These findings emphasize the importance of routinely assessing for accompanying sleep disturbance in this population regardless of whether individuals present with mild, moderate, or severe ASD.
The objective of this trial was to test whether supplementation with over-the-counter magnesium chloride improves symptoms of depression.
(中略)
Effects were observed within two weeks. Magnesium is effective for mild-to-moderate depression in adults. It works quickly and is well tolerated without the need for close monitoring for toxicity.
The fragmentation of tools may significantly hamper the comparisons between studies and thus the discovery of effective treatments for autism spectrum disorder.
Neurodevelopmental disorders are behavioural and cognitive disorders that arise during the developmental period that involve significant difficulties in the acquisition and execution of specific intellectual, motor, or social functions.
Autism spectrum disorder is characterized by persistent deficits in the ability to initiate and to sustain reciprocal social interaction and social communication, and by a range of restricted, repetitive, and inflexible patterns of behaviour and interests. The onset of the disorder occurs during the developmental period, typically in early childhood, but symptoms may not become fully manifest until later, when social demands exceed limited capacities. Deficits are sufficiently severe to cause impairment in personal, family, social, educational, occupational or other important areas of functioning and are usually a pervasive feature of the individual’s functioning observable in all settings, although they may vary according to social, educational, or other context. Individuals along the spectrum exhibit a full range of intellectual functioning and language abilities.
原田隆之『心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門』、金剛出版(2015)、Kindle版あり
何かと話題になるエビデンスですが、これは標準医療はエビデンスを元に組み立てられているから。エビデンスは有効性の証と考えられているため、これが無い医療や療育にはインチキ、似非科学、危険などの厳しい批判が浴びせられます。
でも、エビデンスってそもそもどうやって出すの?どこに行けばあるの?といった基本的な疑問、効くなら論文出せ-という批判、これらを言っている人はエビデンスのことを正しく理解しているのでしょうか?日常的にエビデンスに触れている、使っている、エビデンスで飯を食っている人間(私もその1人です)でも、いざ解説するとなるとなかなか難しいところがあるものです。エビデンスは統計的な数字で語られるので、それが自分自身や家族にどのように役に立つのかイメージしてもらうのは難しい。かと言ってエビデンスが嫌いだからと済ませられる問題でもありません。
本書は心理職を対象にしたエビデンスの入門書ですが、エビデンスを「作る」、「使う」、「伝える(探すことも含まれる)」の3つに分けてわかりやすく解説しています。エビデンスを構成するランダム化試験(RCT)が何故必要か、メタアナリシスとは何かといったところも丁寧に解説されています。それからデータは統計の数字で語られますが、有意差、効果量、信頼区間といった内容もきちんと解説されており、エビデンスについて知るにはお勧めの1冊です。
エビデンスの検索ですが、専門家でなければツールとしてPubMedとコクラン共同計画の2つを知っておけば充分だと思います。それらの解説も載っています。また本書は心理職を対象にした入門書なので、実例としては心理療法が使われており、日本の心理療法がエビデンスの面から如何に遅れているか(2015年当時)、著者の嘆きが伝わってきます。心理職にとってはかなり辛口の内容ですね。残念ながら発達障害の話や療法についての話は含まれていませんが、他の精神疾患領域でも心理学的アプローチのエビデンスレベルは高くなく、データの数も少ないというのが、正直な実感でした。
自閉症の、筋電図結果。
力が入ってることが、観測されたようです。
睡眠のリズムも、緩むも、何故大事か立証された。
是非ご覧ください。
https://www.niph.go.jp/wadai/mhlw/1983/s5806019.pdf
シアさん
ご紹介いただいた論文拝読しました。昭和58年の研究総括報告書なのでかなり古いものですね。この当時から自閉症の身体運動の異常に注目してデータを取っていた研究者がいたということですね。当初から自閉症には様々な障害があることがわかっていて、そのうちの運動障害について調べたということのようです。考察の部分でモノアミン系神経伝達物質の発達障害の可能性について触れられていますけど、先生のご関心は薬物治療アプローチの方だったのでしょうか。身体への働きかけで神経伝達物質の障害が治っているデータが取れれば面白いですけど。
Problem Behavior in Autism Spectrum Disorder: Considering Core Symptom Severity and Accompanying Sleep Disturbance
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyt.2019.00487
ASDの重症度と問題行動の関係を、睡眠障害の程度で分けて分析。本文無料。Figure 1がキーポイント。
中度~重度の睡眠障害があると、ASD症状の程度に関わらず問題行動(不安、うつ、退学、ルール破りなど)が発生するらしい。つまり睡眠障害が無ければASD症状が重症であっても問題行動の程度は医療介入が必要となるところまで行かない。つまり、睡眠障害を治すことは、ASD患者のQOL向上にとても重要である。
These findings emphasize the importance of routinely assessing for accompanying sleep disturbance in this population regardless of whether individuals present with mild, moderate, or severe ASD.
