「発達障害は一生治らない」と決めつけず、試行錯誤する仲間の交流サイトです。ご自由にご活用ください!

診察室であまり聴けない医療情報

・どうやら治る人もいるらしい
・身体アプローチに効果があるらしい

等、発達援助を巡る新しい動きを伝える論文を紹介したり、医療との付き合い方を話し合うお部屋です。

239 COMMENTS

XIA

診察室で聞けないような医療情報だとは思います…。
医長先生に、病院の見分け方とかを教わりました。
「完全予約制。」「飛び入りは基本厳禁。」「紹介状が場合によっては必要。」
これくらいがいいみたいです。
よく考えたら、予約しなきゃいけないくらい、患者に選ばれている。
当日の予約・飛び入りが難しい位繁盛している・選ばれている。
紹介状が必要なくらい、選ばれている。
市場の原理。

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XIA

それから、患者が治す!
そのためには、パターナリズム・医者がああせいこうせい!指示していたらダメらしい。
そうじゃなくて、患者が自分で養生しよう!と言う気にさせないといけない。
だから、指示も少ない位でも、それはそれのようです。
リハビリテーションとか、その気にさせるのが良医で、あまり手出しをするばかりでもない。

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XIA

私が体験した良医。
病院に行くと、ついに、「薬何かいる?」「薬要らないね。」って言ってくれる。
冷たいようでもなく、一緒に治して来たって言う信頼感があるから、言えるんですね。
診察室に入って、あそこが良くなった、ここが良くなった。
そう言うことが出来て、握手して帰れる感じ。

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ブルー

アンチ連載のコメント欄にて、金田さんとの会話の続きで、
この場所に一つ動画を載せます。

金田さんとの会話で、NBM(ナラティブ・ベイスト・メディスン)が登場し、「花風社の『自閉っ子サーガ』はそれ自体が資産」みたいな話をしました。

個人的には、発達障害は経験で治すものだと考えています。

この件に関して掘り下げて書くヒマが今はないので、
参考に以下をリンクします。

皆様御存知の通り、経験で治すのは東洋医学ですね。

Web玉塾:解剖生理学:医療基礎化学12話「西洋医学と東洋医学」

https://www.youtube.com/watch?v=WjzIgUOaXKA&feature=youtu.be

クラスタの方は、この動画を見ると、いろいろと思い当たる節が
あると思います。

そして、私が良く「西洋医学は発達障害とパラダイムがあっていない」という理由の一つ(一つに過ぎない)がこれです。

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智ママ

今ふと思ったのですが、
栄養療法でタンパク質と鉄分を補給した上で
(酸素を運ぶ赤血球を造ってもらう+反応に働く体内の酵素の量も十分な形に増やしてもらう)
神経に作用しやすいビタミン群を体内に補充し、
更に金魚体操や五本指いい子で身体を緩めたり、気を抜いたりして、リラックスしやすい状態にしておくと、
条件が満たされて神経が回復?発達?して、ぐぐっと全体的に発達が伸びていくのではないでしょうか。

以上のことを、日常で、継続的に行わないと伸びにくいのも特徴です。

栄養療法と身体的アプローチの組み合わせだと、まるで、神経が伸びる?要素が全部揃ったから、発達が遅れていた分野が回復し始めたような、そんな感じの爆発的な息子の発達の進歩だったので、そう推測しています。

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浅見淳子

ブルーさん
見ました。
ありがとうございます。

座波さんが、ただださえマイノリティの人への対応の標準化に血道を上げてどうする的なことを仰っていた気がします。

また、私はまだギョーカイと喧嘩してなかった頃、海老踊り方面の先生から「支援者一人一人が優れた職人なら実はエビデンスはいらない」と言われてびっくりしたことがあります。

