「発達障害は一生治らない」と決めつけず、試行錯誤する仲間の交流サイトです。ご自由にご活用ください!

智くんの成長をみんなで見守るお部屋

『発達障害、治った自慢大会!』の殿(しんがり)を務めた智くん一家のお話。
重度の障害があってもどんどん治っています。
日々楽しいエピソードがたくさん!
みんなで見守りましょう。

191 COMMENTS

智ママ

通院の頻繁な、登校に付添必須のワンオペ障害児育児と、年に一回はある入院付添と、日頃の散歩と外出で、足はそこそこ鍛えられるものの、自分のボーッとする時間+回復に使う時間が足りてなくて、イライラしてくる日が続いたので、
「いざとなったらこれ(京阪と阪急の株主優待券、チケットショップで2枚ずつ購入)使って、淀屋橋経由で梅田に出て、阪急・阪神デパートやヨドバシ梅田を眺めてから、優雅に阪急でぶぶ漬け市に帰ってくるんだ♪」
とスマホカバーに挟んだ株主優待券2枚組2ペアを眺めて、しんどいときには、開放的な土地でもある大阪への旅の夢を巡らせていたものでした。

ところが、わりと経過が良いので、株主優待券を使ってまで現実逃避しなくてもよくなってきて、半年おきに株主優待券が余るようになってきました。
そこで、ここ2年は、使用期限近くになった株主優待券を夫に渡して、息子の私鉄運賃と現地交通費親子分は夫持ちで、お茶とおにぎりだけ持たせて、大阪に送り出すことが増えてきています。

本日、株主優待券消化の日にあてていて、昨晩からゆるく出発の準備はしていたのですが、
「息子。今日大阪に行きたかったら、自分で何でも準備しなさい。お母さんは、大阪にいかなくても、全然問題ありませんから、今朝は何もしません。お父さんも、無理に大阪に行く必要はないので、寝てます。どうしますか?」
と布団の中で宣言したうえで問いかけたところ、
今まで、お膳立てしてもらって当たり前だった息子が慌てて、
「お父さん!今日は大阪に行く日ですよ!起きましょう!」
といつも母親を起こすときの要領で、刺激少なめに父親を起こし始めました。

父親を起こして、
机に準備されていた自分の薬を一日分飲んで、
同じく机に準備されていたオードブルの取り分けをつまんで、
父親が自分の朝ごはんを準備するように急かして、
母親から「今日のドリルはしてないよ?」と言われたので、日課のドリル5冊も父親の優しい指導付きで済ませ、
その間に母親が風呂を準備したので父親が寝汗を流すために入り、
その間に、自力で着替えてジャケットのジッパーを上げてリュックを背負い。
と、いつもしてもらってばかりの息子にしては、時々、母親からの注意喚起の声かけはあるものの、気づいた物事はすぐに父親に言って何とかしてもらおうとする、
『気づいての段取り力・目標達成のための自発的な動き』がやや見られるようになりました。

上に兄姉がいたり、下に弟妹がいたりするご家庭の知的・発達障害児だと、
わりとご両親が忙しくてほったらかされるし、しないといけないことは自力で気づいて人にお願いするとか、してもらおうとするとかする『人的操作力』『兄弟での育ちあい』が自然と身につきます。

ですが、息子の場合は一人っ子で、かなり重めの寝たきり系心疾患児としてのスタートだったこともあって、いたれりつくせりの『王様ぐらし』の育児が延々2歳まで続いたので、
気がけて『庶民の子』に戻していかないと、大変なことになるため、
(『性格のいい子』ではなくて『いい性格の子』が育ってしまい、発達の社会性も伸びてないまま大人になって、俺サマな『使えない人』の心疾患+発達の青年が量産されてしまう。)
これは心疾患界隈でも大きな問題になっていて、息子の代からは「心疾患があっても、できるだけ普通に育ててください」と指導されるようになっています。

息子を発達界隈に触れさせることができるようになってから、はや5年経ちます。
多発奇形で発達が良くなった事例は稀有らしいので、ここで出会えるのは諦めるとしても(数万人に一人の割合で発生)、
器質的障害のみありの子の発達が、そこそこ良くなったケースは、水頭症系脳室拡大の場合のみ、身近で見られたのですが(100人に一人の割合で発生)、
口唇口蓋裂と発達の併発事例がよくなった事例はまだ身近にいなくて、なおかつここでも報告はなく(400−500人に一人で口唇口蓋裂が発生)
いまだに『心疾患もある発達障害児が、各種のアプローチで良くなったケース』(100人に一人、心疾患が発生し、そのうち男児の7−8割近くは発達を併発、女児はもう少し低い)もお見かけしないので、寂しい限りです。

しかたないので、これはそこそこかな?と思えたことだけ、ここに書いて報告しています。

息子がいつも「してもらって当たり前」なことは、実は母親がこっそり陰で妖精のようにサポートしているから成り立っているのであって、実は当たり前でも何でもないんだ、したいことは本来は自分でしていかないと、基本、誰もしてくれないんだ。という自主性の大切さ・人への働きかけの大切さが、正月疲れでバテた母親の声かけでわかって、少し成長して大阪への旅にいった、息子でした。

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智パパ

年末年始に一回ずつ大阪まで息子と往復しました。

まず一度目は駅前広場ができて整然とした難波を訪れました。
かつての大阪球場跡に建った「なんばパークス」とその屋上庭園を見て回り、昭和のころのデンジャラスな印象がすっかり影を潜めた様子がみてとれました。

もちろん息子のことですからエレベーター行脚もお約束でついてきましたが、ここのはかなり特殊な構造をしており、親子共々驚いたことでした。

昼間は港湾地帯にある大正区を廻りました。
このエリアは大正期に沖縄からの移住者が多かったことから今も沖縄料理店が点在しており、そのひとつにお邪魔して沖縄そばとモズクの天麩羅に舌鼓を打ちました。
勘定を済ませ店を後にするときに、この店がその日をもって畳まれると伺ってビックリしました。有名人の色紙も多数かかるほどの人気がある店だけに、時流には抗えなかったのかと残念におもいました。いつか復活の日が来ることを願うばかりです。

このあとは地下鉄数路線と新交通システムを乗り回し、夜の帷が降りた難波に戻りパークス屋上のイルミネーション(画像)を堪能して家路につきました。
(続く)