マグネシウムがうつに効くという話。オリジナル論文は下記です。本文無料。
使ったのはサプリのマグネシウムクロライドのようですね。2週間で効果が認められるらしいので、結構早いのではないでしょうか。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0180067
The objective of this trial was to test whether supplementation with over-the-counter magnesium chloride improves symptoms of depression.
(中略)
Effects were observed within two weeks. Magnesium is effective for mild-to-moderate depression in adults. It works quickly and is well tolerated without the need for close monitoring for toxicity.
yasuさん
素人質問失礼します。
マグネシウムとはよく下剤で使われるマグミットなども含まれるのでしょうか?
確かうつの方は処方される薬によって便秘になる。
又は便秘になっているからうつになるという説があると読んだことがあったので
胃腸を整えることがうつを良くする効果のひとつになっているのかなと思いました。
どんぐりさん、こんにちは。
下剤で使われるマグネシウムは酸化マグネシウムですね。
https://yoshida-pharm.jp/files/pamphlet/64.pdf
酸化マグネシウムが上記サプリ(塩化マグネシウム=にがりの主成分)の代替になるかどうかはわかりませんが、逆に塩化マグネシウムはサプリとして出回っていて便秘目的でも使うみたいです。
以前、大阪のコンディショニング講座で栗本先生がオススメしていた荒井良先生の著書の一つ「脳と言葉」を今読んでいます。
その中p179で、微細脳機能障害(MBD)について、
“脳性小児麻痺や精神発達遅滞は、とにかく脳あるいはそこに端を発する神経線維の筋道かそれに連なる器官のどこかに障害(ここでもでてくるように、障害とは全治は仮に難しくとも、全く治らないものではない、と理解して下さい)があることが明らかに認められるものでした。MBDは明らかな障害というより、「機能的な偏り(一種のひずみと考えること)」がある、という意味です。それならば障害というのはおかしいではないか、といわれそうです。その通りであって、だからこそ微細脳機能障害と名付けられたのです。片寄りであってもそこに機能のかすかな狂いは起こるわけですから。”
と表記されています。
1982年の本ですが、脳機能の専門の人たちの中で当時からすでにこういった認識がされていたこと。そしてMBDという名称の意味が正しく理解されずに独り歩きして広まってしまった感じを覚えます。
この本を読んでも、さくらさくらんぼ保育園の実践などを読んでも、過去に障害が良くなる理解や実践があったのにそれが引き継がれずに来ている現状、この断絶はなんなんだろうかと思います。
津田さん、ようこそ。荒井先生のご本は私も「人間脳の根っこを育てる」を作ったときに読みました。今の医療がこういう見方してくれたらもっと治るのになーと思います。どこでおかしくなったのか、考えてみたいと思います。
浅見さん
そうですよね。
そういう実践は手間がかかるという点から今のアンチな人々のようにやりたくないという人も多く、ネットなどの情報流通速度の遅い時代では広がらなかったのか。
あるいは障害名がマスコミなんかでも広まるようになったところに、玉石混交なカウンセラーが心理職のビジネスチャンスを見て西洋的な部分を見る視点を専門職という立場からねじこんでいった結果これまでの実践が淘汰されてしまったのか。
良い実践をされてる先生方は目の前の実践の忙しさと身につけてもらう難しさもわかっていてあまり伝えなかったり、それを身につけるほど努力を続ける人材も少ないのか。
色々な可能性がありそうですよね。
変遷していった時代を知っている方のお話を聞いてみたいところです。
ビタミンDの情報ありがとうございます。魚と干しシイタケに豊富に含まれているんですね。
我が家では時々干しシイタケのぬか漬けを作っています。市販のぬか床を使っているので簡単です。ぬか床がべちゃべちゃになったときに水分を吸ってもらうために投入します。2~7日間ぐらいは入れっぱなしでかまいません。干しシイタケのぬか漬けは刻んで炒め物に使っています。塩分がきいてておいしいですよ。
さくら咲くさん
干ししいたけ、ぬか床に入れたら出汁もぬか床に移ってさらに美味しいぬか漬けになりそうですね。
我が家のぬか床もキュウリを主に漬けているせいか緩めなので、早速干し椎茸投入してみます。
ありがとうございます!