案外この辺が本音のギョーカイ人もいると思っています。

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yasu

動画拝見しました。

西洋医学の治療薬の究極の姿が分子標的薬ですね。その標的だけをピンポイントアタックする、スマート兵器のようなものです。まあ、そこさえ叩けば後は生体の自然回復能に任せるというのが背景にありますけどね。

発達障害はバスケットネームで、理由(原因)から見ると色々と異なるものが含まれています。表現型として同じようなものを集めて十把一絡げにしているところがあり、これが西洋医学でのアプローチを難しくしている理由ですね。表現型としては同じ、あるいは似ていても原因が様々だとすると、それを全部区分けしないと薬はできないので、現代の学問レベルで扱うのは難しいということなのだろうと思います。

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金田 隆佳(かねた たかよし)

ブルーさん、動画みました。

ありがとうございます!

医療の原型は巫術だという考え方があります。

巫術は「効果はあるけど“あやふや”」です。

なのでそこから

・病気だけを問題視し、迷信や思い込みなどの「あやふやさ」を極力排除して根拠を追及することで発達してきた西洋医学。

・人と自然の関係、臓器と季節の関係などをみながら、どうあるべきか?どうするべきか?という哲学的な観点から病気を考え、追及し体系化することで発達してきた東洋医学。

に別れていきました。

1970年代、アメリカでは西洋医学の行き詰まりが問題視され、当時のカウンターカルチャーでの東洋(東洋哲学)ブームと共に、ホリスティック医学が提唱されました。

その後アンドルーワイル博士によって、日本では渥美和彦医師によって統合医療が提唱されました。

この、伝統医療・代替医療が見直されてきた流れの中で、「科学では説明できないけど、実効性のある知恵(医療)」を有効活用する(できる)医師が増えてきました。

この「科学では証明できないけど実効性のある知恵(医療)」の中に、気功・Oリングがあります。

そして、「科学では説明できないけど、実効性のある知恵(医療)」を有効活用している(できている)医師の知見と、もともと東洋哲学(東洋医学・伝統医療・代替医療)を活用した施術を提供している施術家の知見が集まってきて「こっちのほうが治る」ことが分かってきました。

その知見を取り入れ家庭で試行錯誤してたら「治ったよ」という人たちが増えてきました。

こういう流れを見ていくと分かるのが、治せる医師、治せる専門家、治った人たちに共通するのは、治すことを人任せにせず、「取り組む姿勢」「取り組むときの考え方」といった哲学をベースにしながら行動しているという点です。

ブルーさんがおっしゃる「発達障害は経験で治す=東洋医学」はそういうことなのではないかと思います。

長々と書いてしまいましたが、最後に、科学では説明できないあやふやな部分を、シュレティンガーの波動方程式などを持ち出し、あたかも量子力学と関係しているかのように見せたり、似非スピリチュアルで理屈をつけた怪しい民間療法も、それで壺売りをする人たちもたくさんでてきました。これが「トンデモ」です。

アンチは区別がつかないから、全てこれにみえるんでしょうね。

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ブルー

金田さん

コメントありがとうございます。
そういえばあの動画、内容的に金田さんの御専門と大きくかぶりますね。

釈迦に説法で恐縮ですが、金田さんがコメントして頂いた流れでいいますと

>治せる医師、治せる専門家、治った人たちに共通するのは、治すことを人任せにせず、「取り組む姿勢」「取り組むときの考え方」といった哲学をベースにしながら行動している

→ここの「哲学」で一番私が重視しているのが「人間観」です。治す、発達させるという観点でいうならばです。違う分野として、就労ですと「社会観」が重要になりますが。

治す・発達させるでいうと、専門職であれ当事者であれ、流派や背景理論は何でもいいので、その人なりの人間観があれば、必ず何か突破口が見いだせると思っています。

人間観はどんなものであっても、文字通り「観る」ものなので、常に全人的/全身的/全体的で、かつ健常/健全が基軸になりますよね。

それを持ってして凸凹の人や自閉の人を見ると、どこで発達が引っかかっているか(その専門職の分かる範疇で)分かりますから、後はそれぞれの専門職が持つツールを出しながら試行錯誤していけば、必ず希望がもたらされると思います。