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智パパ

(続き)
二度目は鶴見区のイ◯ン◯ールと鶴見緑地廻りとなりました。

地下鉄線とイ◯ンではお約束のエレベーター巡りですが、折々息子に「どこのメーカーかな?」と聞いても(メーカー名を見ずに)即答できる大手メーカーの手になるものばかりでなく、聞いたこともないようなメーカーのものにポコポコでくわしたのには新鮮な驚きを感じました。

またエレベーター内で他の客と乗り合わせた時に息子はきまって「どこにいかれますか?」と尋ねてボタン操作をするのですが、大柄な男性がドカドカと乗り込んだときにはそのような習慣をサッと封印し沈黙してしまう芸当も見せるようになりました。人を見て法を説く、の類でしょうか…

このつぎに訪れた鶴見緑地は、1990年に「花の万博」が開かれた巨大公園であり、当時のパビリオン跡の遺構やオランダ領事館直伝の風車小屋、イベント広場や(花博の折に造られた)鶴見新山、(残念ながら正月閉館でしたが)植物園など多種多様に楽しませてくれる見どころが満載されておりました。
いつか家族揃って見に行くだけの価値は大いにあると感じました。

新交通システム含む地下鉄数路線を乗り回して帰路につく特急がとんでもないラッピング車両だったので思わずスマホに画像をおさめたことでした。
(終)

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シア

智ママさんへ

https://www.nanbyou.or.jp/entry/3310

平成24年度から指定難病に多発奇形も加わっているようです。
出生する500人に一人が奇形症候群(いくつかの奇形がある)を持ち、出生する子供の3~5%が一つ以上の先天異常・奇形を持っているんだそうですね。
制度的には、子供のうちは別の医療制度(小児特定疾患)ですが、大人になってくると治療のために難病医療費が使えるようになります。
負担は「軽度かつ高額/重度かつ継続」の難病が2割です。(所得によって免除もあり)

研究班の名簿もありました。

https://www.nanbyou.or.jp/entry/3187

私は成育医療研究センターしか知りませんが、横浜のクラスタさんは神奈川県立こども病院センターに行ったことがあるそうです。
智くんは症状が重いとお聞きしていますから、制度の動向を追っていく必要がありそうです。
また、制度上の難病は四か月に一度給付される自治体の支援金があったと思います。
私は治療が功を奏して受給資格を失ったのですが、そのとき住んでいた東京のN区ですと四か月に一回四万円が振り込まれていたと思います。(成人のケース)
成長して、難病医療費助成等利用されるときに、同時に申請できるようになっていますからそれもお忘れなく。
ただこの給付金は自治体によりばらつきがあり、N区のように一か月1万円のこともあれば、その半分くらいの地域もあるようです。

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智ママ

シアさん
有益な情報をありがとうございます。

息子は、出生後にコロボーマ(虹彩一部欠損)はじめ先天性奇形が多々見られたことから、最初は遺伝子発現に支障をきたす優性遺伝の難病と目されていたのですが、決定打になる遺伝子変異部位が確認されていなかったので、兵庫県立こども病院の遺伝科にその疾患のプローブ(変異遺伝子の鋳型DNA)があったこともあり、そこで遺伝子検査して、遺伝子の変異部位が確認されてからの、難病認定+難病助成受給となる予定でした。

しかし、PCR検査をしたところ、目されていた疾患と同じ遺伝子変異は確認されず、全頭検査になけることになり、そこで初めて、新規の部位(世界で一例目)の変異が確認されたため、助成が降りる難病指定の話は消えました。また、新規の難病なので、難病助成にするほど患者数がなくて認定街になり、(今のところ、確認されている国内患者は息子ただ一人)
結局は息子の病気の原因がわかっただけで、助成は降りないことになりました。

難病助成金は受け取れないことになりましたが、血液をこども病院に提供して、今後の研究に役立てていただくことにして、自分達はそれからも、これまでのようにコツコツと発達を促すに専念して、発達を促していました。

助成金も資金に限りがあるので、無闇矢鱈に多発奇形だからといって、多発奇形症候群でホイホイ助成金を出すわけにはいかないそうです。最低でも遺伝子変異が特定されるとか、二人以上の医師が難病認定するとか、ガイドラインがないと、難病認定で助成金が降りることは、簡単ではないようにしてあります。

息子の通う大学病院は、簡単に助成を行わず、事実が確認されてから、正規の難病助成手続きをとっていくシステムになっています。
(発達医療で、何でもかんでも発達障害に認定して、発達障害者を量産していくのと対象的ですね。)

以上のことから、おそらく息子は生きている間に難病の助成が受けられることはないかもね。と想定しています。不具合を生じる多発奇形は現実としてあるのですが、制度が新規難病を認定していないので、難病助成金が受給できない、というわけです。

それ以外でできることを探して、また情報を集めていかないとな。と思っています。

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シア

こんにちは。
智くんが難病の診断基準を満たさないのであれば、ある意味予後がよくなる理由となっているのではないかなと推察します。
多発奇形と聞いていたので、それは大変かと思っていましたが、臨床調査個人票を記入していくにあたり、機能的な問題が大きければ身体障碍に該当し、そちらの援助も得られるようになるからです。
身体障碍(大きな機能障害)でなく、多発奇形の診断基準を満たさないのであれば、どんと構えていいのではないでしょうか。

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シア

ゲノム自体人間一人ひとり固有のものですから、一人として同じ遺伝子を持った人はいないようになっています。
人間という病…と言われますが、人として生まれた時点で一人一人が固有の疾患であると考えることもできるんですね。
かつて頭に銃創を負ったような人も、リハビリをして社会生活をしていると言うのが、世界的にはあるので、ここは智くんも智ママさんも頑張りどころであり、一般就労をぜひ目指してもらいたいと思うますね。
ファイトですね。

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智ママ

はい、もう治せるところは現状維持でいくしかなさそうな状態でいっていますので、(口唇口蓋裂の形成外科のみ治療終了が16歳くらい)
こうなったら病みこんでいても時間とエネルギーがもったいないので、
いけるところまで発達を治しながら進んでみて、
できるだけ社会に近いところを目指します!