みならい怪獣さん
そうなんです!出汁のおかげでぬか床がいい感じになります。
キュウリのぬか漬けおいしいですよね。
ビタミンD摂取に関するちょっとした情報提供。
食品に含まれるビタミンD含量を分析した結果、少しの魚を1日の献立に入れるだけでかなりの量のビタミンDが摂取できる。
体内に入ったビタミンDは肝臓で25(OH)Dに代謝され、この形での半減期(体の中で半分になるまでの時間)は約2週間。従って毎日、ビタミンDを補給する必要はなく、週2~3回程度献立に魚を加えれば十分。なお調理によるビタミンDの損失はほとんど無い。
国民栄養調査の結果を元に国民1人あたりのビタミンD摂取量を算出(1992年)すると、1日平均で約400IU。その80%が魚からの摂取。魚以外では卵と牛乳が供給源。
ビタミンDは、哺乳類の肝臓に蓄積することが少ないため副作用が起こりにくい、また活性代謝物1-25(OH)2Dへの代謝は厳密に制御されているため、少しくらいDを多く摂取しても過剰症の起こる危険は少ないが、過剰に摂取されたDは脂肪に蓄積して過剰症を起こす恐れがあるので、1日3,000IU以上を連続して摂取することは避けた方がよい。
出展:尾形ら著『ビタミンDのすべて』、講談社サイエンティフィク(1993)
ビタミンD摂取量の上限、およびビタミンK類との併用については、最新の文献等で情報をアップデートする必要がありますね。。
ビタミンDが含まれる食品では干し椎茸もありますよね。少量のお水で戻して、その戻し汁ごと料理に使うと余すところなく、成分取れるかと( ◠‿◠ )刻んだ干し椎茸とか日々のお味噌汁に使いやすいのでオススメです。
ねこ母さん、コメントありがとうございます。キノコ類はビタミンDが豊富ですが、食生活の実態から見ると魚、卵、牛乳が摂取原のようです(1990年代の話)。本には特に若い人だとキノコからあまり摂らないと書かれていました。食品中のビタミンD含量のリストを見ると、干しシイタケ、生キクラゲ(4位)は含量高いですね。リスト中のトップはうなぎの蒲焼き、2位はカレイの生、3位はヒラメの生でした。干しシイタケは6位でした。
干し椎茸もですが、うなぎ、ヒラメカレイのお刺身大好物な上、生のキクラゲも大好き牛乳も飲むし、私自身はD不足心配ないようです(笑)干し椎茸、若い人食べないですよね。この中ではお値段もお手頃、常備できて日々取り入れやすいのになぁ。
しばしば話題に挙がるビタミンDだが、服用量として5,000IU/dayくらいまでは大丈夫ではなかろうか。ASDにビタミンDが効くかを調べている論文で使われている用量がこの程度。臨床試験を実施する際には所属機関の倫理委員会を通しているはずだから、危険な用量で試験が組まれることはない。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28217829
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26880644
ビタミンDについての啓蒙書は日本語でもいくつか出版されているし、メガビタミンは意味が無いと言っている人でもビタミンDだけは飲んでいる人もいる(笑)そういう人の服用量見ていると(大人だが)、1,000とか2,000IU/dayくらい。確か水野先生は5,000IU/day超を服用する場合はビタミンKの併用を勧めていたように記憶しています。
でも結局のところ、ビタミンDが過剰になっているか否かは血中の25(OH)D3の濃度を測らないと確定的なことは言えない。
NatureMadeのビタミンDは400IUと1,000IUの2バージョンが売られており、うちでは1,000IUの錠剤をほぼ毎日子供に飲ませています。
なんだかなあ。。評価指標の乱立は迷惑であり無責任だなあ。
What are we targeting when we treat autism spectrum disorder? A systematic review of 406 clinical trials
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1362361319854641
The fragmentation of tools may significantly hamper the comparisons between studies and thus the discovery of effective treatments for autism spectrum disorder.
