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「本編・第8回」 花風社アンチの考察 アーカイブ版 by ブルー

<花風社アンチに関する考察:本編第8回>

第7回はこちら
https://naosouhattatushogai.com/blue-room/863/

第7回ではパラダイムの違いに関して述べました。そして前回の終わりでも述べた通り、単にパラダイムが違うだけではアンチになりません。

実は、違うパラダイムに対した時にいくつかの条件を満たすとアンチになります。それを理解するには、花風社や治る言説が嫌いでも、アンチにならなかった人々を見れば分かります。

なぜ、考えの違う人と、アンチに属性が分かれるのか。まずは、考えは違うがアンチにはならなかった人々を見てみましょう。

■アンチにならなかった人①~花風社が嫌いな成人当事者~

先のNEURO発売時の騒ぎ「ハッタツ大戦」の際には特に目立ったのですが、成人当事者には「治る言説」が嫌いな人も多い印象です。よって花風社が嫌いな成人当事者も多くいるはずです。

ハッタツ大戦時は、クラスタの方や浅見さんと喧嘩になった成人当事者が何人かいました。しかし、彼らの多くは去っています。

アンチにならなかった成人当事者というのは、そこそこ人生が平穏になっている人々です。

当事者ゆえの生きづらさも多少あるようですが、人生何とかなっている。中にはツイートのタイムラインが楽しそうな人もいます。

こういう人達は、「花風社クソだよな~」と、喧嘩になった後は多少言っていましたが、しばらくすると花風社のことは忘れて、どこかに行ってしまいました。そして、これが通常なのです。

パラダイムが違うので、時には喧嘩になることもあるかも知れない。しかし、人は自分と考えを同じくする人とつるむものです。結局、彼らはアンチにはなりませんでした。

さらに、もう一つ事例を見ます。

■アンチにならなかった人②~通りがかりのゴロツキ~

ハッタツ大戦も一つの炎上、いわば火事なので、ヤジ馬がやってきました。その中には、ヒマを持て余した通りがかりのゴロツキがいました。ゴロツキは、浅見さんやクラスタの方を罵倒して、ヒマつぶしを始めました。

浅見さんには
「アサミこのクソが!●ね●ね! あslkdjふぁ(罵詈雑言)」

クラスタの方にも
「治る治る言うんじゃねぇこの野郎! あl;sdl(罵詈雑言)」

ハッタツ大戦後も、ヒマになると多少罵倒してきましたが、何しろ通りがかりにすぎないので、花風社にもだんだんと飽きてしまい、なんとなく次の罵倒対象を見つけると、去っていきました。

これも、花風社に執着していません。というか、本質的には花風社にも発達障害にも興味がありません。結局アンチにはなりませんでした。

■アンチにならなかった理由:その1

上記の治る言説が嫌いな成人当事者(人生そこそこOK)や、通りかがりのヒマなゴロツキが結局アンチにならなかったのは、共通した理由があります。

成人当事者の場合、人生がそこそこ平穏になっているので、ある程度の自己確立ができているといってよいでしょう。特に楽しそうにしているタイプの人ならなおさらです。

こういう人は、嫌いな花風社に関わるより、自分の実生活で楽しいことや、やるべきことをやればそれで時は過ぎていきます。結果、花風社のことは忘れていきます。

ゴロツキの場合は、本質的には花風社とは無関係です。深い興味もありません。ゴロツキにとって花風社は他人事なのです。

つまり、花風社が嫌いな成人当事者や、通りがかりのゴロツキは、花風社に対して自他の切り分けが達成されています。成人当事者はある程度の自己確立によって。ゴロツキの場合はそもそも深い興味も関係もないので、結果として。

上記の人々は、プロセスの違いはさておき、結果として花風社には自他の切り分けができた状態になっています。つまり花風社の存在を対岸の火事として感じるのです。

そして、自他の切り分けが達成されると、花風社とパラダイムが違う場合、時が経てば花風社の事を忘れていきます。

これが、花風社とパラダイムが違う人であっても、アンチ化しない理由の一つ目です。

しかし、自他の切り分けがしにくい立場の人々がいます。つまり花風社を対岸の火事とみなせない立場の人々がいます。それでも、アンチにならない人はならないのです。

次の項目ではそれを検討します。

■アンチにならなかった人③~花風社の本を読んで、分析をした専門職~

ハッタツ大戦時には、いろいろな専門職がいました。ある専門職は、自分の扱う分野に発達障害が含まれていました。つまり、花風社の存在は対岸の火事ではありません。

この方は「フェアな議論がしたい」と、花風社の本を何冊か購入して、自分が共感できるところや、理解できるところ、そして納得できない所を分類していました。

ハッタツ大戦を見て、「対立意見を上手く止揚できないものか」とも言っていました。「ハッタツは治せないと思う。でも(それに伴う)障害は治せるはず」とも言っていました。

