考え通信の療育教材をはじめました。

3歳になる頃から急に喋りはじめ、その頃産まれた妹の名前もすぐ覚えました。ただ、一方的に何か言ってるだけであまりやりとりはできません。ずっと歌ったり絵本やアニメのセリフを言い続けていたので(電車のアナウンス延々マネしてるお兄さんみたいだな)と思ってました。

3歳半のときにてらっこ塾大久保さんに助言をいただき、花風社さんの本も読みはじめました。体を動かすことを意識してできるだけ外遊びしたりプールしたり。鉄のサプリもはじめました。STは継続、通信療育は1年修了したところで安い一般の学習教材に切り替えました。

4歳になると会話が成立するようになりました。このことにとても喜んでいたのですが、さらに最近は進化しています。

まず、説明を順序だててするようになりました。遠足何したの?と聞いたら「バスのって、◯◯らんど行って、お散歩して、乳しぼりして、お弁当食べたの」という具合です。

また、保育園でよく送迎の車を見ていて、車種や誰が乗っているか覚えているのですが、先日お友達のママから「私の顔見てわざわざ『レクサスですね』って言いに来たよ(笑)」と言われました。その場では笑って聞いていたのですが、よく考えたら(お友達のママに自分から話しかけに行ったんだ)と気付き驚きました。身内や先生でない人ともコミュニケーションを取ろうとしたんですね。

現時点でお友達とのやりとりはまだスムーズではないけれど、この調子だとそのうちいけるんじゃないか、という気がしています。

うちではそんなにいろいろガンガンやってるわけではないと思います。余裕あるときに金魚。夕方少し時間あるときはテレビじゃなくて公園。外で遊べないときはプールや室内で体動かせるところ。コンビニでは菓子パンよりからあげ(たんぱく質優先)。そして本人がやってる謎の動きを止めない。

花風社さんの本から学んで大きかったのは「なんか変な動きしてるのは自己治療かもよ!」ということです。知らなかったら必死で止めてたと思います。今はニヤニヤしながら「好きなだけやれ~」と眺めていられます。

またいつか、さらに治った報告できるよう精進してまいります。ありがとうございました。

まろんさんのおうちはコミュニケーション力が伸びたわけですが
大久保さん@てらっこ塾@函館のアドバイスもあり、身体からアプローチしたのがよかったですね。

そして子どもが謎の動きで自分で自分を育てているとき
それを問題行動と取らず「おお、やってる、やってる」って見られるのも花風社の本でお勉強している親御さんならではかもしれません。
そうすると他人に興味が出てきて、ますますコミュニケーション力が伸びる。

子どもが自分で自分を治していく、という機序について一番詳しいのは
「感覚過敏は治りますか?」かもしれません。

花風社のサイトの説明読むと面白いですよ。

http://kafusha.com/products/detail/44

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感覚過敏さえ治れば、発達凸凹の人たちは相当生きやすくなります。
そして
感覚過敏が治った人はたくさんいます。
感覚過敏が治って残念がっている人はいません。
感覚過敏を治せる医者はめったにいません。
どうやったら感覚過敏は治るのでしょう?
どうして治る人と治らない人がいるのでしょう?
そして何より
どうやったら治るのでしょう?
そういう疑問に答えた本です。

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このあとに本には載せなかった「幻のあとがき」が載っています。
ご興味のある方は読んでみてください。
栗本さんを上げたり下げたりしています。
私は栗本さんを「治す以外に取り柄のないおっさん」と呼んでいますが
栗本さんは「治すのはオレじゃない。親御さんでありご本人」と言っています。

まあそれはともかく

子どもは自分を治している。
だから、治す医者はめったにいなくても治る人がいる。
治っていく子どもを支えてその土壌を作るのが家庭の役目。

ということなのですが

この子どもの「勝手に治す動き」を阻むのが向精神薬だということを神田橋先生は『発達障害は治りますか?』の中で指摘していますね。

そして藤家寛子さんはご自分でブログを書いて

https://blog.goo.ne.jp/chnchunchichichi/e/f3dae104c4a464f16fd5bc9c03df07e2

『断薬の決意』の著者として率直な気持ちを書いてくれています。

タイトルはずばり「正解はない」
のむべきかのまないべきか正解はない。
それが薬に助けられ、副作用に苦しみ、大変な葛藤のあげく断薬を決意した藤家さんの率直な今の気持ちなのだろうと思います。

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本来、薬をのむか、そうでないかを決めるのは本人であるべきだ。
でも、小さな子どもは決めきれるだろうか?
親御さん方は何を参考にして、投薬開始に踏み切るのだろうか?
そう思った時、長年薬を使い続けてきた人間の経験談が、たとえ一つの例だとしても、服薬に関して考えるきっかけにならないだろうかと感じた。
本書では、投薬を開始する前に、できることがたくさんあることに言及している。
最近は、子どもに対しての投薬のハードルが低い。
私はそれを危惧している。
ずっと精神科の薬を使い続けてきた立場から、それに警鐘を鳴らすことができないだろうか?
経験者だから分かることがある。
薬がなかったら、とうに、ダメになっていたかもしれない。
生きていること自体を、棄権していたかもしれない。
でも、その代償として副作用に悩み、苦しんできた。
いつの間にか手放せなくなっていた。
きっと、現在服薬をしている子どもたちも、似たような状況に陥るのではないかと思う。
私が言いたいのは、「薬をのまないで」、ということではない。
服薬を開始する前に、できることがたくさんあると知ってほしいのだ。

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副作用も怖いけれど
子どもが自発的にやる自己治療がなくなってしまうとしたら、それはもったいないなあ
というのが私の気持ちだったりします。

『感覚過敏は治りますか?』
『発達障害は治りますか?』
をまだ読んでいない方は機会があったら読んでくださいね。
「自分で治す」の意味がわかります。

そしてもちろん『断薬の決意』も
服薬を考える前に呼んでもらうのがベストですね。

1 COMMENT

まろん

とりあげていただきありがとうございます。
まさに私が初めて読んだ花風社さんの本が「感覚過敏は治りますか?」でした。まだ感覚過敏はあるものの、「固定した症状ではない」と知っていることが私の心を軽くしています。
うちはたまたま投薬をすすめられませんでした。しかし幼児で睡眠薬を処方されたという話を直接聞いたことがあります。どんな考えの医師にあたるかも大きいようなので、親もしっかり勉強して考えたいですね。

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