ホーム全て会議室いま会議室で話していること 私が愛読する花風社の本 SHARE ツイート シェア はてブ Google+ Pocket LINE 花風社の本の中でお気に入りのもの、お気に入りの理由、何を学べたか、どんどん書き込んでください! 125 COMMENTS シア 2019年10月16日 こんばんは。 「発達障害でも働けますか?」読み返しました。 思えば、「理不尽」「やりたくない」仕事でも、それに意味や価値を見出して、評価されることによって、強くなるようですね。 社会人の初めに、「封入作業」と言うのがあったんです。 最初は、シュレッダーでも何でも、ものすごく退屈で、面倒くさいものです。 でも、それを誰かがやらなければ、全体が回らないとある日気づきました。 それに、「封入作業」は、封筒の形になって、お客様のもとに、商品が届く大事な準備ですね。 この経験は、現在でも、模型の梱包に生きてます。 退屈・面倒くさい・やりたくない=「理不尽」に思えても、カタチになってくると、意味が分かってきます。 仕事の意味が分かると、それで評価が期待できることも知るようになる。 そう言うのが、人間的な成長につながるだろうと、思えます。 仕事を振られる・仕事を頼まれる・仕事を任される・仕事を与えられる! コレは、実はとても価値のある、自分が評価される機会を与えられているのだと言うことに、「働いたら負け」の人は、気づく機会がないでしょう。 返信する 浅見淳子 2019年10月17日 シアさん 組織の中の仕事は、受け身ですよね。少なくとも受け身から始まる。 そして振られた仕事は必要だから振られている。 その原則を知っておくといいですね。 この本を就職前に読みたかったという人たちが多いです。そういうことを確認しておくとおかないとでは違うからでしょうね。 返信する シア 2019年10月15日 「発達障害者でも働けますか?」読了しました。 私の思う、「育ち」(の良さ)特に、職場で必要とされるものは、状況や上司に「従う力」だと思っています。 素直さは、従順さとされることが多いのですね。 我が強すぎる人は、それをコントロールしなきゃいけない。 こだわりにもいろいろありますが、職場で問題になる当事者の「こだわり」とは、我を張ることです。 自分の仕事のやり方を、上司に何か言われたときに、「でも」「だって」「自分はこう思った!」それでは、組織では働けません。 状況や、上司に合せるチカラ…とはコレが基本だと私は思ってます。 返信する シア 2019年10月15日 追記。 「イレギュラーがある」「柔軟に対応する」だから、教科書通りではないです。 自分を曲げる…とは言いますけど、自分を曲げること「も」覚えた方がいいのですね。 迷惑当事者はこれができません。 他者に従う力がない人は、組織で厄介者です。 でも、従うばかりではなくて、意見「も」、「たまには」言えること。 しかし、それは新人にとって、全くほとんどありません。(笑) 返信する シア 2019年10月15日 一番、勉強になったのは、反射が邪魔をするだけで、失敗が悪いわけではないと思わされたことですね。(詳しくは本に書いてありますよね。) そこから学ぶ。。。 できることが増えるためには、失敗が必要だと思われますし。 それが発達には必須ではないか…。 何度も、読み返すべき本ですね。 返信する ブルー 2019年10月15日 「座波淳著 発達障害でも働けますか?」を読了しました。 以下感想です。 私自身は、現状の職場は障害者雇用で入社し、定型の人々に交じって働いています。人事や直属の上司、また、所属部署のマネジメント層に対しては、私の障害は開示されています。 しかし、大半の現場の人々には、私の障害はクローズとなっており、それで安定的に就労がなされています。日々の就労の安定だけではなく、将来のキャリアの見通しもまあまあ見えて、それなりに良い状況の職業人生になっています。 ただ、このような状態を創れるようになるまでに、就労してから大変な年月、15年近くを要しました。 この書籍で書かれている仕事の基本原則や、反射のコントロール、身体側からのアプロ―チは、私が試行錯誤と、苦しみと、他者へ迷惑をかけた結果学びとり、体得してきた物事と合致しています。 例え、未診断であっても、凸凹を抱えた状態で社会に出ると、不慣れな社会に対して対応すること以前に、自分が自分に振り回されます。 例えばスポーツのトレーニングであっても、あるいは少し負荷のかかる仕事であっても、人間は負荷がかかると実際の状態が出ます。心であれば、本性が滲み出るし、身体であれば、強い部分と弱い部分が明確になります。 自己認識や自己コントロール、あるいは身体が未熟な発達障害の人の場合、私の経験を照らし合わせても、仕事の状況によってはおかしな反射やパニックが出る場合があります。あるいは自分の自閉的特性に気が付いたりもします。 巷に出版されている発達障害の人の就労の本においては、このような困りごとに対して自己認識や環境調整、あるいは就労トレーニング等が対応法として挙げられています。 しかし、この本は花風社の本なので、まずは身体アプローチがベースにあり、身体アプローチで整えた土台を基にして就労につなげていくことが基本になっています。 花風社の本の読者にとっては、身体アプローチが登場するのは、いつものことです。しかし発達障害の人の就労の本に身体アプローチが出てくるのは画期的です。 成人当事者の間でも、身体側に注目して対策を打つ人はあまりいなかったように思います。見えないところで自分なりに手を打っているのかも知れませんが、私の体験に限れば、成人当事者同士で情報を交換する局面でも身体に関する話は出なかったです。 できれば、この本を就労の何年か前の学生時代から、就労して3年目あたりまでは横において、いつも見直すくらいのことがしたかったな、とも思います。 特に、この書籍の中でも座波さんが述べていますが、「反射」のコントロールは、凸凹の人が働く上でとても重要です。特に働くことそのものに慣れない段階では妙な反射が出がちです。ここは気をつけなくてはいけません。 そして、この本の最後の提案「スペクトラムをずらす」。これは、発達凸凹の人で、キャリアや職業人生をもっと充実させたい人、例えば組織内であれば、管理職をやってみたいとか、そもそも障害者という枠組みを超えて、職業人として可能性を追求したい人には響くコンセプトではないでしょうか。 私はおかげ様で、もう発達障害の人の就労の本を殆ど買わなくなっていますが、数年前に私が購入した発達障害の人のキャリア開発の書籍においては、最先端の課題として、「発達障害の人であっても、管理職登用も含めた、キャリアの開発に関する考え方が必要」というような内容が載っていました。そんな時代でした。 座波さんも言う通り、そして私も体験した通り、「障害者雇用」というのは実際は職場の入り口だけの問題です。実際職場に入ってしまうと、「どのくらい仕事ができるか」しか判断基準がありません。 例えば私の職場ですと、人事の査定は、健常の人も障害者雇用の人も、同一の基準で行われています。 ですので、障害者雇用が一般雇用の「下」とか、ましてや「入社しやすい」ということもありません。それが現実の状況です。 そのような状況においては、もしも自分のキャリアや職業人生を、管理職への道も含めて切り開いていきたいのならば、健常領域も含めたスペクトラムの中で、自分を治し、改善し、発達させ、進化させていくことが必要になります。 そしてそれは私の個人的感想を言えば、とても面白い試みです。 最終章の「健常者と同じ土俵で勝負する」に関しても、発達障害の人というのは、いわゆる「ハイスペ」「スーパー当事者」「ギフテッド」層も含めて、社会のあらゆる階層に、ストレートに言えば、あらゆる年収階層に存在します。そして困り感の程度も多様です。 ただ、健常者と勝負する場合は、発達の凹であるとか、反射といったことにしっかりと手を打ち、土台を整えておかなくてはいけません。そういったことへの方策も、この本は教えてくれます。 繰り返しになりますが、発達障害の人の就労の本に身体アプローチが上陸したのは画期的です。成人当事者にもこの本は是非お勧めです。 <追伸> この本はもう一つ凄いものがついています。それは ・巻末の提案資料 です。私は本文を読む前に、ざっくりと目を通しましたが、痺れました。花風社の知見と、一部世の中の優れた知見が結集されていて、この資料だけでムック本のようになっています。 発達障害に関しては、やはり花風社が積み上げてきた知見は最先端を行っていると思います。その知見を一覧で見られるのが巻末の資料です。凄い資料です。 本文を読み終わってからもう一度じっくり目を通したのですが、じっくりと通しで読むと、「ヒトの発達の本質」がうっすらと分かってくるような、そんな気がしました。 現代社会の状況においては、ヒトの子供は、単に育つに任せるだけでは、「発達の土台」が例え障害とまではいかなくても、脆弱なものになりがちかと思います。 現代文明の中において、子供であれ、成人であれ、ヒトが健全な発達を遂げるためには何に気をつけなくてはいけないか、そういうことを俯瞰的に教えてくれるのが、巻末の資料だと思います。 返信する yasu 2019年10月15日 ブルーさん、面白いレビューをありがとうございました。 負荷がかかると(その人の限界ぎりぎりとか、限界を超えると)弱い部分があらわになってくるというのはその通りかと思いました。栄養が不十分になってくるとその人の遺伝素因で弱い部分から異常が出てくるのと同じですね。 返信する ブルー 2019年10月15日 yasuさん 早々と反応頂きまして、ありがとうございます。 私は良くも悪くも、職業人生を通じて自己認識を深めてきました。 それは皆さんそうなのでしょうが、当事者の場合、仕事で負荷がかかると露わになるのが、凸凹の凹だったり、自分にも他人にも迷惑な反射だったりしますから、そこへの対応法を座波さんが教えてくれているのは貴重なことだと思います。 返信する yasu 2019年10月12日 南雲昭彦・浅見淳子『治ってますか?発達障害』、花風社(2015)の読感レポートを改めてアップロードします。 花風社からは障害を克服して社会で活躍されている方の本(浅見さんとの対談集の形を取っています)がいくつか出ていますが、そのうちの1冊ですね。栗本先生がゲスト出演するのも面白い。 浅見さんのとの対談の中、一次障害、二次障害、学力、治し方、社会との関わり方の流れで、南雲さんがご自分の経験を紹介されているのですが、私が一番心に残ったのがご家族が医療に一生懸命頼ろうとした部分、そして南雲さんがご自身で的が外れていたと判断されている部分でした。(会議室の書き込みで、浅見さんから南雲さんは自身の判断で入院も退院も判断したとコメントいただきました) 医療に頼ろうと一生懸命だったが、医療側がそれに応えていたかというと、合格点ではなかったようで。。ちょっとでも意見を言うと面倒くさがられるというのは非常によろしくないと思いました。「俺の言うことをつべこべ言わずに黙って聞け!」