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智ママ

先日、個別懇談でした。
数の概念がまだ弱いことと、ルールの汎用化が全然足りていないことを指摘されました。

数の概念自体は「数式を解ければいいじゃない?」で母親が勝手にどんどん進めて、+1と+2の数式を正答率8割ちかくなるまで解かせることができるようになりましたが、
10を超えて桁が上がると、「10になるのに必要な数を、足す対象である小さい数から借りてきて10にして、10のくらいに1を書いて、小さい数から借りたぶんは引いて(消して)、残りをカウントして1の位に書かないといけない」ところで全然できなくなりました。

「これは、5が1+4と、2+3でできていること(脳内での数の分解)ができていなくて、躓いているな」とわかったので、
「+9は、数が1個戻る。+8は、数が2個戻る。+7は・・・」と、脳内にできている数列を逆にたどれば解ける解法を教えているのですが、まだなかなか難しいです。

心臓医師(大学病院の小児科医)からは、「桁の繰り上がりの足し算ができるようになれれば、本物です。あれは、引き算ができないと解けませんから。他は、丸暗記で行けてしまうんですよね」とアドバイスをされています。

たしかに今の息子は、+1と+2を、丸暗記一本だけで正答率8割までいっています。+3は、=+1と+2、+4は、+2と+2,+5は、片手を足したらいける。で、通していますが、なかなか、一度入った解法や暗記力に頼る手法が抜けていきません。

自分としては、既存の考え方や解法に固執するのではなく、肩の力を抜いて問題に向かうと、ふっと体や頭の力が抜けて、新しい視点(思いつかなかった解法)が閃く、あの『神が舞い降りる』体験がある楽しさを、算数を解くときに体験してほしいのですが、

発達特有の思考の硬さと、手持ちのカードがスペードの4しかなかったら、ずっとスペードでしか切らない。クラブやダイヤでもカードは切れるのに、何故かスペードで切ることに固執してしまう。という部分が、息子は他の発達の子よりもかなり強いことに気づいたので、「もうちょっと、頭が柔らかくならんかな?」と思ったことでした。

担任によると、これは体験の不足によるもので、数の分解ができないのは、数の概念が入っていないことによるもの。なので、これからも物量の数と、数字の数が、一致するように一対一対応でしていきます。ということでした。

「それじゃ、小1からの焼き増しじゃ?何も変わらないままの指導内容?」とは思いましたが、国語や英語は慣用句や言い回し、文字の書き方を覚えて、生活の中で使っていくことで上達が見込めるものの、
数に関しては、修練しないと数感覚は育たないので、国語でも「あ!」という閃きが文章題でたまに得られることはあるのですが、私の場合、数学の数式を処理して、一方で解法を考えつくときに閃き体験が多かったです。
問題を切り開くのに、うんと考えて、考えても既存の手札では切り抜けられないときに、新たな数学の解法を見つけるのとまったく同じ経路で、問題の解決が得られることがこれまで多々あったため、
「『その感覚(解決法を閃く体験)』も息子に会得してほしいな。」と思って、息子には苦手なのはわかっていますが、できる範囲内より少し進んだ算数の分野をさせています。

数学は数式や定理や公理を覚えて、それを適宜適所でアレンジして使っていけば、数学の問題は解けるように作られているので、演繹法は会得しやすいのですが、
(発達の頭だと、ルールの演繹しかしないので、そこしか特化して伸びない)
帰納法を会得するには、各体験の共通項を記憶して、それを操って収監しないとできないので、マイワールド全開脳の状態だと、これも会得できる高次の発達の人は多いですが、息子のように、棋士の一二三さんの棒銀みたいに一つを延々繰り出すタイプだと、これが会得できないので、

「この世界を体験して、体験から組み上げて思考体型や問題解決方法を自力で得ていってもらうには、息子にどないしたらいいんや??」と首をかしげてしまいました。

担任の先生の指摘によると、汎用化も、体験を多々積み上げていかないと難しいようです。

どうしても、日頃の生活パターンがルーティン化してくると、『次は、これが待ってる』と次が予測できてしまうので、脳がラクをしたがって定型化してしまい、同じ体験でも世界が固定されてしまうので、(新規の刺激を得るのが難しくなってくる)
親がメインで紹介するのではなく、自分でプランニングして、自分で動いて、外出を勝ち取る。という趣向での外出を増やして、体験量と質を増やしていってみようかな?と思ったことでした。

身辺自立に関しては、脳室拡大のハンディがあるにも関わらず、徐々にジャケットのジッパーを閉じて引き上げるまでを成功させることもある、細切りにしたキャベツをエジソン箸で一本一本つまみ上げて口に運び、30回噛もうとするなど、
(身辺自立ができているのも、箸が使えるのも、多発奇形としては初の快挙です)
お膳立てがある中でのトライに関しては、かなりよくできるようになってきているとのことでした。

私が何かに夢中になっていたり、寝込んでいたりして、息子が放ったらかしになっているときに、なぜか一人でダウンコートを着たり、リュックを探し出して背負ったりと、自立度が一気に上がるので、「これは、私が息子の力を見くびって、手をかけすぎて、甘々にして、ダメにしかけているかもしれないな」と時々自分をチェックして、手を出さないように、自主的な試行錯誤の余地が生まれるようにしようかな。と思っています。

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智ママ

小4の息子、自分の空き時間でYou Tubeを見ていても、すぐに家庭内バイトの雇用者(母親)の指示に、わりとすぐに従えるようになってきました。

20:35になると自動的と言ってもいいレベルで、時間に正確に、自主的に「仕上げ磨きをします。お母さん、基礎磨きしますか?」
(こちらのお知恵を拝借して、基本の磨き【歯の汚れをとる基礎磨き】を母親が、仕上げ磨き【当人の試行錯誤磨き】を息子が、最低一日に一度は磨くことにしている)
といって黄色い歯ブラシを持ってくるようになったので、

時間の感覚はわりと身についてきたようなので、
(パソコンの上部にデジタル時計があり、顔を上げるとアナログ時計が目に入る位置にかけてある)
今度は、『したいことに夢中になっているときでも、仕事の依頼が入ると、はいはいと作業を中断してでも、以来に応じて家庭内バイトをする』ことに挑戦させています。