つまりこれは「見立て」の問題なんですよね。治せる・発達させることができる専門職は、流派を問わず見立てが正しい。治してきた、あるいは発達させてきた当事者も、自分なりに、自分を見立てる精度を高めてきたのではないかと思います。「アナログなアセスメント」ですね。

私自身も、例えつたなくても、自分なりの人間観に従って取り組んできました。また、その人間観の精度を上げるような勉強をせざるを得なかったです。ハッタツは単に生きているだけだと、自分も含めた人間のことが分からないからです。

ちなみに、花風社の本が提案する人間観は、現場の結果をベースに、色々な知見が入っていますので、結果として現代~未来の人間観のトレンド(?)、及び、現代の学際的研究のトレンドにも合致しているかなと考えています。

そして、そのキーワードは根っこ本で登場する「進化」だと個人的には思います。

そして、人間観が妥当だから、凸凹キッズや自閉っ子に親御さんが妥当な見立てができるようになって、結果知見を活かせて、治したり発達させたりできる・・・というのが、花風社の本に対して私が感じていることです。

釈迦に説法で恐縮でした。今後とも宜しくお願い致します。

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金田 隆佳(かねた たかよし)

ブルーさん、コメントありがとうございます。

釈迦に説法なんてそんな、僕はただ、そういうところをちょこっと知ってるだけですから(笑)

「人間観」「見立て」ホントその通りですよね。

人間という場や空間のもつポテンシャルとでもいいますか、治せる・発達させることができる専門職や治してきた、あるいは発達させてきた当事者は、それがとても高いですよね。

進化も、人間という場や空間を、自然(環境)という場や空間に適応させていくことだと思うんです。

ハッタツもそうですよね。

花風社(本・浅見さん・著者の皆さん)という場や空間のもつ力が、読者という場や空間の進化と発達を促してくれたことで「治る」ことが明らかになり、クラスタさんたちが生まれ、どっとこむができた。

そして、この新たに生まれた場や空間のもつポテンシャルは計り知れず、ブルーさんの言葉をお借りするなら、「現代~未来の人間観のトレンド(?)、及び、現代の学際的研究のトレンド」にも合致してきた、のだと思います。

哲学的な話になると、どうしてもこんな感じの表現になっちゃいますが。

アンチ考察の続きを楽しみにしています!!

今後とも、宜しくお願いいたします。

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yasu

精神疾患と食事の関係

サイエンスニュースの記事はこちら
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-01/econ-hda010320.php

オリジナル論文はこちら。全文無料です。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924977X19317237

栄養精神医学(Nutritional psychiatry)という表現は初めて見ましたが、2015年には既に提案されていたようですね。この論文は栄養(食事)と精神状態の関連を調べた報告のオーバービューになっています。私や他の方がぽつぽつと報告していたASDやADHDと栄養、腸内細菌についての報告も網羅されていますね。精製された砂糖が多く含まれている食事はADHDや過敏症のリスクを上昇させ、果物や野菜はprotectiveに働く報告も引用されています。

RCTはほとんど行われておらず、今後の調査を待たなければならないとされていますけれど、食べ物と精神疾患の関係はきちんと研究が進んでいます。食べ物なんか関係が無いと断言する人がいたらそれは勉強不足です。

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yasu

ASDの若者の自己決定能力の支援について、支援者が提供するサポートが機能しているとは言い難いようです(米国の話)

たーとうるぃずの記事リンクはこちら
https://www.turtlewiz.jp/archives/25090

米国ミズーリ大学のニュースサイトはこちら
https://news.missouri.edu/2019/adulthood-with-autism/

Autism誌の論文はこちら(全文無料でアクセス可能)
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1362361319877329

論文のDiscussionに下記のような記載があって、支援者側は自己決定の機会を与えているが、支援を受ける側にとってそれが有効に働いていないことが窺われます。まあ、これは支援者側の課題であり責任なので、支援者には努力していただきたいですね。

As described below, the moderate self-determination score observed in this study may reflect thecaregiver’s strong belief that they are providing opportunities for self-determination rather than the YA-ASD’s self-determination skills or the combination of both opportunity and capacity.