というのは、「必ず治す、治る」のが完璧に保証されているのならばアリだけど、現実そうでもないし、これからも恐らくあり得ないのでNGですね。Hofferも「患者に対する礼儀正しい態度」は治療に必要だと言っていますし、医療関係者は患者に対する態度そのものが治療行為であることをもっと自覚してほしいですね。 医療との関わりもそうですが、ご自身の過去を当時の状況を鑑みながら客観的に振り返って、今ならばどういう手が打てるかという視点から書かれているので、南雲さんがつかみ取った知恵は読者にとっても利用しやすい形になっています。 医療(療育や薬も含めて)はすがるものではなく、自身で判断し活用するものであることがよくわかる本です。栗本先生のゲスト出演もおまけではなくて、南雲さんと浅見さんの対談内容のなかにきちんと組み込まれていますので読みごたえがあります。ビジョントレーニングについての考察は有用な情報でした。 返信する 浅見淳子 2019年10月14日 yasuさん、すてきなレビューをありがとうございます。 南雲さんと医療との付き合い方は、一度ブログにしようかなと思います。そのときにこのレビューを引用させていただきますね。 栗本さんにこの本に出てきてもらったのは、南雲さん側からのリクエストです。 苦しいときに、カラダに入れて違和感のある薬を出すだけの医療ではなく、栗本さんのようにその場で苦しみを取り除く方法を知っている人に出会えたらどんなによかったということです。 その気持ち、とっても理解できますよね。 返信する ドミノ 2019年10月11日 「僕は社会(みんな)の中で生きる。」 中田大地さん 新刊「発達障害でも働けますか?」がでましたが、この本と一緒に読んでいます。 働く大人になる為に頑張っている(当時)小学生の大地さんの言葉で書かれていて、素直さ・不器用さがストレートに伝わってくる本です。 周り子と同じようにやりたい。でも出来ない。じゃあどうやってやるか? 自分のことは自分でやれるようにする工夫。 家で出来る事や、お母様の声かけ。 いっぱい載っています。 頑張れ!頑張れ!と大地さんの周りの大人のように、私は読むたび、毎回応援してしまいます。 障害を持っていても、持っていなくても頑張れる・成長出来る喜びはかわりません。 返信する 浅見淳子 2019年10月11日 ドミノさん、ご愛読ありがとうございます。 頑張る人が評価される世の中は良い世の中です。 頑張る人が応援される世の中は良い世の中です。 それが花風社のベースです。 そして頑張ることは誰にでも今日からできることですね。 返信する たんぽぽ 2019年10月11日 『発達障害でも働けますか?』 浅見さんと座波さんの対話を通して、自分も改めてこれまでのキャリアを振り返りました。お二人の言葉に触れて改めて、仕事の意義や大変さの先に待っている悦びを、自分の中に落とし込むことができた気がします。 自分は全体の中の駒の一つとして働いているので、粛々とやるべきことをこなすのみ。今の職に就いて20年ちょっとですが、「本分を尽くす」「分をわきまえる」って働くうえですごく大切だと実感しつつ今に至ります。27ページのマトリクスで言うと私は圧倒的に②が多かったかなと思いますが、でも辞めないでこれたのは、受け身ながらも真面目に努め(務め)ようとしてきたからかなと思います。もとい、受け身のように見えながらこれが「主体性」なのだということ、腑に落ちました。 ここ数年、余力で手を出したことに高い評価を頂き、今までにない思いを職場でたくさん味わっています。どんどん人との縁が広がっていったり、当事者として頑張っている最中は走り抜けるのみで、評論家みたいに言語化できないものだなあと実感したり、やりたいことはすべて挑戦してみたり。「楽しかった」って、最中は大変でわからないけど終わってみたらそう感じるものなんだなとわかったり。こういうことは一年でやめよう、と勝手に思っていたら他所からオファーが来て終わらなくなって、終わりは自分で決めなくていいのだと思ったり(でもやっぱり自分で決めようと思ったり)。この人に会うために私はこの職に就いたのかもしれない、と思えるほどいい出会いも経験しました。続けてきたからこそ見えてくるものが違うのだという思いも、身をもって知りました。すべて、今の仕事に就いていたからこその経験です。40代にして今が一番、大変で楽しくて、試行錯誤の日々です。面白いことに、他のやるべき業務もこれまで以上に早く丁寧に上がり、いい結果が目に見えて出るようになってきました。仕事って、生涯成長の機会を与えてくれる場なのだなと思います。その理由も、本書の随所に見受けられ、こういうことかと思いました。 自分のことばかり振り返ってしまいましたが、子育ての上で何が大切か、なぜそれが大切なのか、大事なことも改めて確認することができました。 主体性は他者との関わりの中でこそ生まれるもの、 だからこそ人は社会の中で(ルールがあり、多様性が保証され、頑張る人が応援される世界の中で)生きて、成長していくもの。 『道徳入門』や『NEURO』等で書かれていることとも繋がり、また清々しい気持ちになれました。ありがとうございました。 返信する たんぽぽ 2019年10月11日 それから、学校現場を知る者として補足させていただきます。 学校現場での学びの形態が、本にあった「学校ルール」のあり方から「社会ルール」のあり方にどんどん移行していっています。社会で生きる学びになるよう、学校も変わろうとしているのですね。 進学校(高校)の説明会等で、「東大に○人受かりました」と話すところは激減しました。今は実績自慢に代わり、「本校では社会で生きる学びをこのように取り入れています」とアピールしているところばかりです。 返信する 浅見淳子 2019年10月11日 たんぽぽさん、ご購読ありがとうございます。 また学校ルールが変わりつつあることを教えていただき、ありがとうございます。 たんぽぽさんの職業人としての歩みに、お子さんの成長が重なりました。 そういう職業人としての修行を肌身で感じていたことが、お子さんの躍進に無関係だったとは思えません。 今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。 返信する たんぽぽ 2019年10月11日 浅見様 お返事本当にありがとうございます。 花風社の舵取りに続かんとばかりに、学校も変わりつつあるのを感じます。社会の実態と乖離している常識(学校ルール)は、割り切って付き合う練習くらいにしかならないですしね、、もっと、外に出た時に生きる学びの場を作ろうとしている最中にあると感じています。 今後も御社の本を楽しみにしております。 返信する yasu 2019年10月11日 南雲さんの『治ってますか?発達障害』で、お父さんが一生懸命医療に頼ろうとした場面、それに続く医療はどれくらいあてにできるのかのトピックスは、とても考えさせられます。情報の非対称性っていうか、医者でもないし知識も無いとそうなるのはその通りなんだけれど、知識があって頼りになる医療資源が少ない、医療は親の期待に応えてくれないのがわかっても次に進めなくて、大事なのは「じゃあ次どうする?」の部分ですよね。 返信する 浅見淳子 2019年10月11日 yasuさん、ようこそ。 あのときの南雲さんのお父様と同じでした、私も。 感覚過敏や睡眠障害に苦しむ仲間を見て、なんとかしたいと思ったし、まず一義的に医療がなんとかしてくれると信じていた。 私は病気をしない分、医療に信頼があったんです。 それを見事に裏切ってくれました。 だから南雲さんのお父様もlaymanとして、最初は医療に絶対的な信頼を置いていて、でも自分で服薬していた南雲さんが「これは、ちがう」と思った実感から主体的な決断をされたのはわかるのです。 南雲さんの断薬の決意はまた藤家さんと違います。 いつかどこかでyasuさんにもお伝えできたらいいなと思います。 返信する yasu 2019年10月11日 ありがとうございます。医療の場合は、当事者の場合は主体的な判断がなかなか難しいのですが、一歩引いて客観的に眺めると、ごく普通の対応ですよね。言うは易く行うは難しですけど。 返信する 浅見淳子 2019年10月11日 yasuさん、南雲さんのすごいのは、入院も退院も自分の判断だったことです。 治りたいから入院し、中で長年いても長年薬を飲み続けても治らないことを知って退院したのです。 それが正解だったことは本をお読みいただければわかることですよね。 返信する みならい怪獣 2019年10月6日 改めて、働くとは?という事を教えてくれます。 「発達障害でも働けますか?」を読みました。 労働の現場を色々な立場で見ている座波氏と以前は一般の会社内で働き、出版業界不況と言われる中、20年以上も花風社を続けられている浅見社長。 お二人が”働く”という事、またそのために必要な事を判り易く解説をしてくれている本です。 題名は発達障害でも…と謳っていますが、働いている人は一読をされた方が、自身のメンタルヘルスに役に立つ本ではないでしょうか。 人間誰しもが、健常者、障害者関係無く、不安定な存在であり、経験や周りの人のサポートをもらいながら社会の中で与えられた仕事をこなしてゆくものです。 確かに周りの状況で揺らぎやすい発達障害のある方が社会の中で働くためには反射、反応をコントロールしていく必要がある理由と方法、また花風社が提唱している身体アプローチが働く上でもいかに有用であるのかも新しい研究の理論などと共に紹介をされています。 これから労働力がますます足りなくなり、社会保障費も足りなくなると消費税も引き上げられた今だからこそ、一読し、社会参加を目指すための手助けになる本だと私は思います。 また、巻末の付録には(付録というのが勿体ない!)最近の発達障害の捉え方等参考資料とともに書かれてあり、こちらも治らないからと諦めずに一度される事を強くお勧めしたいです。 返信する yasu 2019年10月5日 座波淳『発達障害でも働けますか?』、花風社(2019)を読んで yasu 花風社社長の浅見さんは、花風社を立ち上げる前に出版業界で勤務されたご経験をお持ちであり、会社勤務と自営(個人業)の両方の視点から発達障害者の就労について以前かメッセージを発信しておられました。それが今回、企業就労者を相手にお仕事をされている臨床心理士の方との対談の形でまとまったのは大変喜ばしい限りです。 この本(と座波さんのお話)は、得意を活かすこと注目しがちな凸凹パーソンの就業について、敢えて今の世の中ではオーソドックスな「どこかに雇ってもらって仕事をする」に焦点を当て、経済的な自立(ホッファー博士の言葉で言えば納税者になる)を目指したもので、このようなテーマの本が出た意義は大きいと思います。 私は長年企業に勤務しており、その視点から見ると書かれている内容は至極もっともなことで、発達関わらずこれは広く新人研修にも役立つ内容だと思いました。また子供がアルバイトをしたいと言ったときにも、ここに書かれている内容をあらかじめ示してあげてもよいと思います。また、就職したのはいいけれど鬱になって体調を崩したり、休職する人もいますので、そのような方にとっても役に立つのではないでしょうか。 