息子の脳室拡大つきの脳だと、足りていないところは発達が頑固に残るので、
もともとの遺伝子異常による器質的な不具合+知的障害も手伝って、気質的な頑固さもさらにあり、
作業中に声をかけられてもすぐには応じられず、ビジネスチャンスを失うことも多かったのですが、

「名古屋にまた行きたいなら、2万5千円はないと一泊二日は行かれんねえ」
「一回50円、一枚10円の積み重ねで貯めないと、お金は増えないねえ」
「いま、財布の中に5000円あるから、あと2万円分、貯めようね。そしたら、また連休のときに、名古屋に行けるかもよ?」
「お母さん、息子にお金をあげたいんだけど、お仕事をしてくれないとお金があげられないんだよね。すぐしてくれたら満額で50円出せるけど、どうする?」

と、作業中断してでも家庭内バイトをする→こまめにビジネスチャンスをものにする→コツコツ貯めて一定金額になったら、父親が連休で名古屋に連れて行ってくれる将来像を口頭で示す→『いま』をちょっと我慢して、『未来』のために頑張る体験と、少しだけ嫌なこと(You Tubeの中断)があっても、考え直して(頭を脳内でぐるっと回転させて思い直す)支持された作業に従事する、という二つの訓練を、一回のお手伝いで手立てをつけていっています。

できたら「ありがとうございます!これはお金です」と、50円玉1枚や10円玉3枚などをその場で息子の手のひらに乗せて、掛け算の体感の練習もしています。

当人は「ありがとうございます!」といって満足そうに小銭入れにお金をしまっているので、報酬・動機づけとしては有効に働いているようです。

昔、体調を崩したときのリハビリに、『年賀状の組み立て(番地ごとにはがきを仕分けしていく季節労働)』の短期バイトに応募したことがあるのですが、
学生バイトに発達の気がある男子高校生がいて、休み時間を過ぎても携帯ゲームをしていたので、「それ、マズいですよ?戻りましょう?」とさり気なく注意喚起して仕事に戻るように言ったことがあります。

知能は正常でも、集中して楽しんでいるゲームの中断と、短時間バイトの作業に戻ることができない人がいるのに驚きましたが、
今の息子は、知的が彼より重くても、彼よりも、早くに集中したい楽しみなことを中断して、するべきことに従事することができかけてきているので、
「よしよし。これでソフトに離陸できるかも」と思いながら、家事をさばいていっています。

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智ママ

シアさんからはXで、「時間ですよ」と促す手法を紹介されました。
それは郵政公社の現場で指導役がよく口にしている手法でしたが、影で「いちいち言わんと遊びも中断できん、困ったやつだ」と彼が陰口を叩かれていたのを聞いていたので、
できれば興味ある分野を中断しないといけないことになっても、ハイハイとすぐに止めることができるようになったほうがいいかな?と思い、現状の手法に組み合わせる形で、

マイルドにすぐ止めてほしいときに「時間ですよ」「バイトの時間になりました」を使い、
時間と気持ちにゆとりがあるときに「バイトしてほしいんだけど、いいかな?」から開始する声かけをしてみようと思いました。

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智ママ

昨夜から咳が出始めて、夜中に息子にうつって、今朝は二人ともケホケホしながら登校と付添をしてきました。

「お母さん、晩御飯は、今日もうどんが食べたいです」
というので、
片手鍋に水を張るのと、ゆであがったうどんをザルにあけるのは私がしましたが、

ガスコンロに火をつけるのは手を添えましたが、
沸き立った湯にうどんの束の帯を解いていれるのと、
菜箸でかき混ぜるのと、
TVの左上端に出てくるデジタル時計で7分計測するのと、
ザルを食卓に上げるのと、
冷蔵庫から3倍希釈つゆを出すのと、
つゆを器に継ぎ分けて、
水で3倍希釈するのは、
ぜんぶ息子がやりました。

全国初の、母親つきで自炊の真似事をする多発奇形児が誕生しました。
(風邪をひいてて喉が痛かったから、自力でうどんが食べたくなった。という、実に消極的理由です)

中度ど真ん中の発達・知的のある子でも、最初は親が監督して、うまくコツを教えておけば、それなりにうどんをゆでて、一人で食べることはできることがわかりました。

これで、本当に具合が悪いときは、母親は安心して寝込めます。

また一歩、自立に向けて足を進めた息子でした。

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智ママ

言葉を引き出すST(言語聴覚士)として鮒ずし県からの中堅どころのSTが、息子の訓練を見学に来ました。

・アン◯ンマンの人形シリーズで自由に遊ばせて、自発的な喋りを引き出す
(キャラクターを説明させる・人形の種類を尋ねて答えさせる)
・好きなキャラクターで気持ちが開いたところで、発語がしやすい心理状態を作り、気分良いまま訓練に入れるようにする
・見本の発音(口と舌の動き)を息子に見せて、模倣するだけで発音ができるようにする
・声門破裂音の修正に、有声とささやき声とでタチツテトのどれかが入った言葉を3回ずつ言わせて(計6回)喉を触らせて(声門破裂音だと、指に振動が伝わるので、当人や訓練士にもすぐわかる)『喉を使わない』発音をさせる訓練をする
・毎回、患者にただ言わせるのではなく、STが言ってみせて、子どもがそれをオウム返しするだけで訓練になるようにもっていく

以上、いつもの訓練を30分行って、訓練は終わりました。

中堅のSTは絶えずメモを取っていました。得た技術を鮒ずし県に持って帰って、あちらの言葉が引き出せる訓練士として、どんどん活躍していってほしいです。

発達が進めば、自動的に近い形で発語が増えて、親との交流もできるようになってくるので、言語聴覚士訓練だけで発語を引き出すことは難しいですが、子どもの修練でもある『遊び』の要素をあちこちに散りばめることで、
子どもが楽しい遊びと錯覚して、訓練に乗り気で訓練を行うようにすることは可能なので、
その方向で言語を家庭でも引き出せるかな?と思って、これを書きました。

参考になれば幸いです。

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浅見淳子

智ママさん

詳しい訓練の様子を教えてくださりありがとうございます。
口と舌の動きを見せるっていうことは
言葉を引き出せるSTさんはマスクもうしていないのでしょうか。

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智ママ

息子に関しては、遠視性の弱視があり、近くが少ししか見えないこと、知的が重度スレスレだった時代が長く、真似しかできなかったことから、唇と舌の動きを見せるために、マスクを外して見本を見せてもらっています。
(主STだけでなく、いつも陪席している県内の若手STも、二人ともです)