この専門職の人も、「治る言説」や花風社には、最終的な所で賛同はしませんでしたが、アンチにまではなりませんでした。

■アンチにならなかった人④~花風社は嫌いだが、クラスタに理解を示した専門職~

また、別の専門職の人。この人は心理系なので、発達障害を扱うこともあるのでしょう。やはり花風社の存在を対岸の火事にはしにくい立場です。

そして花風社のことは「どちらかというと嫌い」とのことでした。しかし、「もし自分の子供が発達障害ならば、必死で治そうとすると思う」「医療側がなんの配慮もなく『治らない』といったら、反発だって起こる」と、花風社クラスタに一定の理解を示しました。

この人も「花風社は嫌い」「治る言説には警鐘を鳴らす立場」と言いながらも、アンチにまではなりませんでした。

■アンチにならなかった理由:その2

上記の専門職は、仕事のフィールドに発達障害を含みます。彼らにとって、花風社は異業種ではあっても同じフィールドにいる存在です。ですので、花風社の存在は対岸の火事ではありません。そして、「治る言説」には反対です。

しかし、アンチにはなりませんでした。それは彼らが、違うパラダイムに対して、自ら切り分けを行ったからです。

例えば、最初に例に上げた専門職は、花風社の本、といういわば「違うパラダイムの理論=異教の経典」に対して、賛成点と反対点の切り分けを行いました。

次に例に上げた専門職は、花風社クラスタの感情、いわば異教徒の感情に関して切り分けを行い、自分が理解できるところには理解を示しました。

このように、例え花風社に対して自他の切り分けがしにくい立場でも、違うパラダイムに関して、賛成点と反対点の切り分けができる人はアンチにはならないのです。

■2種類の切り分け

今回は、以下2種類の「切り分け」に関して述べてきました。

・自他の切り分け
・異なるパラダイムの切り分け

自他の切り分けは、花風社の存在を、心理的に対岸の火事にします。対岸の火事の特徴は何か。怖くないことです。そう、恐怖が発生しないのです。

それから、違うパラダイムの切り分けができれば、少なくとも花風社クラスタを、ナゾの異教徒には感じません。例え総論で考えが違う人々だと感じても、各論で部分的な賛成点を発見するなど、異教をある程度理解できます。そうするとやはり恐怖が発生しないのです。

違うパラダイム=異教は、理解できないからキモくて怖いのです。切り分けができれば、相手をある程度知れますから怖くなくなります。

■2つの切り分けの失敗でアンチ化する

この自他の切り分けと違うパラダイムの切り分けを2つとも失敗すると、アンチになります。

まず、自他の切り分けに失敗すると、「自分のフィールドに何かが踏み込んできた!」となりますね。

次に、違うパラダイムの切り分けに失敗すると、前回述べたことと被りますが、「理解不能のキモい異教」となりますね。特に、花風社の本を読まないアンチならなおさらです。切り分け以前に何もしていないですから、違うパラダイムを理解できずにひたすら怖くてキモくなります。

つまり、自他の切り分けと、違うパラダイムの切り分けを2つとも失敗すると、

・自分のフィールドに、キモい異教徒が踏み込んできた!⇒怖っ!

となるのです。これがアンチの根本的な心理構造です。いわば、迫りくる異教徒への恐怖です。そして、恐怖に基づく反射によって否定的言動を始めます。これがアンチの言動のメカニズムです。

そう、彼らは「恐怖麻痺反射トンデモ~」と言っていますが、それは彼らの状態像を良く表しているのです。浅見さんが恐怖麻痺反射に最初にピンときた理由ですね。

その恐怖が発生するのは、今回の記事で述べたメカニズムです。2種類の切り分けの失敗によるものです。

■次回予告

次回は、2種類の切り分けに失敗してアンチ化した人々を俯瞰しながら、彼らが嫌いなはずの花風社に執着するメカニズムに関して解説する予定です。

一つ予告すると、執着というのは、花風社クラスタ側からの観点です。アンチにとっては執着ではないのです。「なぜ彼らは、嫌いな花風社にわざわざ執着するのか」では、問いの立て方が花風社クラスタ寄りになっているので、ナゾが解けないのです。

この場合の正しい問いの立て方は・・・。
次回へ続きます。

元記事はこちら
https://naosouhattatushogai.com/all/conference-room/623/comment-page-4/#comment-4058

本編一覧はこちら

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