仕事の成果は会社(上司)が決めること、勤務評定(評価)は上司(人間)が決めることであり絶対的なものではないことがきちんと解説されているのはとてもよいですね。ここら辺は発達障害あるなしに関わらず職場でもトラブルの元であり、ここが腹落ちできていないと会社と本人の双方にとって不幸です。また、私も営業要素の無い仕事は事実上あり得ないと思っていますが、アピールする相手は人間ですし、Aさんでは問題無く受け容れてくれたけれどBさんでは全くダメというのも当たり前に起こりえます。こういうことも含めて色々な理不尽や嫌なことは仕事をしているとごく普通にありますが、それを乗り越えようというスタンスで臨む、そのためのテクニックや知識を身につけようということが、発達障害の特性に触れつつ丁寧に解説されています。 「得意を活かす」は大いに結構ですが、それがマーケットのニーズを外れた努力や集中になっていても、周りがそれを指摘せずに理解を求める方向に行ってしまうとビジネスにはなりません。自分に求められている役割をきちんと把握すること、健康の維持を含めて何をしなければならないのかを考えること、このあたりのことを真正面から扱ったという点でも、本書は大変意義あるものだと思いました。 「得意を活かす」というと個人業をイメージする人が多く、もしかしたら大成功するかも。。という気持ちを抱きがちです。確かに大成功するかもしれませんが、その前に仕事や社会の仕組みを知っておこうよというメッセージでもありますので、最初から個人業を目指す方にも有用です。ちなみに、個人業で仕事の質が高くてもお客さんの獲得は必要ですし、クレーム対応なんかもあるので営業要素必須です。会社人だって顧客に満足してもらわないといけないし、自分の企画を社内通すためにも営業要素は必要です。 以上、読感を述べさせて頂きました。今後は東京だけでなく大阪でも、そしておそらく他の地域でも座波さんの講演会が開催されると思いますが、そのような機会があれば是非足を運ぶことをお勧めいたします。 返信する アルパカ 2019年9月30日 【日本の未来を救う一冊】 新刊「発達障害でも働けますか?」早速読ませていただきました。これから読まれる方もたくさんいらっしゃると思うので、ネタバレしないよう気をつけながらレビューを書かせていただきます。 まず景気の話で思い出されたのはリーマンショック時のエピソード。当時私は人材紹介会社で働いておりましたが、リーマンショック後は有効求人倍率が大幅に下がり、一方で求職者は増え続けました。候補者が相談に来られてもまともに求人を紹介出来ない状況。無力さを感じる日々でした。「機が熟すまで何とか今の職場に踏みとどまって」というアドバイスをしたこともありましたが、すでに精神状態が限界の方も多かったと記憶しています。あの頃もしこの本があったら、真っ先に紹介していたことでしょう。「とにかく付録の金魚のページだけでも試してみて。絶対に楽になるから!」と。 また著者の座波さんがロスジェネ世代(同世代)であることから、読んでいて共感できる点が非常に多かったのも魅力でした。「そうそう!私もそうでした!」とか「あの時のあの判断は間違っていなかったんだなぁ」とか、首がもげそうな瞬間がいくつもありました。とはいえ自分の過去の記憶、時間が経って薄らいでいる部分もありますので、こうやって改めて言語化してくださったことが有難いなと思いました。 そしてロスジェネ世代、とにかく働きまくって心身の限界を迎えかけた方は多いのだろうなぁ、とも。その中には凹凸がありつつも時代的に特別支援のレールに乗ることなく、何とかやって来られた方もいらっしゃるでしょう。「これまで騙し騙しやってきたが結構辛い」という方には是非手に取っていただきたいです。 ロスジェネ世代はいま多くの組織で不足していますから、この世代が土台を強固にし働けるようになることは、国力を高めることにも繋がるでしょう。 もちろんそれ以外の世代、これから働く全ての人に読んでいただきたい一冊です。 少子高齢化による労働力不足、加えて急増する発達障害者に「治りませんありのままで〜」なギョーカイ。いったい日本の未来はどうなってしまうのか!?と不安しかありませんでしたが、この本の登場で希望が見えてきました。 心身安定して働くことを楽しめる人が増えますように。 返信する シア 2019年9月26日 こんばんは。 新しい本が仲間に入りました。 座波さんの、「定年を過ぎても…」のところが、エネルギッシュでカッコいいです。 返信する ちょこ 2019年9月6日 「人間脳の根っこを育てる」 今朝、なんだか惹かれて手に取った一冊です。改めて読み返してみると、上手く言葉に出来ないのですが…なんと言うか…最近の娘の状態と言うかこの夏の成長と言うか…が、ギューッと一冊に凝縮されていて。 今、読むべき一冊でした。 クラスタさんのお子さん達の、この夏の成長過程もよく分かるかもしれません。 あと、これからの運動会に向けても必要な一冊とも感じました。 返信する ドミノ 2019年9月4日 「人間脳を育てる〜動きの発達&原始反射の成長」 灰谷孝さん 今年の夏、大変お世話になった本です。 最初、「遊び方がいっぱい載っててラッキー!」位の気持ちで読んでいました。 困り事がある→発達のヌケがある為に反射が残ってる→こんな遊びをすると良いんだ! が、分かりやすく書かれていて速攻で100均に走りました(笑) 楽しい、楽しいで遊んだ夏。 子供達は口のゆるさ(ポカーン口)が無くなり、私も呼吸器がパワーアップしました。 困り事が家庭で、生活の中で無くせる(治せる)なんて素敵ですよね。 返信する 浅見淳子 2019年9月5日 ドミノさん、ありがとうございます😊 親子で「本気で」遊ぶ。 これ以上の発達援助はないんですよね。 巻末漫画は私の大事な思い出です。 返信する ちょこ 2019年9月2日 「脳みそラクラクセラピー」です! 息子が三次障害で大荒れ(支援級で)した前後に大変お世話になった一冊です。 とにかく、脳みそにこれ以上何かを詰め込んだら、パンクする!!スマホやPCと同じで、人間の脳みそだって容量空けなきゃフリーズするし、不具合だらけじゃん! と感じていた私にぴったりでした。 とにかく「脳みそをラクにする」それだけです。 なにも難しい事はしていない。 身体アプローチも知らなかった時代でしたが、息子はこの本でラクになり治りました。 現在は娘の知的障害を治す為に、読み直し中です。 返信する シア 2019年8月21日 [自閉っ子と未来への希望] 赤本もありますが、コレも好きですね。 「希望を与える本を世に出したい。」社長の心意気が、この本に書かれてます。 「希望」こそ、社長の「分業」なのだなと、最近のいろいろで再確認できました。 返信する 浅見淳子 2019年8月21日 シアさん、書き込みありがとうございます。 あれが2010年の暮れから2011年にかけての本ですね。 直販の人には年末届いたと思います。書店売りは2011年。 その直後に311。 今読んでも全然変わってないなあ私、と思います。 最後の方に書いたとおり、発達障害が花風社を必要としなくなったらそこで終わりでいいと思ってた。 今もそれは同じ。 でも今は何冊か出したい本、出すべき本がある。 仕事、知的障害、あと三冊。 とりあえずそれを今年から来年の前半に向けて出してみる。 そのあとどうするかはそこで考えようと思います。 返信する ちょこ 2019年9月24日 「自傷・他害・パニックは防げますか?」 どうも娘の調子が良くない時、実は親である「自分の」対応が良くない時があります。 特に子供がイライラしている時、ふと気付くと私もイライラ。 子供の身体に触れる時も、恐らく雑になっているはず。 そんな時に私は読み返しています。 「腕を掴んで制止する時、痛くないように掴んでいるかな?」 「無理矢理に身体アプローチしようとしていないかな?」 護道のポーズで、まずは自分自身の気持ちにストップをかけています。 返信する 浅見淳子 2019年9月25日 ちょこさん、ありがとうございます。 実はあの本は、大人向けのコンディショニングとしても優れているのですよね~。 壁立ちとスワイショウだけでも一日一回できるとずいぶん違うのですけどね。 返信する 過去のコメントを表示 新しいコメントを表示 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 上に表示された文字を入力してください。 画像アップロード(PNG, JPG, JPEG)
シア 2019年10月16日 こんばんは。 「発達障害でも働けますか?」読み返しました。 思えば、「理不尽」「やりたくない」仕事でも、それに意味や価値を見出して、評価されることによって、強くなるようですね。 社会人の初めに、「封入作業」と言うのがあったんです。 最初は、シュレッダーでも何でも、ものすごく退屈で、面倒くさいものです。 でも、それを誰かがやらなければ、全体が回らないとある日気づきました。 それに、「封入作業」は、封筒の形になって、お客様のもとに、商品が届く大事な準備ですね。 この経験は、現在でも、模型の梱包に生きてます。 退屈・面倒くさい・やりたくない=「理不尽」に思えても、カタチになってくると、意味が分かってきます。 仕事の意味が分かると、それで評価が期待できることも知るようになる。 そう言うのが、人間的な成長につながるだろうと、思えます。 仕事を振られる・仕事を頼まれる・仕事を任される・仕事を与えられる! コレは、実はとても価値のある、自分が評価される機会を与えられているのだと言うことに、「働いたら負け」の人は、気づく機会がないでしょう。 返信する
浅見淳子 2019年10月17日 シアさん 組織の中の仕事は、受け身ですよね。少なくとも受け身から始まる。 そして振られた仕事は必要だから振られている。 その原則を知っておくといいですね。 この本を就職前に読みたかったという人たちが多いです。そういうことを確認しておくとおかないとでは違うからでしょうね。 返信する
シア 2019年10月15日 「発達障害者でも働けますか?」読了しました。 私の思う、「育ち」(の良さ)特に、職場で必要とされるものは、状況や上司に「従う力」だと思っています。 素直さは、従順さとされることが多いのですね。 我が強すぎる人は、それをコントロールしなきゃいけない。 こだわりにもいろいろありますが、職場で問題になる当事者の「こだわり」とは、我を張ることです。 自分の仕事のやり方を、上司に何か言われたときに、「でも」「だって」「自分はこう思った!」それでは、組織では働けません。 状況や、上司に合せるチカラ…とはコレが基本だと私は思ってます。 返信する
シア 2019年10月15日 追記。 「イレギュラーがある」「柔軟に対応する」だから、教科書通りではないです。 自分を曲げる…とは言いますけど、自分を曲げること「も」覚えた方がいいのですね。 迷惑当事者はこれができません。 他者に従う力がない人は、組織で厄介者です。 でも、従うばかりではなくて、意見「も」、「たまには」言えること。 しかし、それは新人にとって、全くほとんどありません。(笑) 返信する
