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159 COMMENTS

ブルー

<ある、障害者雇用担当の人事の方のツイート>

このブログ役に立った!のお部屋ですが、この記事はブログ引用ではなくてツイート引用です。

ひょっとするとクラスタの方の中には、この方をご存知の方がおられるかも知れません。匿名の方ですが、投稿内容の密度からして「障害者雇用担当の人事」と自称されていることはフェイクではないと考えています。

私は就活の連載を始めてから、この方のツイートは毎日欠かさず見ているのですが、ちょっとこのサイトにも置いておいた方がよさそうな連ツイがありましたので共有します。

なお、ご本人のアカウントアドレスは直接このサイトには置きません。ひとつヒントを言うと、ミリタリー系の事をご趣味にされていて、人事系の話の合間によく防衛省の予算編成とか、自衛隊の部隊編成の話がちょこちょこと挟まれています。

そして明言はされていないものの、花風社のことも多分ご存知であると推測されます。発達障害に関心の深い人事さんなので当然ですが。

それでは以下、引用です。

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<連ツイ>

そもそも論としてなぜ2020年前半までの数年間、障害者雇用に世間が関心を持ったのか、当事者-支援者-人事ふくめて考える必要があると思う。

世間が関心を持ってる前提で、HSPとかニューロダイバーシティーというワードが先行しちゃって、世間的にはシラけてる部分がある。

私見ですが、

①好景気に支えられて余剰人員を抱えられる企業が多かったこと
②CSR観点でみたとき、わかりやすい成果として雇用実績を上げられたこと
③高スキル人材の雇用難易度が比較的低く、配慮コストがかからないケースも散見されたこと=異質な好事例が生まれた

3つがうまく噛み合っただけ?

じゃあ今はどうなのかというと

① 景気が悪くて
・特例子会社→縮小or清算する傾向
・ITなど比較的雇用してた会社→希望退職なども実施し、雇用する余裕無し

② 雇用率を充足した企業の採用マインドが下がっている
③ 配慮コストが高い人材が増え、現場からの圧が高くなってる

じゃあ(ツイ主氏)はアホみたいに障害者雇用のこと呟いてるけど興味持ってるのか?といえば、答えはどちらでもない。

弊社も障害者雇用への興味は薄れてきて、LGBTQや海外の方の雇用など、マイノリティ全体の雇用環境を整備する方にシフトしてて、「障害者雇用」ピンポイントでどうこうはない。

だから何度も言ってる通り、今更企業に発達障害がーとか障害者雇用の大切さを伝えることは、もう周回遅れも甚だしいことなんです。

わかってる前提で、雇用側は次のステップへ進んでいて、遅れてるのは支援者の方とかなんだと感じます。 啓蒙フェーズではなく1人の人間として売り込んでください。

————————————————————————

(引用終わり)

⇒この人事の方の仰っている内容は私の体験的実感とも一致します。ツイート内容に違和感がありません。そしてこの方は間違いなく人事だと思います。匿名のエアプとは思えません。

まず、私が手帳を使って今の勤務先に転職をしたタイミングはまさに「2020年までの数年間」に合致しています。ただそれは時代に後押しされたこともあるのでしょうが、

・勤務先の従業員数がその頃●●●人を超え、ちょうど障害者雇用を開始するタイミングであった
・私の前職の職場が(放送自粛)

という、様々なタイミングに後押しされたことも重なっています。

また、この人事氏が言うように企業は法定雇用率を達成すると障害者採用をいったん打ち切るか、あるいはパワーをそれ程かけなくなります。私の勤務先も今はこういう状態です。

また、
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>弊社も障害者雇用への興味は薄れてきて、LGBTQや海外の方の雇用など、マイノリティ全体の雇用環境を整備する方にシフトしてて、「障害者雇用」ピンポイントでどうこうはない。
——————————————————————

⇒それなりの待遇を用意できる体力のある企業、私の偏見ではオープンワークで総合評点3.0以上の企業であれば、この人事氏が言うように雇用環境全体の整備の中に障害者雇用が含まれています。だから障害者雇用をそれ程ピンポイントで考えません。

私の勤務先も同じ状態です。例えば以前、経営管理部の月例会議のテーマが「ダイバーシティ&インクルージョン」でした。障害者雇用もそういう事の中に包含されるということです。

