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花風社とギョーカイ人、それぞれのニーズ

さて、今日は「私が愛読する花風社の本」コーナーから。
ドミノさんのご意見です。

私が愛読する花風社の本

「芋づる式に治そう!発達障害凸凹の人が今日からできること」
栗本啓司さん+浅見淳子さん

去年(2018年)の12月、私は疲れきっていました。労りの言葉も励ましもいらなかった。楽になる方法が知りたかった。
本が家に着いた日から金魚体操を始めました。毎日家事・育児・仕事をこなす中、疲れで頭が全く働かなくて文字が頭の中に入らず、挿し絵だけを頼りに。
足裏合わせも眠れないのは私(母)なので子供に寝かしつけてもらってたのかな?
グッスリ眠れるようになって、少し余裕ができて文字が読めるようになると「まだ子供達にやれる事があったんだ」とホッとしました。
他にも良い本がいっぱいありますが、一番助けてもらったのが芋本です。
ありがとうございます。

芋本こと『芋づる式に治そう!』は私にとっても悲願達成の本なのです。
なぜなら私が自閉圏の人たちとお付き合いするようになって「これはどうにかならないかな」と思った「季節の変動への弱さ」を解決するヒントを本にできたからです。
栗本さんに出会って、この人となら作れると思った。
季節の変動に負けずに乗り切ることができれば、社会人生活がラクになると思った。
おまけに栗本さんは、それまで自閉っ子の敵とさえ言えた「四季の移り変わり」を発達のチャンスととらえてそれぞれの季節の過ごし方を教えてくれるのです。

私がこの本だけ栗本さんの共著者として名乗りを上げたのは、これこそが私の悲願だったから。
そして「自閉っ子たちをラクにしたい」「自閉っ子たちに能力を発揮して社会で活躍してもらいたい」という私のモチベーションが生んだ本という意味合いが、この本はひときわ強かったからです。

先日管理人メッセージコーナーで治った自慢をご披露させていただいたかびてゃんさんのご子息は、芋本が大好き。
お母様のところに「これやって」と本を持ってくるそうです。
お子さんでも「気持ちいい」はわかる。
そしてその「気持ちいい」の先に発達がある。
お子さん本人はそれがわかる。身体が弛んでいれば。
これはわりと早めに電子書籍化しましたが、スマホに入れとくと便利な本だからです。

そしてここで注目していただきたいのは

「労りの言葉も励ましもいらなかった。楽になる方法が知りたかった。」というドミノさんの言葉。
本来この言葉に応えるのは、治療する人たちのはず。
その人たちがなぜか、「ラクになる方法の開発」ではない啓発活動にばかり励んでいるのが現実。
そして保護者の中でも一番元気のない人たち、卑屈な人たちの機嫌取りをしているのが現実。
その結果「なんとか治りたい」「そのために子どもをよくみながらできることはしてみたい」という人たちをないがしろにしている。
そこに花風社のニーズが出てきてしまうのです。

私がなぜ、季節による体調の変動という問題を解決したかったか。
それは「夏は働けません」とかそういう人を雇う会社はないからです。
季節の得意不得意なんて誰にだってあるでしょう。
でも最低限のレベルを引き上げておかないと社会人生活はつらいものになります。
ことによると不可能になります。

そのための方法を知っているのが医者ではなく治る方法を知っているしか取り柄のないおっさんだとしても、その本を出すのにためらいはなかった。
そしてそれが「季節の変動さえ味方につける」知見を提供しているから、芋本は版を重ねています。
ラクになりたい、発達したい読者にとって医師免許があるかないかは関係ない。
「支援者として役に立つ知見を提供してくれるか」がすべてです。

今日はもう一つ、私が杉様部屋に書き込んだコメントを持ってきましょう。

杉山登志郎先生のご著書精読コーナー

「子育てで一番大切なこと」P231

杉山先生の発達障害治療の中核にトラウマ処理があるらしいことを、杉山先生の本を愛読していらっしゃる皆様ならご存じでしょう。そしてそのための手法を(今の時点で)エビデンスベースドなものと代替医療と見なされるものに分け、患者さんのニーズに応じて両方使い分けていらっしゃることも発達障害関係者の中で杉山先生のお仕事を追ってきた人の間では常識ですね。それを杉山先生が「ルビコン川」に例えていらしゃるのも、複数の著書で確認できます。EBMがルビコン川の手前、代替医療がルビコン側の向こうで杉山先生は時としてルビコン川を渡るつもりで代替医療のトラウマ治療に手を出されています。

そして同書でこう述べられています。

「ルビコン川のあちら側の治療法に関しても、きちんと科学的な検証をしていくことが次世代を担う君たちの役割だと僕は思うよ」。

40年前で止まっているギョーカイにこれは期待できそうにありません。
一方で個々の家庭ではEBMと代替療法の境目はルビコン川ではありません。
ちょろちょろ流れる小川のようなものですね。
軽々飛び越えて、「まずそう」だったらまたすぐ飛び越えて帰ってくればいいものです。
杉山先生がなぜルビコン川を越えるか?
それは川の向こうの方が明らかに効果があることがあるからですね。

2 COMMENTS

ドミノ

親子共々、元気なドミノです!
子供に何かしてやれることはないだろうか?と手を出した(笑)花風社さんの本でしたが、私が一番元気になってしまいました!
どうしても自分のことは後回しにしがちだったので、すごくラッキーです!
改めて、ありがとうございます。

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浅見淳子

ドミノさん、ようこそ。
子どもを元気にするつもりでお母さんが元気になってしまう。
花風社あるあるですね。
ギョーカイは親支援で愚痴とかきいてあげるみたいだけど、身体アプローチの方が効く人がいるっていうことですね。
また治った自慢とか愛読書とか書き込みお待ちしてます!

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