シア 2019年10月15日 一番、勉強になったのは、反射が邪魔をするだけで、失敗が悪いわけではないと思わされたことですね。(詳しくは本に書いてありますよね。) そこから学ぶ。。。 できることが増えるためには、失敗が必要だと思われますし。 それが発達には必須ではないか…。 何度も、読み返すべき本ですね。 返信する
ブルー 2019年10月15日 「座波淳著 発達障害でも働けますか?」を読了しました。 以下感想です。 私自身は、現状の職場は障害者雇用で入社し、定型の人々に交じって働いています。人事や直属の上司、また、所属部署のマネジメント層に対しては、私の障害は開示されています。 しかし、大半の現場の人々には、私の障害はクローズとなっており、それで安定的に就労がなされています。日々の就労の安定だけではなく、将来のキャリアの見通しもまあまあ見えて、それなりに良い状況の職業人生になっています。 ただ、このような状態を創れるようになるまでに、就労してから大変な年月、15年近くを要しました。 この書籍で書かれている仕事の基本原則や、反射のコントロール、身体側からのアプロ―チは、私が試行錯誤と、苦しみと、他者へ迷惑をかけた結果学びとり、体得してきた物事と合致しています。 例え、未診断であっても、凸凹を抱えた状態で社会に出ると、不慣れな社会に対して対応すること以前に、自分が自分に振り回されます。 例えばスポーツのトレーニングであっても、あるいは少し負荷のかかる仕事であっても、人間は負荷がかかると実際の状態が出ます。心であれば、本性が滲み出るし、身体であれば、強い部分と弱い部分が明確になります。 自己認識や自己コントロール、あるいは身体が未熟な発達障害の人の場合、私の経験を照らし合わせても、仕事の状況によってはおかしな反射やパニックが出る場合があります。あるいは自分の自閉的特性に気が付いたりもします。 巷に出版されている発達障害の人の就労の本においては、このような困りごとに対して自己認識や環境調整、あるいは就労トレーニング等が対応法として挙げられています。 しかし、この本は花風社の本なので、まずは身体アプローチがベースにあり、身体アプローチで整えた土台を基にして就労につなげていくことが基本になっています。 花風社の本の読者にとっては、身体アプローチが登場するのは、いつものことです。しかし発達障害の人の就労の本に身体アプローチが出てくるのは画期的です。 成人当事者の間でも、身体側に注目して対策を打つ人はあまりいなかったように思います。見えないところで自分なりに手を打っているのかも知れませんが、私の体験に限れば、成人当事者同士で情報を交換する局面でも身体に関する話は出なかったです。 できれば、この本を就労の何年か前の学生時代から、就労して3年目あたりまでは横において、いつも見直すくらいのことがしたかったな、とも思います。 特に、この書籍の中でも座波さんが述べていますが、「反射」のコントロールは、凸凹の人が働く上でとても重要です。特に働くことそのものに慣れない段階では妙な反射が出がちです。ここは気をつけなくてはいけません。 そして、この本の最後の提案「スペクトラムをずらす」。これは、発達凸凹の人で、キャリアや職業人生をもっと充実させたい人、例えば組織内であれば、管理職をやってみたいとか、そもそも障害者という枠組みを超えて、職業人として可能性を追求したい人には響くコンセプトではないでしょうか。 私はおかげ様で、もう発達障害の人の就労の本を殆ど買わなくなっていますが、数年前に私が購入した発達障害の人のキャリア開発の書籍においては、最先端の課題として、「発達障害の人であっても、管理職登用も含めた、キャリアの開発に関する考え方が必要」というような内容が載っていました。そんな時代でした。 座波さんも言う通り、そして私も体験した通り、「障害者雇用」というのは実際は職場の入り口だけの問題です。実際職場に入ってしまうと、「どのくらい仕事ができるか」しか判断基準がありません。 例えば私の職場ですと、人事の査定は、健常の人も障害者雇用の人も、同一の基準で行われています。 ですので、障害者雇用が一般雇用の「下」とか、ましてや「入社しやすい」ということもありません。それが現実の状況です。 そのような状況においては、もしも自分のキャリアや職業人生を、管理職への道も含めて切り開いていきたいのならば、健常領域も含めたスペクトラムの中で、自分を治し、改善し、発達させ、進化させていくことが必要になります。 そしてそれは私の個人的感想を言えば、とても面白い試みです。 最終章の「健常者と同じ土俵で勝負する」に関しても、発達障害の人というのは、いわゆる「ハイスペ」「スーパー当事者」「ギフテッド」層も含めて、社会のあらゆる階層に、ストレートに言えば、あらゆる年収階層に存在します。そして困り感の程度も多様です。 ただ、健常者と勝負する場合は、発達の凹であるとか、反射といったことにしっかりと手を打ち、土台を整えておかなくてはいけません。そういったことへの方策も、この本は教えてくれます。 繰り返しになりますが、発達障害の人の就労の本に身体アプローチが上陸したのは画期的です。成人当事者にもこの本は是非お勧めです。 <追伸> この本はもう一つ凄いものがついています。それは ・巻末の提案資料 です。私は本文を読む前に、ざっくりと目を通しましたが、痺れました。花風社の知見と、一部世の中の優れた知見が結集されていて、この資料だけでムック本のようになっています。 発達障害に関しては、やはり花風社が積み上げてきた知見は最先端を行っていると思います。その知見を一覧で見られるのが巻末の資料です。凄い資料です。 本文を読み終わってからもう一度じっくり目を通したのですが、じっくりと通しで読むと、「ヒトの発達の本質」がうっすらと分かってくるような、そんな気がしました。 現代社会の状況においては、ヒトの子供は、単に育つに任せるだけでは、「発達の土台」が例え障害とまではいかなくても、脆弱なものになりがちかと思います。 現代文明の中において、子供であれ、成人であれ、ヒトが健全な発達を遂げるためには何に気をつけなくてはいけないか、そういうことを俯瞰的に教えてくれるのが、巻末の資料だと思います。 返信する
yasu 2019年10月15日 ブルーさん、面白いレビューをありがとうございました。 負荷がかかると(その人の限界ぎりぎりとか、限界を超えると)弱い部分があらわになってくるというのはその通りかと思いました。栄養が不十分になってくるとその人の遺伝素因で弱い部分から異常が出てくるのと同じですね。 返信する
ブルー 2019年10月15日 yasuさん 早々と反応頂きまして、ありがとうございます。 私は良くも悪くも、職業人生を通じて自己認識を深めてきました。 それは皆さんそうなのでしょうが、当事者の場合、仕事で負荷がかかると露わになるのが、凸凹の凹だったり、自分にも他人にも迷惑な反射だったりしますから、そこへの対応法を座波さんが教えてくれているのは貴重なことだと思います。 返信する
yasu 2019年10月12日 南雲昭彦・浅見淳子『治ってますか?発達障害』、花風社(2015)の読感レポートを改めてアップロードします。 花風社からは障害を克服して社会で活躍されている方の本(浅見さんとの対談集の形を取っています)がいくつか出ていますが、そのうちの1冊ですね。栗本先生がゲスト出演するのも面白い。 浅見さんのとの対談の中、一次障害、二次障害、学力、治し方、社会との関わり方の流れで、南雲さんがご自分の経験を紹介されているのですが、私が一番心に残ったのがご家族が医療に一生懸命頼ろうとした部分、そして南雲さんがご自身で的が外れていたと判断されている部分でした。(会議室の書き込みで、浅見さんから南雲さんは自身の判断で入院も退院も判断したとコメントいただきました) 医療に頼ろうと一生懸命だったが、医療側がそれに応えていたかというと、合格点ではなかったようで。。ちょっとでも意見を言うと面倒くさがられるというのは非常によろしくないと思いました。「俺の言うことをつべこべ言わずに黙って聞け!」というのは、「必ず治す、治る」のが完璧に保証されているのならばアリだけど、現実そうでもないし、これからも恐らくあり得ないのでNGですね。Hofferも「患者に対する礼儀正しい態度」は治療に必要だと言っていますし、医療関係者は患者に対する態度そのものが治療行為であることをもっと自覚してほしいですね。 医療との関わりもそうですが、ご自身の過去を当時の状況を鑑みながら客観的に振り返って、今ならばどういう手が打てるかという視点から書かれているので、南雲さんがつかみ取った知恵は読者にとっても利用しやすい形になっています。 医療(療育や薬も含めて)はすがるものではなく、自身で判断し活用するものであることがよくわかる本です。栗本先生のゲスト出演もおまけではなくて、南雲さんと浅見さんの対談内容のなかにきちんと組み込まれていますので読みごたえがあります。ビジョントレーニングについての考察は有用な情報でした。 返信する
浅見淳子 2019年10月14日 yasuさん、すてきなレビューをありがとうございます。 南雲さんと医療との付き合い方は、一度ブログにしようかなと思います。そのときにこのレビューを引用させていただきますね。 栗本さんにこの本に出てきてもらったのは、南雲さん側からのリクエストです。 苦しいときに、カラダに入れて違和感のある薬を出すだけの医療ではなく、栗本さんのようにその場で苦しみを取り除く方法を知っている人に出会えたらどんなによかったということです。 その気持ち、とっても理解できますよね。 返信する
ドミノ 2019年10月11日 「僕は社会(みんな)の中で生きる。」 中田大地さん 新刊「発達障害でも働けますか?」がでましたが、この本と一緒に読んでいます。 働く大人になる為に頑張っている(当時)小学生の大地さんの言葉で書かれていて、素直さ・不器用さがストレートに伝わってくる本です。 周り子と同じようにやりたい。でも出来ない。じゃあどうやってやるか? 自分のことは自分でやれるようにする工夫。 家で出来る事や、お母様の声かけ。 いっぱい載っています。 頑張れ!頑張れ!と大地さんの周りの大人のように、私は読むたび、毎回応援してしまいます。 障害を持っていても、持っていなくても頑張れる・成長出来る喜びはかわりません。 返信する
浅見淳子 2019年10月11日 ドミノさん、ご愛読ありがとうございます。 頑張る人が評価される世の中は良い世の中です。 頑張る人が応援される世の中は良い世の中です。 それが花風社のベースです。 そして頑張ることは誰にでも今日からできることですね。 返信する