そして

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>だから何度も言ってる通り、今更企業に発達障害がーとか障害者雇用の大切さを伝えることは、もう周回遅れも甚だしいことなんです。わかってる前提で、雇用側は次のステップへ進んでいて、遅れてるのは支援者の方とかなんだと感じます。
———————————————————————–

⇒企業社会がどのように発達障害を理解しているか。あるいはしようとしているか。それが今、就活のお部屋で連載している内容です。

ただし障害者雇用の世界は動きが非常に早く、数年前の私の体験記はもはや古文書です。つまり歴史的資料としてアーカイブしています。

また「遅れているのは支援者」と人事氏は述べていますが、それは福祉系の人だと思われます。大手エージェントは常に企業とつながっていますから、むしろ最先端の情報を持っています。さらには障害者採用をこれから始めようとする企業をコンサルしたり、リードしたりもします。

最先端の情報を持つ大手エージェントの内部はどんな空間か。そしてエージェントはどのように障害者の人材市場を観ているのか。それも今後、就活のお部屋にて。

———————————————–
>啓蒙フェーズではなく1人の人間として売り込んでください
————————————————

⇒人事は発達障害の成人当事者を1人の人間として観たいのです。個別性の高い人々ですから当然そうなります。それは人道・倫理的な理由だけではなく、採用においては当事者を完全個別に観ないと正しく選別できないという実務上の理由があります。定型同様です。

この人事だけではなく、私が受験した企業の人事達もそうでした。するとどういう面接になるか。それも今後、就活のお部屋にて。

(了)

返信する
浅見淳子

ブルーさん

超有益情報をありがとうございます!
必読、ということでツイッターとFBに貼ってきましたよ。

私がずーっと抱いていた問題意識は
「CSRとしての障害者雇用は長続きするのだろうか」です。
私が一時熱心にその手のセミナー通っていたときは企業側はとにかくCSRだったのですよ。
うちも発達障害者雇ってますぜかっこいいだろう、みたいな感じで雇って他社にもすすめていた。
私の子どもの頃は北海道旅行とか一般的でなく、北海道に旅行行ったおうちには誇らしげに鮭くわえたクマの木彫りがあったものですが、そういう感じ。クマの木彫りみたいに発達障害者置いている感じ。
続かないだろう、という私の予感がそろそろ当たっているのですね。
そして性的マイノリティとか外国人に関心が移っている。
性的マイノリティの人とか外国人とかと仕事を取り合う時代になるとも言えますね。
情報ありがとうございます。またよろしくお願いいたします。

返信する
ブルー

浅見さん

お忙しいところご返信をありがとうございます。

はい、CSRを目的にしてしまうと厳しいですね。あくまでも結果としてCSRになるので、生産性を抜きにして障害者雇用を考えることはできないです。

でも、この人事さんは他のツイートで、
「生産性の話を始めると一部の支援団体が嫌がる」
とも仰っていました。

例え定型の何割か引きの生産性であっても、配慮コストがある程度かかろうとも、一定の生産性を発揮しつつ職場に馴染むことができないとだいぶ厳しいと思います。

また俯瞰的に観ますと、発達障害に関心が高まった時代の後、LGBTQの人々に関心が移行しました。でもこれはトレンドの変遷で、やはり

<マイノリティの雇用>

⇒発達障害
⇒LGBT
⇒外国人

みたいな感じで、論点が増えたということだと思います。ということでやはり、ダイバーシティやインクルージョンに包含される論点の一つ(一つにすぎない)が発達障害ということになります。

私の勤務先でもかつて、LGBTをオープンにして入社した方がおられました。あと、英語/海外関係の事業もやっているので、外国人社員はそもそもマイノリティという扱いではないです。社内に多数います。国内企業なのですが。

さらに、私のようなハッタツもいますし、精神疾患をオープンにして入ってきた人もいます。いつもお世話になっているインクルージョン担当は、身体障害の人です。

それぞれ発揮する生産力、あるいは配慮コストは違うのでしょうが、みなさん立派な戦力です。ただこれも、コロナ禍で勤務先が受けたダメージが比較的少なく、今も事業成長できているからこそというのも現実です。そして相変わらず要求水準は極端に高いです。

でも私の勤務先も理想郷ではありません。インクルージョン担当いわく
「(マイノリティ雇用の)軋轢は毎日あって、ピリついたメールをよくもらう(笑)」
とのことでした。それは当然ですよね。