iliholi 01 子どもの脳の正しい育て方
で、黒田洋一郎先生が「子どもの脳の発達障害と行動異常~ヒト脳高次機能の化学物質に対する脆弱性~」という記事を書かれています。
「シナプス接続不良」について、分かりやすく書かれています
論文はこちら
発達障害の子どもの脳の違いとその原因 -シナプス接続異常と遺伝・環境相互作用ー
https://ci.nii.ac.jp/naid/40015922120
御覧になった方も多いと思いますが、
「動く藤川先生」(笑)です。you tubeより。
https://www.youtube.com/watch?v=io2I0jE8U-c
内容的には、かの有名な「ATPブースト」の作用機序の解説
が中心です。
身体をできる限り好気性解糖へ持っていけ、
クエン酸回路を使え、という話ですね。
藤川理論の基本です。
下記の論文(日本文)に、クルクミンによる治療、予防が試みられている疾患が掲載されています。少し古い情報ですが。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/54/7/54_500/_pdf/-char/ja
皆様すでに御存知とは思うのですが、念のためここに保存をします。
ICD(国際疾病分類)が改訂され、「ICD-11」が発表されましたね。
発効は2022年1月1日からだそうです。
当事者の方の中には、私も含め、ICD-10で診断された方も
多いのではないでしょうか。
ICD-11は
https://icd.who.int/en/
から参照できます。
基本、ICDもDSMとやたら乖離しないように作成されるそうですので、
発達障害に関する大項目も、ICD-10における「心理的発達の障害」
から、ICD-11においては「精神障害、行動障害または神経発達障害」
となりました。
リンクはこちらです
https://icd.who.int/browse11/l-m/en#/http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f334423054
→この下の階層に、細かく項目建てがされています。
発達障害の定義ですが、ICD-11においては
https://icd.who.int/browse11/l-m/en#/http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f1516623224
に記載されており、
Neurodevelopmental disorders are behavioural and cognitive disorders that arise during the developmental period that involve significant difficulties in the acquisition and execution of specific intellectual, motor, or social functions.
となりました。確かに、DSM5とむやみに乖離しないようにしてありますね。
花風社の読者の方は、「NEURO」を読んでおけば問題ないです。
以上です。
ありがとうございます、先ほどリンク先を見てきました。
ASDに関しては下記の記載となっており、環境との相互作用が考慮されているんですね。
https://icd.who.int/browse11/l-m/en#/http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f437815624
Autism spectrum disorder is characterized by persistent deficits in the ability to initiate and to sustain reciprocal social interaction and social communication, and by a range of restricted, repetitive, and inflexible patterns of behaviour and interests. The onset of the disorder occurs during the developmental period, typically in early childhood, but symptoms may not become fully manifest until later, when social demands exceed limited capacities. Deficits are sufficiently severe to cause impairment in personal, family, social, educational, occupational or other important areas of functioning and are usually a pervasive feature of the individual’s functioning observable in all settings, although they may vary according to social, educational, or other context. Individuals along the spectrum exhibit a full range of intellectual functioning and language abilities.
yasuさん、ありがとうございます。
生まれつきからどんどん遠のいていくような・・・。
これでもギョーカイは40年前の考えでやっていくのでしょうか。
だったらギョーカイ発の支援はニーズには応えないものになっていくでしょう。
yasuさん、ありがとうございます。
そうですね、ASDも貼っとけば良かったです。
お手数おかけしました。
ありがとうございました。
図書館で借りて読んでいる栄養セラピーの本「子供が丈夫になる食事」にニキビの話があり口元やあごにできるニキビは完全なる鉄欠乏とありました。
あ~、私はこんな昔から鉄欠乏で子供にも影響してたんだと納得。
親子で鉄取ります。
最近クラスタで話題になっている「自閉症革命」。
読み進めています。
OO群に関する例の論文の著者の一人が書いています。
原書はハーバード大学出版から2012年に出てます。
私の古巣が仲介して2019年日本語版出版。
花風社クラスタが取り組んでいることの正しさが裏付けられています。
142ページ。
ウコンがなぜ効くのかわかります。
メモがわりにここに書いておきます。