たんぽぽ 2019年10月11日 『発達障害でも働けますか?』 浅見さんと座波さんの対話を通して、自分も改めてこれまでのキャリアを振り返りました。お二人の言葉に触れて改めて、仕事の意義や大変さの先に待っている悦びを、自分の中に落とし込むことができた気がします。 自分は全体の中の駒の一つとして働いているので、粛々とやるべきことをこなすのみ。今の職に就いて20年ちょっとですが、「本分を尽くす」「分をわきまえる」って働くうえですごく大切だと実感しつつ今に至ります。27ページのマトリクスで言うと私は圧倒的に②が多かったかなと思いますが、でも辞めないでこれたのは、受け身ながらも真面目に努め(務め)ようとしてきたからかなと思います。もとい、受け身のように見えながらこれが「主体性」なのだということ、腑に落ちました。 ここ数年、余力で手を出したことに高い評価を頂き、今までにない思いを職場でたくさん味わっています。どんどん人との縁が広がっていったり、当事者として頑張っている最中は走り抜けるのみで、評論家みたいに言語化できないものだなあと実感したり、やりたいことはすべて挑戦してみたり。「楽しかった」って、最中は大変でわからないけど終わってみたらそう感じるものなんだなとわかったり。こういうことは一年でやめよう、と勝手に思っていたら他所からオファーが来て終わらなくなって、終わりは自分で決めなくていいのだと思ったり(でもやっぱり自分で決めようと思ったり)。この人に会うために私はこの職に就いたのかもしれない、と思えるほどいい出会いも経験しました。続けてきたからこそ見えてくるものが違うのだという思いも、身をもって知りました。すべて、今の仕事に就いていたからこその経験です。40代にして今が一番、大変で楽しくて、試行錯誤の日々です。面白いことに、他のやるべき業務もこれまで以上に早く丁寧に上がり、いい結果が目に見えて出るようになってきました。仕事って、生涯成長の機会を与えてくれる場なのだなと思います。その理由も、本書の随所に見受けられ、こういうことかと思いました。 自分のことばかり振り返ってしまいましたが、子育ての上で何が大切か、なぜそれが大切なのか、大事なことも改めて確認することができました。 主体性は他者との関わりの中でこそ生まれるもの、 だからこそ人は社会の中で(ルールがあり、多様性が保証され、頑張る人が応援される世界の中で)生きて、成長していくもの。 『道徳入門』や『NEURO』等で書かれていることとも繋がり、また清々しい気持ちになれました。ありがとうございました。 返信する
たんぽぽ 2019年10月11日 それから、学校現場を知る者として補足させていただきます。 学校現場での学びの形態が、本にあった「学校ルール」のあり方から「社会ルール」のあり方にどんどん移行していっています。社会で生きる学びになるよう、学校も変わろうとしているのですね。 進学校(高校)の説明会等で、「東大に○人受かりました」と話すところは激減しました。今は実績自慢に代わり、「本校では社会で生きる学びをこのように取り入れています」とアピールしているところばかりです。 返信する
浅見淳子 2019年10月11日 たんぽぽさん、ご購読ありがとうございます。 また学校ルールが変わりつつあることを教えていただき、ありがとうございます。 たんぽぽさんの職業人としての歩みに、お子さんの成長が重なりました。 そういう職業人としての修行を肌身で感じていたことが、お子さんの躍進に無関係だったとは思えません。 今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。 返信する
たんぽぽ 2019年10月11日 浅見様 お返事本当にありがとうございます。 花風社の舵取りに続かんとばかりに、学校も変わりつつあるのを感じます。社会の実態と乖離している常識(学校ルール)は、割り切って付き合う練習くらいにしかならないですしね、、もっと、外に出た時に生きる学びの場を作ろうとしている最中にあると感じています。 今後も御社の本を楽しみにしております。 返信する
yasu 2019年10月11日 南雲さんの『治ってますか?発達障害』で、お父さんが一生懸命医療に頼ろうとした場面、それに続く医療はどれくらいあてにできるのかのトピックスは、とても考えさせられます。情報の非対称性っていうか、医者でもないし知識も無いとそうなるのはその通りなんだけれど、知識があって頼りになる医療資源が少ない、医療は親の期待に応えてくれないのがわかっても次に進めなくて、大事なのは「じゃあ次どうする?」の部分ですよね。 返信する
浅見淳子 2019年10月11日 yasuさん、ようこそ。 あのときの南雲さんのお父様と同じでした、私も。 感覚過敏や睡眠障害に苦しむ仲間を見て、なんとかしたいと思ったし、まず一義的に医療がなんとかしてくれると信じていた。 私は病気をしない分、医療に信頼があったんです。 それを見事に裏切ってくれました。 だから南雲さんのお父様もlaymanとして、最初は医療に絶対的な信頼を置いていて、でも自分で服薬していた南雲さんが「これは、ちがう」と思った実感から主体的な決断をされたのはわかるのです。 南雲さんの断薬の決意はまた藤家さんと違います。 いつかどこかでyasuさんにもお伝えできたらいいなと思います。 返信する
yasu 2019年10月11日 ありがとうございます。医療の場合は、当事者の場合は主体的な判断がなかなか難しいのですが、一歩引いて客観的に眺めると、ごく普通の対応ですよね。言うは易く行うは難しですけど。 返信する
浅見淳子 2019年10月11日 yasuさん、南雲さんのすごいのは、入院も退院も自分の判断だったことです。 治りたいから入院し、中で長年いても長年薬を飲み続けても治らないことを知って退院したのです。 それが正解だったことは本をお読みいただければわかることですよね。 返信する
みならい怪獣 2019年10月6日 改めて、働くとは?という事を教えてくれます。 「発達障害でも働けますか?」を読みました。 労働の現場を色々な立場で見ている座波氏と以前は一般の会社内で働き、出版業界不況と言われる中、20年以上も花風社を続けられている浅見社長。 お二人が”働く”という事、またそのために必要な事を判り易く解説をしてくれている本です。 題名は発達障害でも…と謳っていますが、働いている人は一読をされた方が、自身のメンタルヘルスに役に立つ本ではないでしょうか。 人間誰しもが、健常者、障害者関係無く、不安定な存在であり、経験や周りの人のサポートをもらいながら社会の中で与えられた仕事をこなしてゆくものです。 確かに周りの状況で揺らぎやすい発達障害のある方が社会の中で働くためには反射、反応をコントロールしていく必要がある理由と方法、また花風社が提唱している身体アプローチが働く上でもいかに有用であるのかも新しい研究の理論などと共に紹介をされています。 これから労働力がますます足りなくなり、社会保障費も足りなくなると消費税も引き上げられた今だからこそ、一読し、社会参加を目指すための手助けになる本だと私は思います。 また、巻末の付録には(付録というのが勿体ない!)最近の発達障害の捉え方等参考資料とともに書かれてあり、こちらも治らないからと諦めずに一度される事を強くお勧めしたいです。 返信する
yasu 2019年10月5日 座波淳『発達障害でも働けますか?』、花風社(2019)を読んで yasu 花風社社長の浅見さんは、花風社を立ち上げる前に出版業界で勤務されたご経験をお持ちであり、会社勤務と自営(個人業)の両方の視点から発達障害者の就労について以前かメッセージを発信しておられました。それが今回、企業就労者を相手にお仕事をされている臨床心理士の方との対談の形でまとまったのは大変喜ばしい限りです。 この本(と座波さんのお話)は、得意を活かすこと注目しがちな凸凹パーソンの就業について、敢えて今の世の中ではオーソドックスな「どこかに雇ってもらって仕事をする」に焦点を当て、経済的な自立(ホッファー博士の言葉で言えば納税者になる)を目指したもので、このようなテーマの本が出た意義は大きいと思います。 私は長年企業に勤務しており、その視点から見ると書かれている内容は至極もっともなことで、発達関わらずこれは広く新人研修にも役立つ内容だと思いました。また子供がアルバイトをしたいと言ったときにも、ここに書かれている内容をあらかじめ示してあげてもよいと思います。また、就職したのはいいけれど鬱になって体調を崩したり、休職する人もいますので、そのような方にとっても役に立つのではないでしょうか。 仕事の成果は会社(上司)が決めること、勤務評定(評価)は上司(人間)が決めることであり絶対的なものではないことがきちんと解説されているのはとてもよいですね。ここら辺は発達障害あるなしに関わらず職場でもトラブルの元であり、ここが腹落ちできていないと会社と本人の双方にとって不幸です。また、私も営業要素の無い仕事は事実上あり得ないと思っていますが、アピールする相手は人間ですし、Aさんでは問題無く受け容れてくれたけれどBさんでは全くダメというのも当たり前に起こりえます。こういうことも含めて色々な理不尽や嫌なことは仕事をしているとごく普通にありますが、それを乗り越えようというスタンスで臨む、そのためのテクニックや知識を身につけようということが、発達障害の特性に触れつつ丁寧に解説されています。 「得意を活かす」は大いに結構ですが、それがマーケットのニーズを外れた努力や集中になっていても、周りがそれを指摘せずに理解を求める方向に行ってしまうとビジネスにはなりません。自分に求められている役割をきちんと把握すること、健康の維持を含めて何をしなければならないのかを考えること、このあたりのことを真正面から扱ったという点でも、本書は大変意義あるものだと思いました。 「得意を活かす」というと個人業をイメージする人が多く、もしかしたら大成功するかも。。という気持ちを抱きがちです。確かに大成功するかもしれませんが、その前に仕事や社会の仕組みを知っておこうよというメッセージでもありますので、最初から個人業を目指す方にも有用です。ちなみに、個人業で仕事の質が高くてもお客さんの獲得は必要ですし、クレーム対応なんかもあるので営業要素必須です。会社人だって顧客に満足してもらわないといけないし、自分の企画を社内通すためにも営業要素は必要です。 以上、読感を述べさせて頂きました。今後は東京だけでなく大阪でも、そしておそらく他の地域でも座波さんの講演会が開催されると思いますが、そのような機会があれば是非足を運ぶことをお勧めいたします。 返信する