原則、口元を見せなくていい患者の時は、病院ルールでマスクをしないといけないようです。
ですが、マスクをしていると顔の表情が読めないので、患者の食いつきが悪いですね。

観察力があって、なおかつ知的に遅れが少ない子は、家庭で母親の発音を聞きながらすぐに真似できるので、言葉の習得は早いようです。

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智ママ

図画工作中に描いた、息子の自画像です。
男性教諭の言葉による誘導(「髪は、生えてないんかーい!」「指は、どんなしてる?」などの問いかけによる、当人の身体の各部位への注意の向け方)はあったものの、鉛筆描きで描いた下書きをフェルトペンでなぞっていく形で、全部フリーハンドで描きました。

精神年齢がかなり上がってきていることがわかって、嬉しい木曜日の午後でした。

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智ママ

夫より指摘がありましたので、改めて説明しますと、
男性教諭が描写部位についての注意喚起の声かけ
→指示に従って息子が描写(鉛筆、フリーハンド)
→そのまま鉛筆をサインペンでトレースする(鉛筆書きはそのまま)
で、出来上がった自画像です。

当人がどれだけ、どの部位を注意して意識できていたかがわかる絵となりました。

明日は陪席での言語聴覚士訓練(ST)なので、発達の程度を見てもらうためにも印刷して、大学病院に持参しようかと思います。

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智ママ

近所のスーパーで、息子が行きたがっている公立中学の育成級が校外学習をしているのに出会いました。

「中学に行くには、いろいろ、できてないと、いけませんからねえ」
(「息子さんはそこまでできてないから、育成級進学は無理です。行けて支援学校中等部ですね」と言外に言っている)
と低学年時代の担任が言っていたのですが、たぶん同じ校区のもう一つの小学校からきた子が、ダウン症でかなりきつい知的と発達があるので、付添の中学の先生が、その子から離れないようにして他の子に指示を出しているのを見て、
「・・・ウチの子、そのままたとえ伸びなくても、コレ、余裕で育成級いけるやん!」
と思って、ホッとしてしまいました。

ぶぶ漬け市は、校長の裁量権がかなり強いので、進学率優先でゴリゴリにいく中学だと、育成級に入れるための条件が厳しくなって、簡単に入れないことも多々ある、とは地域のケースワーカーから息子が5歳のときに聞いていたのですが、

この流れで行くと、そのまましゃかりきになって訓練や練習の手立てをつけ続けていなくても、ゆとりをもって、できるようになるのを見守るくらいのペースでも、地元の校区の公立中育成級には、余裕で入れそうです。

公立中→高等支援校または公立中→底辺校の高等学校、という進路も、夢ではなくなってきました。

奇跡的なめぐり合わせに、感謝です。
希望をもって、焦らずに育児を続けていこうと思います。

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智ママ

最近の9歳息子が、担任の男性教諭の近畿特有のお笑いの英才教育を受けているせいか、
「お母さん!ミスしてるやないかーい!」とドスッと指で1回、強く突いてツッコミをしてくるようになったので、

そこは元九州人の母親のプライドが許さず、
「ドスドスドス!エムエスドス(MS-DOS)!」と茶化しつつ、胴体に強く指で5倍返しくらい連続して突いて返していたら、
「お母さん、やめてくださいよ〜う!」と笑いながら身をよじらせているうちに、息子は私の模写をして覚えたらしく、

心臓受診の待合室で、あまりのヒマさに
「ドスドスドス!えむえすどす(MS-DOS)!」
といって母親に指で連続突きをツッコんでくるようになりました…。

「MS-DOS全盛期の頃(今から33年前くらい?)は、君はまだ発生してなくて、空中のチリですらなかったろうが!!」
と呆れてツッコミ返したら、息子はその理由の意味がわからず「MS-DOS!」といって、指での連続突きを繰り返していました。

親しい人の模写(指で突きながらの関西風のツッコミ)をノリで簡単にできるようになったのは、知的・発達児としてはかなりな進歩なのですが、
現在、30代後半の男性教諭やママ友には理解しがたい、あまりに太古のギャグなので、頭を抱えてしまった母親でした。

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智ママ

支援学校の見学会に行ってきました。
支援学校としては利用者を確実に増やしたいという目的での発表と茶話会と展示と構内の案内だったようですが、中等部の陶芸・木工・染色方面は、いま息子が育成級で図工の時間にしていることの延長線で、『そのまま、息子を公立中で指導しても、これ以上よりはいいとこにいけるんと違うか?』と思うような出来栄えだったので、
(そのままではリピーターが到底つかない、素人より少しマシ?くらいの陶芸レベル)
「これは、手間がかかっても公立中に行かせたほうが、息子の実になる」
と思えるような内容だったので、目指すべきところは微動だにせず終わりました。

少し問題だと思ったのが、令和元年より支援学校に通う子が増えているので、キャパ超えしてしまった学校の定員を調整するために、ぶぶ漬け市は北区に新たな支援学校分校を創設し、どんどん発生してくる支援学校入学希望者をそこで受け入れさせ、令和8年にはそこもいっぱいになり、また支援学校に入学する予定の人が増える、という状態であるにも関わらず、『特別支援の予算が増額された♪』と自分たちの範囲内しか考えていないことでした。

すでに、ぶぶ漬け市の障害者の就職状況はパンクしていて、週2利用のB型作業所を二つかけもちして、一人の利用者の、週4の就労を、やっと確保しているそうです。
生活介護も同様。週2と週3利用のかけもちで、やっと週5預かってもらえるというフロー状態が起きています。

しかし、それでも支援学校の校長は「由々しき問題ですが、なるべく早く考えて行動していただければ」という答弁に終始するばかりで、『支援学校に来たら、最低限の就労(B型作業所を最低1箇所)は保証されますよ』という、保護者には魅力な文言で、支援学校初等部高学年からの転入や、中等部への入学・転校、高等部への進学をPRしていました。
ま、支援学校の見学会ですから、本来の趣旨としては、そうなるわけですが。