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yasu

マウスと人間の脳は全く異なる可能性 脳研究の正確性に影響か
https://forbesjapan.com/articles/detail/31593/1/1/1

小脳の話ですが、端的にマウスの実験結果をそのままヒトに外挿するのは慎重にならないといけないってことですね。何を調べるかによりますが、「動物実験ではこうなっているからヒトでもそうだ」みたいに決めつけて話をする人がいたらそれは要注意であると思われます。

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ブルー

浅見さん

コメントありがとうございます。

この動画はいろいろな教訓を含んでいますが、浅見さんの文脈でいくと、やはり当事者に対しては経験で個別化しないとなんともならない、という所だと思います。

個別性と例外性が強い人々ですから、時として「理由」は永遠のナゾだったりしますよね。

後、私は多くの優れた専門職に世話になりましたが、現場でエビデンスという単語を聞いたことはありませんね。

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yasu

一卵性双生児(ZM-twin)間でASDの重症度が異なるという報告は、ASDの遺伝素因や予後を考える上で大変示唆に富んだものです。

たーとるうぃずの解説はこちら↓
https://www.turtlewiz.jp/archives/25084

オリジナル論文はこちら。全文無料で読めます
https://link.springer.com/article/10.1007/s10519-019-09987-2

論文の著者らは、96%という非常に高い頻度で双子の片方がASDを持っている場合にはもう片方もASDであることをまず示した(これは、今までの知見と整合性がある内容です)上で、ASDの重症度について双子間の解析を実施しています。論文のFig.2にある3つのScatter plotsは衝撃的で、aが定型発達ZM-twin間のSRSスコア相関、bとcがASDのMZ-twin間のSRSスコアとADOSスコアです。SRSは親の報告により付けるスコア、ADOSは専門家が付けるスコアですが、どちらのスコアもMZ-twin間では相関はほとんど認められません。一方、SRSスコアは一般集団(非ASD)では非常に綺麗な相関が認められています。

考えられる要因として、それぞれのtwinの発生が進むにつれて生じた体細胞突然変異によるもの、子宮内あるいは子宮外の環境不一致(non-shared environment)によるものが挙げられていますが、具体的にこういうものがあるとの提示には至っていません。あくまで遺伝的な素因を追求するのであれば体細胞突然変異の可能性を追求することになりますが、もしこれが本当だとするとASDに抑制的に働くようなmutationが見つかる可能性も否定できないと思われます(あるいはASDの症状を増悪させるmutationが見出されるのかもしれません)。遺伝ではなくて突然変異なのでコントロールするのは非常にやっかいであろうことが予想されるでしょう。環境不一致については概念的な可能性を述べるに留まっています。確立されたバイオマーカーが無いだけにこのような現象の解析は非常に厄介であろうことは理解します。

子宮外の環境不一致の中に身体アプローチのことは一言も触れられていませんが、MZ-twinが個として独立しそれぞれの生活をしていく中で、社会(他者)との関わりで差が生じているとしたら、それはnon-shared environmentとなり得ますね。ただしこの研究グループが検証するのは難しいと思います。仮説を立てられないでしょうからね。

「生まれつきの、治らない」というのは、暗に遺伝的に決まってしまっているのだから治らないという意味を含んでいます。しかしながらこの研究が教えてくれたのは、「予め決まっていて動かせない」のではなくて、むしろかなり動きうるという可能性ですね。