アルパカ 2019年9月30日 【日本の未来を救う一冊】 新刊「発達障害でも働けますか?」早速読ませていただきました。これから読まれる方もたくさんいらっしゃると思うので、ネタバレしないよう気をつけながらレビューを書かせていただきます。 まず景気の話で思い出されたのはリーマンショック時のエピソード。当時私は人材紹介会社で働いておりましたが、リーマンショック後は有効求人倍率が大幅に下がり、一方で求職者は増え続けました。候補者が相談に来られてもまともに求人を紹介出来ない状況。無力さを感じる日々でした。「機が熟すまで何とか今の職場に踏みとどまって」というアドバイスをしたこともありましたが、すでに精神状態が限界の方も多かったと記憶しています。あの頃もしこの本があったら、真っ先に紹介していたことでしょう。「とにかく付録の金魚のページだけでも試してみて。絶対に楽になるから!」と。 また著者の座波さんがロスジェネ世代(同世代)であることから、読んでいて共感できる点が非常に多かったのも魅力でした。「そうそう!私もそうでした!」とか「あの時のあの判断は間違っていなかったんだなぁ」とか、首がもげそうな瞬間がいくつもありました。とはいえ自分の過去の記憶、時間が経って薄らいでいる部分もありますので、こうやって改めて言語化してくださったことが有難いなと思いました。 そしてロスジェネ世代、とにかく働きまくって心身の限界を迎えかけた方は多いのだろうなぁ、とも。その中には凹凸がありつつも時代的に特別支援のレールに乗ることなく、何とかやって来られた方もいらっしゃるでしょう。「これまで騙し騙しやってきたが結構辛い」という方には是非手に取っていただきたいです。 ロスジェネ世代はいま多くの組織で不足していますから、この世代が土台を強固にし働けるようになることは、国力を高めることにも繋がるでしょう。 もちろんそれ以外の世代、これから働く全ての人に読んでいただきたい一冊です。 少子高齢化による労働力不足、加えて急増する発達障害者に「治りませんありのままで〜」なギョーカイ。いったい日本の未来はどうなってしまうのか!?と不安しかありませんでしたが、この本の登場で希望が見えてきました。 心身安定して働くことを楽しめる人が増えますように。 返信する
ちょこ 2019年9月6日 「人間脳の根っこを育てる」 今朝、なんだか惹かれて手に取った一冊です。改めて読み返してみると、上手く言葉に出来ないのですが…なんと言うか…最近の娘の状態と言うかこの夏の成長と言うか…が、ギューッと一冊に凝縮されていて。 今、読むべき一冊でした。 クラスタさんのお子さん達の、この夏の成長過程もよく分かるかもしれません。 あと、これからの運動会に向けても必要な一冊とも感じました。 返信する
ドミノ 2019年9月4日 「人間脳を育てる〜動きの発達&原始反射の成長」 灰谷孝さん 今年の夏、大変お世話になった本です。 最初、「遊び方がいっぱい載っててラッキー!」位の気持ちで読んでいました。 困り事がある→発達のヌケがある為に反射が残ってる→こんな遊びをすると良いんだ! が、分かりやすく書かれていて速攻で100均に走りました(笑) 楽しい、楽しいで遊んだ夏。 子供達は口のゆるさ(ポカーン口)が無くなり、私も呼吸器がパワーアップしました。 困り事が家庭で、生活の中で無くせる(治せる)なんて素敵ですよね。 返信する
ちょこ 2019年9月2日 「脳みそラクラクセラピー」です! 息子が三次障害で大荒れ(支援級で)した前後に大変お世話になった一冊です。 とにかく、脳みそにこれ以上何かを詰め込んだら、パンクする!!スマホやPCと同じで、人間の脳みそだって容量空けなきゃフリーズするし、不具合だらけじゃん! と感じていた私にぴったりでした。 とにかく「脳みそをラクにする」それだけです。 なにも難しい事はしていない。 身体アプローチも知らなかった時代でしたが、息子はこの本でラクになり治りました。 現在は娘の知的障害を治す為に、読み直し中です。 返信する
シア 2019年8月21日 [自閉っ子と未来への希望] 赤本もありますが、コレも好きですね。 「希望を与える本を世に出したい。」社長の心意気が、この本に書かれてます。 「希望」こそ、社長の「分業」なのだなと、最近のいろいろで再確認できました。 返信する
浅見淳子 2019年8月21日 シアさん、書き込みありがとうございます。 あれが2010年の暮れから2011年にかけての本ですね。 直販の人には年末届いたと思います。書店売りは2011年。 その直後に311。 今読んでも全然変わってないなあ私、と思います。 最後の方に書いたとおり、発達障害が花風社を必要としなくなったらそこで終わりでいいと思ってた。 今もそれは同じ。 でも今は何冊か出したい本、出すべき本がある。 仕事、知的障害、あと三冊。 とりあえずそれを今年から来年の前半に向けて出してみる。 そのあとどうするかはそこで考えようと思います。 返信する
ちょこ 2019年9月24日 「自傷・他害・パニックは防げますか?」 どうも娘の調子が良くない時、実は親である「自分の」対応が良くない時があります。 特に子供がイライラしている時、ふと気付くと私もイライラ。 子供の身体に触れる時も、恐らく雑になっているはず。 そんな時に私は読み返しています。 「腕を掴んで制止する時、痛くないように掴んでいるかな?」 「無理矢理に身体アプローチしようとしていないかな?」 護道のポーズで、まずは自分自身の気持ちにストップをかけています。 返信する
浅見淳子 2019年9月25日 ちょこさん、ありがとうございます。 実はあの本は、大人向けのコンディショニングとしても優れているのですよね~。 壁立ちとスワイショウだけでも一日一回できるとずいぶん違うのですけどね。 返信する
こんばんは。
「発達障害でも働けますか?」読み返しました。
思えば、「理不尽」「やりたくない」仕事でも、それに意味や価値を見出して、評価されることによって、強くなるようですね。
社会人の初めに、「封入作業」と言うのがあったんです。
最初は、シュレッダーでも何でも、ものすごく退屈で、面倒くさいものです。
でも、それを誰かがやらなければ、全体が回らないとある日気づきました。
それに、「封入作業」は、封筒の形になって、お客様のもとに、商品が届く大事な準備ですね。
この経験は、現在でも、模型の梱包に生きてます。
退屈・面倒くさい・やりたくない=「理不尽」に思えても、カタチになってくると、意味が分かってきます。
仕事の意味が分かると、それで評価が期待できることも知るようになる。
そう言うのが、人間的な成長につながるだろうと、思えます。
仕事を振られる・仕事を頼まれる・仕事を任される・仕事を与えられる!
コレは、実はとても価値のある、自分が評価される機会を与えられているのだと言うことに、「働いたら負け」の人は、気づく機会がないでしょう。
シアさん
組織の中の仕事は、受け身ですよね。少なくとも受け身から始まる。
そして振られた仕事は必要だから振られている。
その原則を知っておくといいですね。
この本を就職前に読みたかったという人たちが多いです。そういうことを確認しておくとおかないとでは違うからでしょうね。
「発達障害者でも働けますか?」読了しました。
私の思う、「育ち」(の良さ)特に、職場で必要とされるものは、状況や上司に「従う力」だと思っています。
素直さは、従順さとされることが多いのですね。
我が強すぎる人は、それをコントロールしなきゃいけない。
こだわりにもいろいろありますが、職場で問題になる当事者の「こだわり」とは、我を張ることです。
自分の仕事のやり方を、上司に何か言われたときに、「でも」「だって」「自分はこう思った!」それでは、組織では働けません。
状況や、上司に合せるチカラ…とはコレが基本だと私は思ってます。
追記。
「イレギュラーがある」「柔軟に対応する」だから、教科書通りではないです。
自分を曲げる…とは言いますけど、自分を曲げること「も」覚えた方がいいのですね。
迷惑当事者はこれができません。
他者に従う力がない人は、組織で厄介者です。
でも、従うばかりではなくて、意見「も」、「たまには」言えること。
しかし、それは新人にとって、全くほとんどありません。(笑)
一番、勉強になったのは、反射が邪魔をするだけで、失敗が悪いわけではないと思わされたことですね。(詳しくは本に書いてありますよね。)
そこから学ぶ。。。
できることが増えるためには、失敗が必要だと思われますし。
それが発達には必須ではないか…。
何度も、読み返すべき本ですね。
「座波淳著 発達障害でも働けますか?」を読了しました。
以下感想です。
私自身は、現状の職場は障害者雇用で入社し、定型の人々に交じって働いています。人事や直属の上司、また、所属部署のマネジメント層に対しては、私の障害は開示されています。
しかし、大半の現場の人々には、私の障害はクローズとなっており、それで安定的に就労がなされています。日々の就労の安定だけではなく、将来のキャリアの見通しもまあまあ見えて、それなりに良い状況の職業人生になっています。
ただ、このような状態を創れるようになるまでに、就労してから大変な年月、15年近くを要しました。
この書籍で書かれている仕事の基本原則や、反射のコントロール、身体側からのアプロ―チは、私が試行錯誤と、苦しみと、他者へ迷惑をかけた結果学びとり、体得してきた物事と合致しています。
例え、未診断であっても、凸凹を抱えた状態で社会に出ると、不慣れな社会に対して対応すること以前に、自分が自分に振り回されます。
例えばスポーツのトレーニングであっても、あるいは少し負荷のかかる仕事であっても、人間は負荷がかかると実際の状態が出ます。心であれば、本性が滲み出るし、身体であれば、強い部分と弱い部分が明確になります。
自己認識や自己コントロール、あるいは身体が未熟な発達障害の人の場合、私の経験を照らし合わせても、仕事の状況によってはおかしな反射やパニックが出る場合があります。あるいは自分の自閉的特性に気が付いたりもします。
巷に出版されている発達障害の人の就労の本においては、このような困りごとに対して自己認識や環境調整、あるいは就労トレーニング等が対応法として挙げられています。
しかし、この本は花風社の本なので、まずは身体アプローチがベースにあり、身体アプローチで整えた土台を基にして就労につなげていくことが基本になっています。
花風社の本の読者にとっては、身体アプローチが登場するのは、いつものことです。しかし発達障害の人の就労の本に身体アプローチが出てくるのは画期的です。
成人当事者の間でも、身体側に注目して対策を打つ人はあまりいなかったように思います。見えないところで自分なりに手を打っているのかも知れませんが、私の体験に限れば、成人当事者同士で情報を交換する局面でも身体に関する話は出なかったです。
できれば、この本を就労の何年か前の学生時代から、就労して3年目あたりまでは横において、いつも見直すくらいのことがしたかったな、とも思います。
特に、この書籍の中でも座波さんが述べていますが、「反射」のコントロールは、凸凹の人が働く上でとても重要です。特に働くことそのものに慣れない段階では妙な反射が出がちです。ここは気をつけなくてはいけません。
そして、この本の最後の提案「スペクトラムをずらす」。これは、発達凸凹の人で、キャリアや職業人生をもっと充実させたい人、例えば組織内であれば、管理職をやってみたいとか、そもそも障害者という枠組みを超えて、職業人として可能性を追求したい人には響くコンセプトではないでしょうか。
私はおかげ様で、もう発達障害の人の就労の本を殆ど買わなくなっていますが、数年前に私が購入した発達障害の人のキャリア開発の書籍においては、最先端の課題として、「発達障害の人であっても、管理職登用も含めた、キャリアの開発に関する考え方が必要」というような内容が載っていました。そんな時代でした。
座波さんも言う通り、そして私も体験した通り、「障害者雇用」というのは実際は職場の入り口だけの問題です。実際職場に入ってしまうと、「どのくらい仕事ができるか」しか判断基準がありません。