既に現在の状況でB型作業所がパンクしているのに、
(A型作業所は精神の方が降りてきているので、身体障害・軽度または中度知的障害には、狭き門となっています。そして、A型作業所の数は、一向に増えていません。補助金のうまみが美味しいB型作業所系の就労支援施設ばかりが、近所に乱立していっています。)
まだ支援学校を増設して、入学者数が箱物に収容できたと言って、喜んでいる場合か??と思いましたが、息子の性格上、学校でやらされるのが易しすぎる課題だと人生が楽ちんだとナメてかかりそうなので、公立中の育成級に進学させて、もうちょっと上を目指せさせようと思いました。

『発達障害、治るが勝ち』とはよくここで言われていますが、
息子の場合は、器質的障害と遺伝子異常があって、根本的な身体の配線や遺伝子発現の作りのレベルでハンディがあるため、どう頑張っても、完全な普通の(いわゆるエリート系??)健常者と同じレベルになることは、不可能です。

「それでも、より良い条件を求めて、そこに入るべく、精進を重ねることでレベルアップしていくことは、可能だよね?まだ諦めるには、早いよね?」の精神で、7歳からずっと発達の促しに取り組んでおります。

これからも、公立中を目指して、日常の学習課題から身辺自立まで、どんどんやらせようと思います。

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シア

こんにちは。
B型作業所は週5日利用できて、土日のどちらかは地域生活(活動)支援センターに行ける…と言うのが一般的なケアプランだったと記憶してます。
自分が10年ほど前経験したのもそれで、そのような利用の仕方ができるのなら、職リハにもなりますし、作業所で通所作業実績を積んで、センターで就労相談などに乗ってもらうこともできると思います。
そうやって復職・社会復帰していった人はたくさんいますし、訓練給付と言うのも実効性があってこその受給と思います。
しかしお話を聞く限り、現状は障害児が増え、その人たち成人し作業所やセンターの枠に収まりきらないようになり、週5日の作業所通所はむつかしくなっている様子。
そのようなコマ割りでは恐らく就労移行支援にステップアップすること自体むつかしくなると予想できます。
自宅等での待機時間も長くなるでしょうから、そのようなことも考慮して生活自立の対策を立てておくに越したことはないですね。

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智ママ

シアさん

シアさんに書いていただいたとおり、週2・週2・週1の合計でB型週5だと、たとえ週5勤務できていると言っても、連続した勤務と業務の進捗状況ではないので、『長期的な見通しを持って、業務遂行の計画を建てる』とか、『季節に合わせて業務遂行のペースを調整すること+自宅での養生を多めに取ることで回復をはかり、繁忙期の累積疲労をマメに取ってしまう』、などの季節レベルでの働くペースの調節方法などのセルフケアのノウハウが利用者に蓄積されにくいです。

同じような週5勤務でも、バラバラ勤務だと外部評価は著しく低いし、働くにしても、長期的に同じところに働くと身につくスキルがバラバラだと身につかないので、働きにあわせての成長ぶんが低く出て、B型就労からいつまで経っても抜け出せないことになります。

国も自治体も、効率の悪い人はバイトを首にしたいし、安い賃金で使い潰せればいいので、市場に大きく関係しやすいA型作業所を多く作るより(社会に元発達障害の人を旅立たせる一つのルートでもありますが)、補助金を多く積んでおけば飼い殺しできるB型に留めおけば、社会の会社の効率を落とさずに済むので、障害者枠は身体で埋めて、精神と発達を含む知的の障害者は、とりあえずB型と親の資産または生活保護で食べさせて、グループホームの利用料でかかった是金や費用を回収していけばいいや。という安直な考えがあるようです。
そちらのほうが、管理に都合がよいからです。

これは、B型からA型を通じての社会へのステップアップだけでなく、生活介護からB型にステップアップするのも難しくなっていることを示します。

障害者は、面倒だからずっとメンドリ枠で。
働けそうな障害者は、身体くらいにして障害者枠を埋めて、発達は、面接で落として。
と、社会側も、治ろうとしない発達業界のめんどり候補を最初から入社させないようにしています。

A型は、大学や社会人で発達が見つかった人(うつ状態などで通院して見つかった事例)を埋めるのに優先的に入れているので、発達の人の不良在庫処理としてA型またはB型が、就労福祉支援の美名のもとに使われていっているのが目立っています。

この状況を見て取った上で、できるだけ我が子をマシな暮らしができそうな方法の勤務ができるように、育てていかないとな。と思っていることしきりです。

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智ママ

息子の8月に、ほんの手遊びに描いた京阪の電車の絵が、大阪府のく◯はモールに展示されることになりました。
息子の絵のレプリカは、特別展示列車に、他の子の絵と一緒に、ラミネートされたうえで展示されて、いま京阪路線を走っているそうです。

今週はバタバタしすぎたので、休むことにして、来週の日曜日は、午前午後が空いているため、そこに◯ずはモールへの来訪・記念品受け取りを入れました。

夫は、息子の絵画と、京阪の記念品受け取りに興味津々です。
息子は、来週日曜におでかけの予定が入ったので、ニコニコです。
私は、夫婦二人でクリスマスカードと年賀状の一言書きを終わらせて、後は投函するだけになったので、ホッとしています。
(毎日、夜更けの空き時間に、コツコツと宛名書きを済ませました。)

今週から、今年最後の私と息子の通院ラッシュも始まるので、気を引き締めて師走を乗り切ろうと思います。

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智パパ

今その◯葉モールに親子二人で向かうところですが
たまたま乗っている電車が
息子の絵を飾るアートトレインと判り
さっそく記念撮影となった次第です

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智ママ

夕方に二人が帰ってきたので、いただいた記念品を見てみました。

定規はチップを固めた『環境に優しい』定規で、ペンはボールペンでした。

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智パパ

樟◯モールでのフェスタにて
記念品を頂いた序でに
かつて活躍した幾つかの車両の
静態保存を見ることが出来ました

その中のある車両は
片側5枚扉のうち2枚は
ラッシュ時以外締め切るだけでなく
座席が上から降りてくる
世界でも唯一の仕様になっていて
引退後も特別に座席の昇降シーンを(画像参照)
本イベントで複数回実演して下さいました