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yasu

早期診断と早期療育の効果についての報告は継続して出ていますが、Optimal Outcome群のことがわかってから、皆がOO群に入れるにはどうすればよいのかを知りたいわけです。一方でOO群というか、診断基準を外れれば定型発達(TD群)と完全に同じになるのかっていう疑問のあって、この論文は後者のことを調べたものですね。本文は有料です。

When an Early Diagnosis of Autism Spectrum Disorder Resolves, What Remains?
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0883073819834428

3歳までに診断がつき、療育を実施して平均4年後にASDの診断基準を外れた子供38人について様々な評価指標で評価した結果、大部分の子供で感情や行動、学習上の問題は残っており、引き続き教育上のさポートが必要とされるという結果になっています。

引用文献では2008年のHelt, M. Kelley et al.の論文(Helt, M, Kelley, E, Kinsbourne, M. Can children with autism recover? If so, how? Neuropsychol Rev. 2008;18(4):339?366) が引用されていることから、OO群を意識して実施された研究であると思われます。診断基準から外れるかどうかを論じるのは、専門家同士であれば意味はありますし研究は進めてほしいですが、当事者や保護者の観点からは全体的なQOLというか、診断基準うんぬんというnarrowな点だけでなく、我々にとって直接役に立つ内容を是非ともお願いしたいと考えますね。(この論文にそういう考察があるのかどうかはわかりませんが)

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XIA

センターに行くと、ナントカ評価機構と言う、いつものマークが見えます。
私は、大きくて名医のいる病院には、このマークがあることを知ってますが、何なのかよく調べてませんでした。
これです。↓
https://jcqhc.or.jp/
ここの、大きな認定病院だとか、評価された病院だとか、格付けだとかがあるらしいんですね。
医療事故を起こしたり、研究や経営がはかばかしくないと、もらえないようなのです。

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yasu

ツイッターで紹介した、ASD児が発熱すると社会性関連の症状が一時的(発熱している期間)に改善するという、以前から観察されていた現象を論じた報告について、ヒトでの観察およびマウスモデルを使ってこの現象を分子レベルで解析した論文について、総合的に解説している素晴らしいサイトがありましたので紹介します。
http://aasj.jp/news/autism-science/11996

私はマウスの論文の方を先に読んで、マウスにASD様症状を誘発させるのに妊娠時の炎症惹起が使われていることと、このマウスに発熱物質であるLPS(Pyrogenとして汎用されるバクテリアの細胞膜成分)を投与してASD様症状を鎮めることとの関係がよく理解できていなかったんですが、これはマウスのASDモデルの歩留まりを上げるためなんですね。ASDの社会性関連の症状を動物で再現しているモデルが他にどのようなものがあるのかはわかりませんが、Pyrogen誘発モデル以外でも同様の効果があるのかは今後是非調べていただきたいですね。(だいたい三種類くらいの動物モデルで効果が認められれば本物だろうと感覚的には思います)

現象自体は昔から観察されていたようですが(私は知りませんでした)、これを動物モデル系で再現したのは、創薬研究の観点から非常に意義が大きいと思います。さらにASDの病態解明の観点からも。脳に器質的な異常(ある特定の機能モジュールの脱落など)が生じていて不可逆だとすると、一生治らないと言われても反論できないわけです。しかし発熱で一時的にせよ改善するということは、ハードウェアの欠落ではなさそうだし、外部からのアプローチで何とかなりそうな気がしますね。

IL-17aは炎症性サイトカインと呼ばれる物質ですが、これを逆に阻害するもの(抗IL-17抗体製剤、セクキヌマブ)は既に医薬品として実用化されています。この現象を治療に応用するとすると、脳の特定部位でIL-17aの濃度を逆に上げなければいけませんが、IL-17aを飲んだり注射したりしても恐らくそのままでは無理だと思われます。IL-17aのシグナル伝達に関わる経路のどこかを賦活するとかの手を考えないといけないと思いますが、結構ハードな仕事であることは間違いありませんが、世界のどこかではもう着手されているかもしれません。

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