例えば私の職場ですと、人事の査定は、健常の人も障害者雇用の人も、同一の基準で行われています。
ですので、障害者雇用が一般雇用の「下」とか、ましてや「入社しやすい」ということもありません。それが現実の状況です。
そのような状況においては、もしも自分のキャリアや職業人生を、管理職への道も含めて切り開いていきたいのならば、健常領域も含めたスペクトラムの中で、自分を治し、改善し、発達させ、進化させていくことが必要になります。
そしてそれは私の個人的感想を言えば、とても面白い試みです。
最終章の「健常者と同じ土俵で勝負する」に関しても、発達障害の人というのは、いわゆる「ハイスペ」「スーパー当事者」「ギフテッド」層も含めて、社会のあらゆる階層に、ストレートに言えば、あらゆる年収階層に存在します。そして困り感の程度も多様です。
ただ、健常者と勝負する場合は、発達の凹であるとか、反射といったことにしっかりと手を打ち、土台を整えておかなくてはいけません。そういったことへの方策も、この本は教えてくれます。
繰り返しになりますが、発達障害の人の就労の本に身体アプローチが上陸したのは画期的です。成人当事者にもこの本は是非お勧めです。
<追伸>
この本はもう一つ凄いものがついています。それは
・巻末の提案資料
です。私は本文を読む前に、ざっくりと目を通しましたが、痺れました。花風社の知見と、一部世の中の優れた知見が結集されていて、この資料だけでムック本のようになっています。
発達障害に関しては、やはり花風社が積み上げてきた知見は最先端を行っていると思います。その知見を一覧で見られるのが巻末の資料です。凄い資料です。
本文を読み終わってからもう一度じっくり目を通したのですが、じっくりと通しで読むと、「ヒトの発達の本質」がうっすらと分かってくるような、そんな気がしました。
現代社会の状況においては、ヒトの子供は、単に育つに任せるだけでは、「発達の土台」が例え障害とまではいかなくても、脆弱なものになりがちかと思います。
現代文明の中において、子供であれ、成人であれ、ヒトが健全な発達を遂げるためには何に気をつけなくてはいけないか、そういうことを俯瞰的に教えてくれるのが、巻末の資料だと思います。
ブルーさん、面白いレビューをありがとうございました。
負荷がかかると(その人の限界ぎりぎりとか、限界を超えると)弱い部分があらわになってくるというのはその通りかと思いました。栄養が不十分になってくるとその人の遺伝素因で弱い部分から異常が出てくるのと同じですね。
yasuさん
早々と反応頂きまして、ありがとうございます。
私は良くも悪くも、職業人生を通じて自己認識を深めてきました。
それは皆さんそうなのでしょうが、当事者の場合、仕事で負荷がかかると露わになるのが、凸凹の凹だったり、自分にも他人にも迷惑な反射だったりしますから、そこへの対応法を座波さんが教えてくれているのは貴重なことだと思います。
南雲昭彦・浅見淳子『治ってますか?発達障害』、花風社(2015)の読感レポートを改めてアップロードします。
花風社からは障害を克服して社会で活躍されている方の本(浅見さんとの対談集の形を取っています)がいくつか出ていますが、そのうちの1冊ですね。栗本先生がゲスト出演するのも面白い。
浅見さんのとの対談の中、一次障害、二次障害、学力、治し方、社会との関わり方の流れで、南雲さんがご自分の経験を紹介されているのですが、私が一番心に残ったのがご家族が医療に一生懸命頼ろうとした部分、そして南雲さんがご自身で的が外れていたと判断されている部分でした。(会議室の書き込みで、浅見さんから南雲さんは自身の判断で入院も退院も判断したとコメントいただきました)
医療に頼ろうと一生懸命だったが、医療側がそれに応えていたかというと、合格点ではなかったようで。。ちょっとでも意見を言うと面倒くさがられるというのは非常によろしくないと思いました。「俺の言うことをつべこべ言わずに黙って聞け!」というのは、「必ず治す、治る」のが完璧に保証されているのならばアリだけど、現実そうでもないし、これからも恐らくあり得ないのでNGですね。Hofferも「患者に対する礼儀正しい態度」は治療に必要だと言っていますし、医療関係者は患者に対する態度そのものが治療行為であることをもっと自覚してほしいですね。
医療との関わりもそうですが、ご自身の過去を当時の状況を鑑みながら客観的に振り返って、今ならばどういう手が打てるかという視点から書かれているので、南雲さんがつかみ取った知恵は読者にとっても利用しやすい形になっています。
医療(療育や薬も含めて)はすがるものではなく、自身で判断し活用するものであることがよくわかる本です。栗本先生のゲスト出演もおまけではなくて、南雲さんと浅見さんの対談内容のなかにきちんと組み込まれていますので読みごたえがあります。ビジョントレーニングについての考察は有用な情報でした。
yasuさん、すてきなレビューをありがとうございます。
南雲さんと医療との付き合い方は、一度ブログにしようかなと思います。そのときにこのレビューを引用させていただきますね。
栗本さんにこの本に出てきてもらったのは、南雲さん側からのリクエストです。
苦しいときに、カラダに入れて違和感のある薬を出すだけの医療ではなく、栗本さんのようにその場で苦しみを取り除く方法を知っている人に出会えたらどんなによかったということです。
その気持ち、とっても理解できますよね。
「僕は社会(みんな)の中で生きる。」
中田大地さん
新刊「発達障害でも働けますか?」がでましたが、この本と一緒に読んでいます。
働く大人になる為に頑張っている(当時)小学生の大地さんの言葉で書かれていて、素直さ・不器用さがストレートに伝わってくる本です。
周り子と同じようにやりたい。でも出来ない。じゃあどうやってやるか?
自分のことは自分でやれるようにする工夫。
家で出来る事や、お母様の声かけ。
いっぱい載っています。
頑張れ!頑張れ!と大地さんの周りの大人のように、私は読むたび、毎回応援してしまいます。
障害を持っていても、持っていなくても頑張れる・成長出来る喜びはかわりません。
ドミノさん、ご愛読ありがとうございます。
頑張る人が評価される世の中は良い世の中です。
頑張る人が応援される世の中は良い世の中です。
それが花風社のベースです。
そして頑張ることは誰にでも今日からできることですね。
『発達障害でも働けますか?』
浅見さんと座波さんの対話を通して、自分も改めてこれまでのキャリアを振り返りました。お二人の言葉に触れて改めて、仕事の意義や大変さの先に待っている悦びを、自分の中に落とし込むことができた気がします。
自分は全体の中の駒の一つとして働いているので、粛々とやるべきことをこなすのみ。今の職に就いて20年ちょっとですが、「本分を尽くす」「分をわきまえる」って働くうえですごく大切だと実感しつつ今に至ります。27ページのマトリクスで言うと私は圧倒的に②が多かったかなと思いますが、でも辞めないでこれたのは、受け身ながらも真面目に努め(務め)ようとしてきたからかなと思います。もとい、受け身のように見えながらこれが「主体性」なのだということ、腑に落ちました。
ここ数年、余力で手を出したことに高い評価を頂き、今までにない思いを職場でたくさん味わっています。どんどん人との縁が広がっていったり、当事者として頑張っている最中は走り抜けるのみで、評論家みたいに言語化できないものだなあと実感したり、やりたいことはすべて挑戦してみたり。「楽しかった」って、最中は大変でわからないけど終わってみたらそう感じるものなんだなとわかったり。こういうことは一年でやめよう、と勝手に思っていたら他所からオファーが来て終わらなくなって、終わりは自分で決めなくていいのだと思ったり(でもやっぱり自分で決めようと思ったり)。この人に会うために私はこの職に就いたのかもしれない、と思えるほどいい出会いも経験しました。続けてきたからこそ見えてくるものが違うのだという思いも、身をもって知りました。すべて、今の仕事に就いていたからこその経験です。40代にして今が一番、大変で楽しくて、試行錯誤の日々です。面白いことに、他のやるべき業務もこれまで以上に早く丁寧に上がり、いい結果が目に見えて出るようになってきました。仕事って、生涯成長の機会を与えてくれる場なのだなと思います。その理由も、本書の随所に見受けられ、こういうことかと思いました。
自分のことばかり振り返ってしまいましたが、子育ての上で何が大切か、なぜそれが大切なのか、大事なことも改めて確認することができました。
主体性は他者との関わりの中でこそ生まれるもの、
だからこそ人は社会の中で(ルールがあり、多様性が保証され、頑張る人が応援される世界の中で)生きて、成長していくもの。
『道徳入門』や『NEURO』等で書かれていることとも繋がり、また清々しい気持ちになれました。ありがとうございました。
それから、学校現場を知る者として補足させていただきます。
学校現場での学びの形態が、本にあった「学校ルール」のあり方から「社会ルール」のあり方にどんどん移行していっています。社会で生きる学びになるよう、学校も変わろうとしているのですね。
進学校(高校)の説明会等で、「東大に○人受かりました」と話すところは激減しました。今は実績自慢に代わり、「本校では社会で生きる学びをこのように取り入れています」とアピールしているところばかりです。
たんぽぽさん、ご購読ありがとうございます。
また学校ルールが変わりつつあることを教えていただき、ありがとうございます。
たんぽぽさんの職業人としての歩みに、お子さんの成長が重なりました。
そういう職業人としての修行を肌身で感じていたことが、お子さんの躍進に無関係だったとは思えません。
今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。
浅見様
お返事本当にありがとうございます。
花風社の舵取りに続かんとばかりに、学校も変わりつつあるのを感じます。社会の実態と乖離している常識(学校ルール)は、割り切って付き合う練習くらいにしかならないですしね、、もっと、外に出た時に生きる学びの場を作ろうとしている最中にあると感じています。
今後も御社の本を楽しみにしております。
南雲さんの『治ってますか?発達障害』で、お父さんが一生懸命医療に頼ろうとした場面、それに続く医療はどれくらいあてにできるのかのトピックスは、とても考えさせられます。情報の非対称性っていうか、医者でもないし知識も無いとそうなるのはその通りなんだけれど、知識があって頼りになる医療資源が少ない、医療は親の期待に応えてくれないのがわかっても次に進めなくて、大事なのは「じゃあ次どうする?」の部分ですよね。
yasuさん、ようこそ。
あのときの南雲さんのお父様と同じでした、私も。
感覚過敏や睡眠障害に苦しむ仲間を見て、なんとかしたいと思ったし、まず一義的に医療がなんとかしてくれると信じていた。
私は病気をしない分、医療に信頼があったんです。
それを見事に裏切ってくれました。