子供時代の電車通学から普段使いの車両でしたが
流石にこれはナマで初めてお目にかかるため
わたくしも息子も強い感銘をうけました

このあと特急の運転シミュレータを親子で愉しみましたが
実際に使われていた運転台を使い
大学院生時代にお世話になっていた区間を15分弱で堪能しました
握力弱い息子の手を握り大変神経をつかいましたが
終点の地下駅では約30㌢の差で停めることができました

いま単身赴任先で乗っている電車も
かつて活躍した車両のうちの一つが渡ったものです…

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智パパ

大学院生時代にお世話になった母校の11月祭に9歳息子を連れて行く機会に恵まれました。

午前中は地元小学校の授業参観で盛り上がり、
自宅に戻っての昼食を挟んで地下鉄とバスを乗り継ぎ
辿り着いた先は4年ぶりにフル規格(リモートによらず全ての企画が対人による本来の姿)
での学祭の賑わいが戻っていたのでした。

前回、5年前に息子が4歳だった時は父親のわたくしに手を引かれるままあちこち連れ歩き
ラクダやワニといったマニアックな食肉の串焼きを食べさせていたのですが
今回は自我が発達しているためか「あっち行きたい!」「そっちはダメ!」と
自己主張の激しさに手を焼くことしきりでした。

模擬店コーナーのある運動場で揚げアイスとタピオカぜんざいに親子で舌鼓を打った後
鉄道研究会の模型鉄道試運転を体験させ、いくつもの展示を見させたのですが、
やがてそれにも飽きてきたのか、例によって「この建物、何階まである?」
「エレベーターあるなら乗りたい!」と言い出したので、
イベント区域内にある建物に限ってですがいくつかのエレベーターに乗せました。
そこでもエレベーターガールならぬエレベーターボーイを買って出ることしばしば…

メイン会場を後にして時計台を挟んだ裏手の校舎に回ってみると
ここにもイベント会場が散在していたのですが息子の興味はほぼエレベーターのみ、
入れる校舎のほぼすべてで乗れる範囲のエレベーターを乗り回すことになりました。

バス通りを渡って学生時代の古巣だった農学部にたどりつくと
舗装道路に畳などを敷いた即製のお座敷スベースとテントの模擬店が
さまざまな料理の煙と香気とともにそこかしこでお出迎えと相成っており
日没近くにもかかわらずこれからが酣(たけなわ)といわんばかりの様相を呈していました。

ここで鹿肉サンドとサバのアラ汁飲み放題サービスにて小腹を満たし
農産物直売ブースで黒米と赤米を買い求めたあと
これまた息子の求めに応じイベントのある建物ではエレベーター行脚となりましたが
理系学部では多くの建物で研究の機密や治安保持のため出入りにIDカード必須となっており
「入りたい!エレベーター乗りたい!」という息子に
「ここはカード持ってる学生と先生だけしか入れないの!」
「どうしても入りたかったら一生懸命勉強して試験にパスするしかないの!」
と説明して世の中の現実と厳しさを納得してもらった次第でした。

そのあとしばらくして「・・・それでも行きたい?入りたい?」と息子に尋ねると
「いや!」と答えたのでホッとしました。
(もしここで「行きたい!」と言ってたら夫婦共々あたまをかかえていたとおもいます)

参観日と学園祭、一日二つもイベントを経験した息子ですが
後日何かしらの社会的な伸びとかモチベーションがあるといいなとおもったことでした。

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智ママ

Eテレを見ていた息子が、アナログの時計の針が7時34分を指していることを見てとって、
「テレビを見ている場合では、ありません!そんな暇は、ない!」
と宣言しながら、いつものテレビ番組をさっさと消して、3ヶ月ぶりに買ってもらった前日のフライドポテトを食べていました。

今までは、〇〇したい気持ちに引きずられて、ずるずるとテレビやパソコンを見てしまっていましたが、状況を読んで「そんなことしてる場合じゃない!」となると、したい気持ちをふっつり断ち切って、しなければならないことに集中して取り組む事ができるようになってきたようです。

小6のお姉さまがたを、公立中の育成級まで級友と一緒に追いかけていきたくて、
息子は、必死でジッパーを自力で締める訓練を自主的にして、箸を使ってごはんを食べられるようになり、次は制服のシャツのボタンはめも、ホックで前を留めるロングパンツを着る練習も、訓練していこうとしています。

恋する小4生の男心+進学するための努力をさほど厭わないメンタルは、『通常の多発奇形は、これくらいしかできないよね?』という周囲の思い込みを打破する力が、何より強いのかもしれないなあ・・・。と、思いました。

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智ママ

今回はあまり明るくない話題です。

息子が生まれたとき、母親に育児放棄されたり、自殺未遂されたりすると、多発奇形児(かつ心疾患と両側性口唇口蓋裂がある、とても手間がかかるタイプの重複障害児)の息子の面倒を行政が見ないといけなくなるので、
母親に逆ギレされないように、うまく育てられるように、ハイリスク児とハイリスクの家庭認定されて、2ヶ月に一度、母親が虐待していないか、保健師が見張りに来てチェックをし、保健師が来られないときは、訪問看護師が公費負担でやってきて、母親からの虐待の兆候がないか見張る役目も兼ねて、地域での医療と行政と連携を、緩くとっていました。

通常、心疾患児が大丈夫になると、すぐに訪問看護は切って、母親が子ども将来の手術費と生活費の足しを稼ぎに、母親がパートに出るケースがわりと多いのですが、
息子の場合、心疾患と口唇口蓋裂だけでも頻回の通院・手術入院で手間が取られるうえ、耳鼻科・眼科・発達と半年〜3ヶ月に一度の通院に波があるため、母親自身の持病もあってなかなか働きに行けない事情+訪問看護のデータ取りのために、息子が小1になっても訪問看護は継続し、小3の終わりになるまで、訪問看護師の息子の経過観察と、保健師への半年に一度の訪問
(特別児童福祉手当の切り替えや、小児慢性手続きの切り替えなどで、区役所に行くときに、自主的に地域の担当の保健師に顔を出して、息子と会話させる)
が続いていました。

母親が体調不良気味で、カリカリしやすいときは、息子も母親の顔色を伺うなどのサインが見られたので、それなりに保健師が電話や訪問などをしていましたが、小学校に進学して年度が上がるにつれ、母子ともに落ち着いてきたので、最近は保健師の来訪は3年ほどなくて、もっぱら息子を連れて保健センターに顔を出すくらいで済んでいます。

