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みんなみんな働く大人~その3

さて、『発達障害でも働けますか?』に書評をどんどんいただいております。

今日はまず、雑談コーナーに書いてくださった南雲明彦さんの感想から。

新刊『発達障害でも働けますか? ー経済的自立とその先を目指すための成長戦略』を読ませて頂きました。

仕事をする上でとても当たり前のことが書かれています。当たり前といっても、マナーやスキルのことではなくて、「働くとはなにか?」ということです。

なぜ人は働くのか。

サブタイトルにある「経済的自立」だけでない「その先」のことです。

個に応じた支援を受けて、理解ある職場を選び、お金を得ることがゴールではない。働くことは、他者を支援することなんです。「支援をする」のが中心です。そのために支援を受ける必要があれば、支援を受ける。

そもそも支援をし合うのが一般的な職場です。「健常者」と呼ばれる人が万能で、順応している人ばかりだと勘違いしている人が多くて驚いています。これは周囲の人たちやネットの情報から刷り込まれた幻想の可能性があります。どんな職場にも仕事ができない人はいます。空気を読まずに発言する人がいます。

この本の最初に書かれていますが、仕事の評価は他者がするものです。自己肯定感や自己評価がどんなに高くても、他者評価が低ければ改善部分が多々あるということです。これを「障害への理解がない」という捉えた瞬間から、成長は止まります。他者を突き放した先に経済的なものも含めた「自立」はありません。

「自立」って、他者との関わりから生まれるものなんです。その関わりの中で、自分の個性ではなく、自分の役割を認識し、全うする。日々できることを増やし、改善していく。レストランのウエイターが「不器用なので、料理が運べないことを理解してください」と言いません。他者を支援することを放棄したら、その職場に居場所はありません。

職場では、誰かができない場合は自分の仕事をやりつつフォローするわけです。こういうことは多くあります。子どもが熱を出したり家族に不幸があったり、予期せぬタイミングで障害が起こります。これは生きている以上、絶対に避けられない。だから人は状況を理解して、助け合うのです。

それを自分の都合で他の人に仕事を回すなんてしてはいけない。発達障害だからじゃなくて、人として、してはいけない。悲しみや苦しみに寄り添う力は誰もに与えられた力です。誰かが泣いていたり、うずくまっていたら「どうしたんだろう?」と振り向く力をみんなが持っている。

働く上で必要なスタンスを指摘しながら、その土台に必要なものをシンプルに教えてくれます。

働くことを怖がる必要はないんです。自分の存在を認識して、喜んでくれること人がいることを仕事は教えてくれますよ。

実は今回のサブタイトル「経済的自立とその先を目指すための成長戦略」は座波さんの案なのです。
私が入れたかった言葉は「戦略」だけでした。
職場でのサバイバルは「戦略」という言葉にふさわしいと思ったのです。
そのあとは座波さんにまかせました。
できあがってきたとき、素晴らしいなと思いました。
そのサブタイトルの意味を南雲さんはわかってくれているなあと思います。

仕事とは一義的にお金を得るためにするもの。でもそれだけじゃない。
その先があるのです。
他者貢献であり、そしてそれを通じて成長していくものこそが仕事なわけですね。

そして発達障害の世界にありがちな誤解を南雲さんはこう見抜いています。

そもそも支援をし合うのが一般的な職場です。「健常者」と呼ばれる人が万能で、順応している人ばかりだと勘違いしている人が多くて驚いています。これは周囲の人たちやネットの情報から刷り込まれた幻想の可能性があります。どんな職場にも仕事ができない人はいます。空気を読まずに発言する人がいます。

この本の最初に書かれていますが、仕事の評価は他者がするものです。自己肯定感や自己評価がどんなに高くても、他者評価が低ければ改善部分が多々あるということです。これを「障害への理解がない」という捉えた瞬間から、成長は止まります。他者を突き放した先に経済的なものも含めた「自立」はありません。

低い他者評価を食らったとたんそれを「障害への理解がない、配慮がない」ことに置き換える。
これでは職場でサバイバルしていけないということですね。
戦略として間違っているわけです。

そして南雲さんが言う「他者を支援する」。
その中には「成長する」も含まれるのです。

なお先生もブログに書評を書いてくださっています。
見てみましょう。

最初は様子を見ていた職場の人たちが
実力を認めていく様子がわかります。
実力を伸ばすこと。
それを周囲に認めてもらうこと。
それは周囲にも喜びをもたらすのです。
それは職場の戦力になるから、だけではありません。
人が成長していくことを目の当たりにしてうれしいと思うのは、おそらく生き物としての私たちのDNAに刻み込まれた普遍的な情動だからです。本能だからです。

その本能に正直なのが一般社会。
それを押し殺しているのが特別支援社会です。

だからこそ、一般社会の中でこそ、人は成長しますね。

あと、なお先生がとても役立ったと言ってくださっている付録部分。
ここについての裏話(っていうほどのものじゃないけど)をそのうちしましょうね。
座波さんが最初に持ってきてくださったのはこの付録だったのです。
そこから展開してこの本が生まれたのです。
だから付録は最初は本体だったのですね。
それはまた、いずれ。

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