ともあれ現役の人事と思われる方と私の感覚の間にそれ程ひどい乖離がないようなので、就活の連載を続けている身としては少し安心しました。

今後も就活の連載は続けていきます。宜しくお願い致します。

返信する
ブルー

<大久保さんの仰る通りです>

普通級に入ることは、治った"結果"
http://terakkojyuku.blogspot.com/2021/11/no1205.html

部分的な反応で本当に申し訳ございませんが、拝読させて頂きましてビックリした部分がありましたので投稿。

>経営者、起業家のところに行って勉強した方が、よっぽど自立できると思いますし、実際、そうやって福祉的な就労相談支援から抜け出し、職場に飛び込んでから自立していった若者もいます。

「福祉的な就労支援を通って一般就労」というのは、典型的な誤学習です。

⇒大久保さんの仰る通りです。これを文章になさったのは凄いです。

成人当事者にとって最強の発達援助は、起業家/経営者と密接に付き合い、彼らから学ぶことではないかと思っています。

私自身、2人の起業家に薫陶を受けて今日があります。今は詳しいエピソードを書く暇がありませんが。

私が薫陶を受けた起業家の2人のうち1人が、このサイトに時折思い出を書く「心理系の恩師」です。

もう1人の起業家(←天才的でした)のこともいずれ書かなくてはいけませんね。私の身体アプローチの原点となった人です。そして何よりも資質や才能、強みをどう活かすか(=個別化)という教えも受けました。

繰り返しますが成人当事者にとって最強の発達援助は、起業家/経営者の身近にいて、彼らの薫陶を受ける事かも知れません。

この2人に関しては連載を書く必要があると思いますが、今は時間的に無理です。実はこの2人の起業家は共通点があるのですが・・・。それが成人当事者に必要なのです。

ともあれ、大久保さんの仰る通りです。

返信する
りこりんこ

はじめまして。
私はらぼ。さんのブログがとても参考になっています。
発達障がい支援に携わっている方です。
普通ってなんだろう?
本質ってなんだろう?

らぼ。さんの独特な表現もありますが、そこがまた良い。
答えをくれるのではなく、自分と対話する機会をくれるんです。
自分が普段子どもとどんな風に関わってるか、とか私だったらどうするかな…とか、自分と向き合い、考えることができる。

らぼ。さんのブログ『私の頭の中マゲドン』
https://ameblo.jp/stbj

らぼ。さんは訪問型のサービスも行ってるようです。
ぜひ覗いてみてください。

返信する
みる

みるです。アットマーク国際高校品川学習センター所属の現在3年生です。この度はいつもお世話になっております。
今回は皆さんと記事の共有をさせていただきたく此方に投稿させていただきました。

当方の尊敬する藤家寛子さんの最新のブログを読ませていただきました。藤家さんのブログを読ませていただいた後、栗本先生の講座にお伺いしたくなり、藤家さんの文才の深さには毎度尊敬いたします。

藤家さんのブログを以下に貼らせていただきます。
https://blog.goo.ne.jp/chnchunchichichi/e/2fd10e0e4b6096b79e507774b27d4c12
よろしくお願いいたします。

そして講座等でいつもお世話になっております藤家さんにはこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。何時も誠に有難う御座います。
そして今後とも御指導御鞭撻どうぞよろしくお願いいたします。

返信する
座波

なおちゅん先生のブログ、いつも参考にさせていただいています。今回の記事はこちらです。
https://nao-chun.hatenablog.jp/entry/2020/03/27/215909

「卒業文集では、君たちに将来の夢を書いてもらった。それは、夢を持って大人になってほしいから。ただ、お金を儲けることを目指してはいけない。人のため、世の中のために尽す人になってほしい」

「人のため、世の中のため尽くす人になってほしい」という言葉は、松下幸之助さんや稲森和夫さんなど大経営者と言われる方々もおっしゃっていることですね。
そして、これを夢で終わらせず現実にしていくために大切なことがあるということもおっしゃっています。
それはまず、自分が自分の資質を開花させるために努力をすること。次に、ある程度の結果(自分の仕事に対価をいただける)を出せるようになったら後に続く人のサポートをすること、それはまた自分の成長にもつながる。そして、分を弁えた上で、家族のため、地域のため、社会のため、世界のためにできることを拡げていくこと、と。

僕はこの順序と、分を弁える、ということが大切だと考えていますが、耳障りのいい言葉に終わらせないためには、さまざまな努力を積み重ねること、邪魔を乗り越えて成長していくことが何より大切だと考えています。

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