以前にも書きましたが、私が過労や持病の悪化で入院となると、
私は一時的に何もせずにゆっくり休めるのですが、

本来の通院での服薬の費用負担

3割負担の入院費(多くが高額療養費負担がかかるので、自己負担額は実質3割未満)

息子の一時預かりの短期入所費用(シロエビ県の夫が休めるのは家計の事情から、有給の範囲くらいしかない)

母方祖母が駆けつけて付添通院できるようになるまでの間の通院補助などの諸費用が発生
(公費負担も発生がありうる)

九州の母方祖母がやってきて息子の面倒をみるための諸経費

その間、九州で母方祖父が自炊生活となり、そこそこ費用補填がかかる

こちらの本当の費用負担

と、うちの家計も自治体の家計も大打撃で(特に自治体の福祉負担と、息子と私のぶんで、国の医療費補助負担が、軽く、倍にかかる)、どちらも悲惨なので、極力、日頃から体調管理に気をつけて、突然倒れて入院になることがないようにしています。

そういう意味では、今でもハイリスクな家庭といえるかもしれません。

息子が3歳で歩きだして、寝たきり児を脱出したときには、訪問看護師も保健師も手放しに喜んだのですが、その後、5歳で中度判定が出て、公立小学校の育成級に通い始めたことから、保健師の態度に大きな変化が見られました。

「智ママさん、あまり無理されないようにしてくださいね」(ぶぶ漬け市流に『これ以上、自治体の福祉予算が減る(区の保健センター内の予算配分が狂って、区役所内のパワーバランスがおかしくなり始める)ようなことをせんといてな』と暗に言っている)と何回も言われ始めたのです。

「ははあ、これは、息子が良くなると、これまでの紋切り型の区分仕事で済まなくなり、保健師の仕事が細々と増えるから、あらかじめ母親に釘をさして『いらんこと(息子の発達を良くして、本来の予測区分を超える伸びを見せること)せんといてや』と言うてるんやな」

とピンときたので、ハイハイと聞いたふりだけして、実質、完全無視して息子にあれこれ施していたら、だんだん発達指数や発達年齢も上がってきたので、「うちは、息子の行きたいところ(いまのところ、公立中学育成級への進学)のために、ただコツコツやるだけですし!」と思いながら涼しい顔をして報告だけしています。

もともと生後2ヶ月児のときに宣告された「生涯、寝たきりかもしれない」から比べると、
寝たきり児を入院させ続けたり施設収容したりしてかかる、
年間の人件費1800万+医療費1200万+移動支援と付添の人件費X円≒息子にかかる社会保障費、という程度が、

支援級の人件費(支援級の教員一人あたりで二人の発達児を見ているので、実質1/2)

地域の自治体が行っている子ども医療補助−一つの医療機関につき200円

放課後デイサービスの週2だけの利用料の国からの補助
だけの負担で済んでいます。
息子の発達が重度→中度になることで、2000万は、ざっとみても社会保障費の圧縮になっています。

これで公立中の育成級に進学できたら、支援学校中等部の人件費分がかからなくなりますし、すでに来年進学する小6児童のおまけとして息子が育成級に入ることになるので、
ほとんど人件費の負担がなくなりますし、息子の進路の幅も広がります。
ただ、区役所内の福祉課との予算配分が変わることになるため、

区役所内で権限を持ちたがる福祉課からの横やりで、
保健師が「智ママさん、智くんに無理させないでくださいね」
「これは言いすぎかも知れませんが、智ママさん、支援教育に、偏見がお有りになるのではありませんか?支援学校の授業内容を見学されてみては??」
などと横槍が入るので、ここも完全無視ですが、
(万が一、陽キャラの息子が引きこもり?になっても、自治体の負担は、今の時点では、あまり変わらないから、来年度の予算配分には問題がない)

区役所というのは、区分と管理が仕事なのに、自分たちの区役所内の予算配分からくるパワーバランスの調整と、自分達の仕事量を減らすことにはご執心で、
実質的な息子の将来の収入や地方税の税収アップ
(そこまでいけるかどうかはわかりませんが、少なくとも寝たきり状態よりは、医療費や、社会福祉費用の負担は大幅減だと思います。)
には全く興味がないんだなあ。と呆れたことでした。

区役所や国が息子の人生をおんぶにだっこして、全部いたれりつくせりで見てくれることはないので、
器質的障害があろうが、
多発奇形出身だろうが、
心疾患と両側性口唇口蓋裂があろうが、
筋肉の低緊張と器質的な弱さがあろうが、
いけるところまではいこうと思います。

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智ママ

昨日、リハビリ病院の小児科での定期検診でした。
発達の伸びが見られなくなったら、公費を使ってのPTは中止、という約束で、7歳のときから2年間PTを続けているのですが、10月の
3歳 DQ27 発達年齢11ヶ月程度
5歳 DQ37 発達年齢1歳半程度
7歳 DQ37 発達年齢2歳半程度
9歳 DQ43 発達年齢4歳2ヶ月程度
という発達検査の結果を提示すると、小児科医は大喜びで
「7歳以降は発達指数はほとんど伸びないことが多いので、周りが成長するぶん、当人さんは伸びているのですが、周囲の伸びと比べてどうしても発達指数が低下する現象が多々見られるのですが、智くんはまだ伸びていますね!」といって、即座にPT利用延長手続きをとっていました。
(厳密に言うと、寝る前の療育整体と、PTで習った腰回りの体幹ストレッチと、緩い体幹の筋トレ、それにタンパク質多めの食事に、天然塩を混ぜたごはん+塩化マグネシウム入りのお風呂の組み合わせ、週に3−5日の散歩でだいたい一日が終わっていますが、医師に行っても通じないと思ったので、黙ってしています)

今回の片足立ちの記録は、左6秒→10秒、右8秒→12秒。と伸びていたので、
(右脳に大きな脳室拡大があるため、どうしても左側の四肢の動きに支障が出やすい)
「まだ記録が伸びるなら、訓練をする価値はありますね!」とこちらからの理由でもPT継続となりました。

次回のPTの結果の小児科チェックは3月中旬なので、まだ伸びるようならばPT継続で行こうと思います。

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