だから南雲さんのお父様もlaymanとして、最初は医療に絶対的な信頼を置いていて、でも自分で服薬していた南雲さんが「これは、ちがう」と思った実感から主体的な決断をされたのはわかるのです。
南雲さんの断薬の決意はまた藤家さんと違います。
いつかどこかでyasuさんにもお伝えできたらいいなと思います。
ありがとうございます。医療の場合は、当事者の場合は主体的な判断がなかなか難しいのですが、一歩引いて客観的に眺めると、ごく普通の対応ですよね。言うは易く行うは難しですけど。
yasuさん、南雲さんのすごいのは、入院も退院も自分の判断だったことです。
治りたいから入院し、中で長年いても長年薬を飲み続けても治らないことを知って退院したのです。
それが正解だったことは本をお読みいただければわかることですよね。
改めて、働くとは?という事を教えてくれます。
「発達障害でも働けますか?」を読みました。
労働の現場を色々な立場で見ている座波氏と以前は一般の会社内で働き、出版業界不況と言われる中、20年以上も花風社を続けられている浅見社長。
お二人が”働く”という事、またそのために必要な事を判り易く解説をしてくれている本です。
題名は発達障害でも…と謳っていますが、働いている人は一読をされた方が、自身のメンタルヘルスに役に立つ本ではないでしょうか。
人間誰しもが、健常者、障害者関係無く、不安定な存在であり、経験や周りの人のサポートをもらいながら社会の中で与えられた仕事をこなしてゆくものです。
確かに周りの状況で揺らぎやすい発達障害のある方が社会の中で働くためには反射、反応をコントロールしていく必要がある理由と方法、また花風社が提唱している身体アプローチが働く上でもいかに有用であるのかも新しい研究の理論などと共に紹介をされています。
これから労働力がますます足りなくなり、社会保障費も足りなくなると消費税も引き上げられた今だからこそ、一読し、社会参加を目指すための手助けになる本だと私は思います。
また、巻末の付録には(付録というのが勿体ない!)最近の発達障害の捉え方等参考資料とともに書かれてあり、こちらも治らないからと諦めずに一度される事を強くお勧めしたいです。
座波淳『発達障害でも働けますか?』、花風社(2019)を読んで yasu
花風社社長の浅見さんは、花風社を立ち上げる前に出版業界で勤務されたご経験をお持ちであり、会社勤務と自営(個人業)の両方の視点から発達障害者の就労について以前かメッセージを発信しておられました。それが今回、企業就労者を相手にお仕事をされている臨床心理士の方との対談の形でまとまったのは大変喜ばしい限りです。
この本(と座波さんのお話)は、得意を活かすこと注目しがちな凸凹パーソンの就業について、敢えて今の世の中ではオーソドックスな「どこかに雇ってもらって仕事をする」に焦点を当て、経済的な自立(ホッファー博士の言葉で言えば納税者になる)を目指したもので、このようなテーマの本が出た意義は大きいと思います。
私は長年企業に勤務しており、その視点から見ると書かれている内容は至極もっともなことで、発達関わらずこれは広く新人研修にも役立つ内容だと思いました。また子供がアルバイトをしたいと言ったときにも、ここに書かれている内容をあらかじめ示してあげてもよいと思います。また、就職したのはいいけれど鬱になって体調を崩したり、休職する人もいますので、そのような方にとっても役に立つのではないでしょうか。
仕事の成果は会社(上司)が決めること、勤務評定(評価)は上司(人間)が決めることであり絶対的なものではないことがきちんと解説されているのはとてもよいですね。ここら辺は発達障害あるなしに関わらず職場でもトラブルの元であり、ここが腹落ちできていないと会社と本人の双方にとって不幸です。また、私も営業要素の無い仕事は事実上あり得ないと思っていますが、アピールする相手は人間ですし、Aさんでは問題無く受け容れてくれたけれどBさんでは全くダメというのも当たり前に起こりえます。こういうことも含めて色々な理不尽や嫌なことは仕事をしているとごく普通にありますが、それを乗り越えようというスタンスで臨む、そのためのテクニックや知識を身につけようということが、発達障害の特性に触れつつ丁寧に解説されています。
「得意を活かす」は大いに結構ですが、それがマーケットのニーズを外れた努力や集中になっていても、周りがそれを指摘せずに理解を求める方向に行ってしまうとビジネスにはなりません。自分に求められている役割をきちんと把握すること、健康の維持を含めて何をしなければならないのかを考えること、このあたりのことを真正面から扱ったという点でも、本書は大変意義あるものだと思いました。
「得意を活かす」というと個人業をイメージする人が多く、もしかしたら大成功するかも。。という気持ちを抱きがちです。確かに大成功するかもしれませんが、その前に仕事や社会の仕組みを知っておこうよというメッセージでもありますので、最初から個人業を目指す方にも有用です。ちなみに、個人業で仕事の質が高くてもお客さんの獲得は必要ですし、クレーム対応なんかもあるので営業要素必須です。会社人だって顧客に満足してもらわないといけないし、自分の企画を社内通すためにも営業要素は必要です。
以上、読感を述べさせて頂きました。今後は東京だけでなく大阪でも、そしておそらく他の地域でも座波さんの講演会が開催されると思いますが、そのような機会があれば是非足を運ぶことをお勧めいたします。
【日本の未来を救う一冊】
新刊「発達障害でも働けますか?」早速読ませていただきました。これから読まれる方もたくさんいらっしゃると思うので、ネタバレしないよう気をつけながらレビューを書かせていただきます。
まず景気の話で思い出されたのはリーマンショック時のエピソード。当時私は人材紹介会社で働いておりましたが、リーマンショック後は有効求人倍率が大幅に下がり、一方で求職者は増え続けました。候補者が相談に来られてもまともに求人を紹介出来ない状況。無力さを感じる日々でした。「機が熟すまで何とか今の職場に踏みとどまって」というアドバイスをしたこともありましたが、すでに精神状態が限界の方も多かったと記憶しています。あの頃もしこの本があったら、真っ先に紹介していたことでしょう。「とにかく付録の金魚のページだけでも試してみて。絶対に楽になるから!」と。
また著者の座波さんがロスジェネ世代(同世代)であることから、読んでいて共感できる点が非常に多かったのも魅力でした。「そうそう!私もそうでした!」とか「あの時のあの判断は間違っていなかったんだなぁ」とか、首がもげそうな瞬間がいくつもありました。とはいえ自分の過去の記憶、時間が経って薄らいでいる部分もありますので、こうやって改めて言語化してくださったことが有難いなと思いました。
そしてロスジェネ世代、とにかく働きまくって心身の限界を迎えかけた方は多いのだろうなぁ、とも。その中には凹凸がありつつも時代的に特別支援のレールに乗ることなく、何とかやって来られた方もいらっしゃるでしょう。「これまで騙し騙しやってきたが結構辛い」という方には是非手に取っていただきたいです。
ロスジェネ世代はいま多くの組織で不足していますから、この世代が土台を強固にし働けるようになることは、国力を高めることにも繋がるでしょう。
もちろんそれ以外の世代、これから働く全ての人に読んでいただきたい一冊です。
少子高齢化による労働力不足、加えて急増する発達障害者に「治りませんありのままで〜」なギョーカイ。いったい日本の未来はどうなってしまうのか!?と不安しかありませんでしたが、この本の登場で希望が見えてきました。
心身安定して働くことを楽しめる人が増えますように。
こんばんは。
新しい本が仲間に入りました。
座波さんの、「定年を過ぎても…」のところが、エネルギッシュでカッコいいです。
「人間脳の根っこを育てる」
今朝、なんだか惹かれて手に取った一冊です。改めて読み返してみると、上手く言葉に出来ないのですが…なんと言うか…最近の娘の状態と言うかこの夏の成長と言うか…が、ギューッと一冊に凝縮されていて。
今、読むべき一冊でした。
クラスタさんのお子さん達の、この夏の成長過程もよく分かるかもしれません。
あと、これからの運動会に向けても必要な一冊とも感じました。
「人間脳を育てる〜動きの発達&原始反射の成長」
灰谷孝さん
今年の夏、大変お世話になった本です。
最初、「遊び方がいっぱい載っててラッキー!」位の気持ちで読んでいました。
困り事がある→発達のヌケがある為に反射が残ってる→こんな遊びをすると良いんだ!
が、分かりやすく書かれていて速攻で100均に走りました(笑)
楽しい、楽しいで遊んだ夏。
子供達は口のゆるさ(ポカーン口)が無くなり、私も呼吸器がパワーアップしました。
困り事が家庭で、生活の中で無くせる(治せる)なんて素敵ですよね。
ドミノさん、ありがとうございます😊
親子で「本気で」遊ぶ。
これ以上の発達援助はないんですよね。
巻末漫画は私の大事な思い出です。
「脳みそラクラクセラピー」です!
息子が三次障害で大荒れ(支援級で)した前後に大変お世話になった一冊です。
とにかく、脳みそにこれ以上何かを詰め込んだら、パンクする!!スマホやPCと同じで、人間の脳みそだって容量空けなきゃフリーズするし、不具合だらけじゃん!
と感じていた私にぴったりでした。
とにかく「脳みそをラクにする」それだけです。
なにも難しい事はしていない。
身体アプローチも知らなかった時代でしたが、息子はこの本でラクになり治りました。
現在は娘の知的障害を治す為に、読み直し中です。
[自閉っ子と未来への希望]
赤本もありますが、コレも好きですね。
「希望を与える本を世に出したい。」社長の心意気が、この本に書かれてます。
「希望」こそ、社長の「分業」なのだなと、最近のいろいろで再確認できました。
シアさん、書き込みありがとうございます。
あれが2010年の暮れから2011年にかけての本ですね。
直販の人には年末届いたと思います。書店売りは2011年。
その直後に311。
今読んでも全然変わってないなあ私、と思います。
最後の方に書いたとおり、発達障害が花風社を必要としなくなったらそこで終わりでいいと思ってた。
今もそれは同じ。
でも今は何冊か出したい本、出すべき本がある。
仕事、知的障害、あと三冊。
とりあえずそれを今年から来年の前半に向けて出してみる。
そのあとどうするかはそこで考えようと思います。
「自傷・他害・パニックは防げますか?」
どうも娘の調子が良くない時、実は親である「自分の」対応が良くない時があります。
特に子供がイライラしている時、ふと気付くと私もイライラ。
子供の身体に触れる時も、恐らく雑になっているはず。
そんな時に私は読み返しています。
「腕を掴んで制止する時、痛くないように掴んでいるかな?」
「無理矢理に身体アプローチしようとしていないかな?」
護道のポーズで、まずは自分自身の気持ちにストップをかけています。
ちょこさん、ありがとうございます。
実はあの本は、大人向けのコンディショニングとしても優れているのですよね~。
壁立ちとスワイショウだけでも一日一回できるとずいぶん違うのですけどね。